家守
歌野晶午(著者)
/角川文庫
作品情報
九州から東京の一軒家に越してきた夫婦。間もなく妻が「誰かの目を感じる」と訴えだした。原因を探る夫がネットから見つけてきたのは、かつてその家で、凄惨な一家惨殺事件が起こったという記事だった。その日から、妻の様子がおかしくなり・・・。(「転居先不明」)密室で発見された主婦の死体が思わぬ事件を暴き出す表題作など、5つの「家」にまつわる人の悪意と謎。読者の予想を必ず裏切る、衝撃のミステリ!
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商品情報
- シリーズ
- 家守
- 著者
- 歌野晶午
- 出版社
- KADOKAWA
- 掲載誌・レーベル
- 角川文庫
- 書籍発売日
- 2014.07.25
- Reader Store発売日
- 2019.12.24
- ファイルサイズ
- 1.8MB
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この作品のレビュー
平均 3.4 (42件のレビュー)
-
「家」をテーマにした五編のミステリー。どれも後味は悪いがミステリーとしては楽しめた。
「人形師の家で」
冒頭、人形師と彼が造った女性の人形との夢とも幻想とも現実とも分からないシーンがある。その後、主…人公の青年がかつて住んでいた町に戻り自身に関する秘密の確認をするのだが、それが冒頭のシーンにこうした形で繋がるとは。一番罪深いのは…。
「家守」
密室トリックは散々読んできたが、これはちょっと斬新。力業という感じもするが面白い。しかしタイトルからしてもメインテーマはそこではなく、被害者がなぜ頑なにその家を離れようとしなかったかという物語。何とも暗澹たる思いにさせられる。
「埴生の宿」
記憶が混乱しているらしい老人視点と、その老人の若き頃の息子になりすますバイトを引き受ける青年視点とで展開する話。この作品のみ悪意は存在しない。親が子を守りたいという本能と、生存本能と、ちょっとした保身とが悪いように重なりあってしまった。この屋敷、実際に見てみたい気もする。
「鄙」
『あまりに辺鄙な場所』を旅した兄弟が遭遇した、同時期に帰省してきた男の首吊り自殺に見せかけた殺人事件。兄が解決したものの、数年後に実は違う真実があったのではと気付く。
横溝正史先生の『獄門島』を思い出した。トリック以上にその動機、心理状態、このコミュニティならではの状況に印象が残る。
「転居先不明」
九州から東京の一軒家に越してきた夫婦。遅れて移った妻は間もなく誰かの視線を感じると不安を訴える。やがて夫はその家で過去に凄惨な事件が起きていたことを突き止めるのだが、夫は転居することを面倒臭がり妻はますます不安と不満を募らせる。
読んでいくうちにそういうことかな?という気はしたが、やはり気分は悪い。結果ブラックジョークなオチになっているが、こんなことしなくても…という気持ちでいっぱいになる。
直接的な意味での「家」から広義的な意味での「家」まで、人が「家」を守るための様々な闘いを見せられた。その印象や感想も様々。滑稽なものから切なかったりゾッとするものまで。しかし本人たちは至って真剣なのだから笑ってはいけない。続きを読む投稿日:2021.05.05
同著者を読むのは『葉桜の季節に君を想うということ』『世界の終わり、あるいは始まり』に続いて3つ目。
五篇とも話し手の視点が変わることで真相がわかるような作りで面白かった。表題作の「家守」が一番好み。投稿日:2023.07.30
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