劣化する民主主義
宮家邦彦(著)
/PHP新書
作品情報
トランプ死すとも不満は死なず――2021年1月、過激な陰謀論を信奉するトランプ主義者の群衆が、ワシントンの連邦議会議事堂を襲撃した。恐れ、怒り、憎しみ、攻撃性などの暗い感情から力を引き出す「ダークサイド」現象がいま、民主主義国に挑戦状を突き付けている。トランプ現象は米国の内政混乱の結果であり、原因ではない。また、同じ現象は米国だけでなく、欧州にも存在する。さらに中国によるCU(中華連合)の形成や、軍事技術の進歩による地政学的優位の喪失など、日本にとって理想的だった安全保障環境が失われつつある。われわれは自由と民主主義を守ることができるのか。長年にわたる日本の課題と解決策、「ポスト1953年体制」の戦略論が凝縮した1冊。 (目次)序章 米国の自信喪失を考える/第1章 日本の宿題――なぜ手をつけないのか/第2章 覚醒した世界のダークサイド/第3章 「一発屋興行師」だったトランプ/第4章 失われる地政学的優位
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商品情報
- シリーズ
- 劣化する民主主義
- 著者
- 宮家邦彦
- 出版社
- PHP研究所
- 掲載誌・レーベル
- PHP新書
- 書籍発売日
- 2021.02.16
- Reader Store発売日
- 2021.02.17
- ファイルサイズ
- 2.5MB
- ページ数
- 208ページ
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この作品のレビュー
平均 4.3 (4件のレビュー)
-
月刊誌『Voice』に掲載された巻頭言を再構成したもの。そのせいか全体を通じたストーリーがなく印象が薄かった。というのは切れ切れの時間で読んだせいかもしれないし、私の理解が浅いせいかもしれないが。
筆…者からは私の考えなどは空想的平和主義として一蹴されてしまいそうだ。たしかに東西冷戦のなか軍備がなくても(自衛隊があるのだから軍備はある?)平和が保たれた日本は例外的に幸運だったのかもしれない。ウクライナ戦争をみても島国というのは危機感のレベルがちがうと思う。「平和=非軍事」は非常識ということなので、うう層的平和主義者としても軍事の勉強は必要かもしれないと思わせられた。
砂川事件で裁判所が判断を避けたことは私も常々おかしいのではないかと思っていたけど、筆者はそれを言明している。
筆者の戦略論には納得した。①敵を一つに絞り、複数の敵には優先順位をつける。②絞った敵に対し最も適切な同盟国を選ぶ。③負ける戦争は絶対にしない。④勝てる戦争のみを可能な限り戦わずして勝つ。ウクライナのゼレンスキー大統領はこの③と④あたりを間違えたんではなかろうか。続きを読む投稿日:2022.06.05
夫れ兵の形は水に象る。水の行は高きを避けて下きに趨く。もし世界に普遍的な真理があるとするなら、今混乱する世界はいずれ成るべくして幾つかの想像可能な結末の一つに落ち着くであろう。それは水が高いところから…低いところへ流れていくのと同じく、重力という普遍的な真理に逆らうことが出来ないからだと思う。その結末の一つには当然の事ながら人類の破滅も含まれている。何故なら地球も広大な宇宙空間に存在する寿命のある一つの星に過ぎないからだ。ただそう簡単に人類は破滅せず、破滅の方向に向かいながらも(良い意味で)しぶとく生き残る。そう考えなければ世の中に蔓延る週末思想の下で自暴自棄に陥ってしまうが、人類はそんなに愚かでは無い。だから子孫繁栄を願い少子化の進む先進諸国は人口減少に何とか立ち向かおうとする。
話は本書の内容とは大きく逸れたが、現在の世界が直面する課題は数多く存在する。課題として捉えるには知識と思考能力が必要だから、人が何かを望み希望を持ち、明日以降も幸福な生活に期待をするなら、それを阻害する要因を捉えて、如何に解決していくか課題感を持つのは当然だ。世界の抱える課題は地球規模で見ればSDGsに代表される様に解決された未来・ゴールへ向かう様な「生きる」上での全体課題、そして国という概念や地域、民族が抱える個別の課題に分かれる。本書は主に後者に関して重要課題の背景と今後進むべき道筋、そして未来を示唆していく。とは言えグローバリズムの下で極度に繋がり影響し合う世界では、特定の地域で発生した事象が簡単に周囲に伝播していくし、それを回避や受容といった様々な手を駆使しながら国家運営していかなければ、容易に「国」という形は崩れていく。本書はそうした過去から世界が直面してきた危機を「勢い」「偶然」「判断ミス」をその要因として捉えて、現在もそれは世界中で発生している事に警鐘を鳴らす。勿論それだけではなく、人々が思考の労力から逃れ、考えなくなった社会が出来上がりつつあることも原因の一つとして捉えている。つまりは自己愛に満ちた世界で自分(達)だけの幸せを追求するような指導者の到来は、やがては世界を更なる危機へ導き破滅を加速させる事に繋がる。その一例がトランプの登場に現れたのではないか。自分の頭で考えずに、目先の利益に誘導され流されて行った結果がトランプ大統領の出現であり、世界のトップを走る国でそれが発生したのだから衝撃は計り知れない。
まずは自分の頭で考える事。そして自分の力で変えていこうとする意識を持たなければ、いつまで経っても政治任せ、官僚任せ、悪い結果にだけ文句を言う無責任に支配されていくだろう。そうならないためにも、本書のような考えに触れ、自分はそうならないと鼓舞している。続きを読む投稿日:2023.10.21
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