この作品のレビュー
平均 3.7 (6件のレビュー)
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2015年に日韓政府が「最終的かつ不可逆的解決」として慰安婦問題の補償について合意したとき、当時私は複雑な思いでそのニュースを聞いた。
韓国という国についてはそれほど興味が持てないので、ほとんど何の知…識もないのだけれど、反日感情を煽り利用するあの国のポピュリズムな政治は吐き気がするし、世界中に慰安婦の銅像を建てるという強迫的なやり方は私の理解を超えていて、逆に素直にお金を払いたくない気分にさせられていたからである。
でも、「まあ、お金で解決できることは、解決しといたらエエやろ…」とも思った。(なぜか関西弁。しかしお金に関することは関西弁が似合うなぁ…)
水木しげるさんの漫画に、彼が実際に目撃した韓国人慰安婦の姿が描かれていて、それを読んだ時の激しい胸の痛みを思い出し、慰安婦ビジネスに群がる人にもお金がわたるのは不快だけど、それでも、少しでも犠牲者にお金がいくなら、それは良いことだ、とも思った。
だがしかし。
そんな謝り方じゃアカンと、なぜか先方の怒りは激化。おまけに徴用工問題なども浮上し、さらに事態は複雑化。
なんでやねん! 最終的で不可逆的という文言はどこへ行った!?
当時、知り合いのイギリス人に「僕は日本はもう何回も謝っていると思ったけど、日本人としてはどう考えてるの?」と聞かれたが、話題を避けるしかなかった。私には訳が分からなかったからだ。
ということで、この本を本屋さんで見かけた時、「まさに私が求めていた本!」と思った。
ド素人向けで、日韓中以外の国の人が書いていて、かつ、私と同じ疑問から話が始まっている。少なくとも歴史修正主義者が鼻息荒くアンチ韓国論を繰り広げているわけではなさそう。
著者が『英国人一家、日本を食べる』の人だと知って、一瞬「ん? グルメライター? 大丈夫かな?」と不安に思ったが、読んでみると、背景の説明は詳細だし、かなり公平な視点で書かれていたと思う。
Amazonのコメント欄を見ると、軒並み「底が浅い」とか「目新しい情報はなかった」とか批判的に書かれていたが、私は特にそんな風には感じなかった。韓国や中国で行ったインタビューは確かに散漫な印象もあったけど、取り上げられているコメントはどれも興味深かったし、事実や歴史的経緯の説明も分かりやすくて、何度もなるほどと思ったけどな~。
この本が「浅い」とは、Amazonで早々にコメントを書いている人たちは、相当この件にはお詳しいのねえ・・・。 きっと大好きなのね、この話題。
ただ、韓国の章を読んだ後は疲れ切って、しばらく続きが読めなかった。
彼らの「恨」の感情をそのまま受け止めるのはかなりキツい・・・
すまぬ・・・仲良くしたいのはやまやまだが、正直に言って、もう付き合い切れない・・・。
などと思ってしまった。
著者も、最後の章で、「イギリス人」という「部外者な立場」を最大限に利用した形で、「もう、日本はこれ以上は謝らんでもエエんちゃう…?」というような意味のことを、遠慮がちに書いていた。ような気がする。たぶん。
少なくとも私にはそう読めた。違うかな?
これが英語で書かれていることはありがたいと思う。
世界の多くの人は、日本語版Amazonにコメントを書いているような人たちほどこの問題に詳しくないと思うから。
公平に書かれている、と最初に書いたが、実は正直に言うと、作者はちょっと日本寄りかな、という気がした。
だから、あちこちに増えている慰安婦像についての背景説明として読まれれば日本人としては嬉しいのだけど。(数年前に、メルケルが「日本は真摯に過去と向き合うべき」と暗に韓国・中国との問題についてほのめかしているのを新聞で読んだので、とりあえずメルケルさんには読んでもらいたい…まず読まないと思うけど)続きを読む投稿日:2020.12.13
イギリス人が見た日本、韓国、中国の関係を考える内容です。
横浜からスタートして、ペリーの話が入ります。
なんで竹島や銅像の問題が解決しないんだろう、韓国と中国の日本への憎悪を煽るんだろうと思ったことが…ありましたが、それぞれの国のいいところもちゃんと触れて、
結局どうなんだというのはありませんが、勉強になる内容でした。
ただ、結構重たい内容なので途中で読み疲れました。続きを読む投稿日:2021.07.24
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