「ふつうの家族」にさようなら
山口真由(著者)
/角川書店単行本
作品情報
中野信子さん(脳科学者)推薦!「家族法研究者 山口真由が明かす家族の本質」「ふつうの家族」――それは聖なる呪いである。家族も、親子も、夫婦でも――常に「スイッチオン」でなくていい。その関係は「点いたり、消えたり」でいい。「"ふつう"を押し付けられたくない私は、"多様性"を押し売りしたいわけでもない。新しく生まれつつあるマジョリティの側にまわって、「空気を読まない」古臭い奴らをつるし上げたいわけじゃない。(略)これからの時代、私たちがすべきことは"違い"をあぶりだすことじゃなくて、”同じ”を探しにいくことなんじゃないか。家族のあり方が変わってもなお、昔と変わらない普遍的ななにかをその真ん中のところに見つけにいくことじゃないかと、私は思うようになった」(「おわりに」より)はじめに第1章 親子言葉を失った「卵巣年齢50歳」の衝撃結婚じゃない! 子どもなんだ!!精子バンクはオンラインデート「フェミニストの希望の星」が残した宣言 他第2章 結婚親友の結婚話でヒートアップした私同性婚を認めた感動的な判決ジャネット・ハリーというロック・スター権利と義務の束としての結婚 他第3章 家族謎だった「男のお母さん」私が育った日本の家族多様になりつつある日本の家族「家があります。緑と白の家です」 他第4章 老後日本の「家」は会社だった?現代社会における「家」の残り香「家」か? それとも「個人」か? 他第5章 国境アメリカの「実子」、日本の「養子」「結婚」なんて点いたり、消えたり「親子」ですらも、点いたり、消えたりステイタスとしての家族、プロセスとしての家族 他おわりに装画:赤 | aka装幀:原田郁麻
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商品情報
- シリーズ
- 「ふつうの家族」にさようなら
- 著者
- 山口真由
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- KADOKAWA
- 掲載誌・レーベル
- 角川書店単行本
- 書籍発売日
- 2021.02.26
- Reader Store発売日
- 2021.02.26
- ファイルサイズ
- 2.5MB
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この作品のレビュー
平均 3.5 (18件のレビュー)
-
著者の名前見たことあるな、と思ったら、「東大首席弁護士が教える超速『7回読み』勉強法」の著者だった。
この本読んで、ほぉ〜っと感心してそれ以来実践しているが、頭のよくない僕には向いていない勉強法らしく…、ちっとも知識が身につかない。
…それは置いといて。
タイトルが素晴らしい。
世の中には「これがふつうだ!」であふれている。
その普通の範疇に入れなかった人たちは、苦しめられ、追い詰められ、社会からはじき出されるようにできている、のだ。
でも、ふつうであることを諦めてしまえば、心が軽やかになるよ、と言うことをこの本は言っている。
とは言っても、「ふつう」という規範をぶっつぶせ、と言っているわけではない。
「ふつう」でなくても被害者ではない。著者は「家族という戦いを戦っている人たち、すべてに、エールを送ろう」という視点で書いたとのこと。
ふつうの家族とそうでない家族と、その垣根を越えていこうとしている。
そこがいいなと思った。
以下、メモ
・アメリカは、フェミニストと言う言葉が軽い。フェミニストを名乗った男性は女性にご飯を奢らなくていいと言う特典がある。その程度(笑)
・アメリカの家族は点である。子どもが成長すれば親の家族とは別の個人となる。両者は経済的には完全に独立した主体。
・一方、日本の家は線である。家は、世代を超え、核家族の境界を越えて、一族を縦に結びつける。精神的な結びつきのみならず経済的な基盤でもある。
・池袋暴走事件の加害者の息子は、法ではなく世論によって裁かれた。だが、農水事務次官による長男殺害事件の父は、法によって裁かれてもなお、社会においてはむしろ擁護された。
法は、個人の責任という欧米の概念を取り入れたが、世間はなお、家族の責任という封建的な感覚を残している。
・「結婚」という概念は、国境を越えれば通用しないこともある。(一夫多妻とか)。だから結婚は、相互を縛る絶対的な関係でも何でもなくて、場所によってしてたりしてなかったりする、相対的なものだ。
・家族はすでに多様なあり方がある。しかし、国によって同性同士が認められたり認められなかったり。代理懐胎の場合、親と認めるか否かの判断も異なる。そんな親のこどもにとってみれば、私の親は誰か?さえも曖昧になっていく。アイデンティティすら、誰が丸ごと肯定してくれるのだろう?続きを読む投稿日:2021.03.06
子供の時の違和感て大事だな。と思った。正解はない。ということを自分にも子供にも言い続けたいと強く思いました。
投稿日:2023.09.16
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