崩壊学・人類が直面している脅威の実態
パブロ・セルヴィーニュ(著)
,ラファエル・スティーヴンス(著)
,鳥取絹子(訳)
/草思社
作品情報
もし現在の文明が崩壊するとしたら?それも遠い未来ではなく、私たちが生きているあいだに?昨年の世界的な異常気象で注目を浴び、フランスでベストセラーとなった警世の書。自然環境、エネルギー、社会システム、農業、金融・・・など多くの分野で、現行の枠組が崩壊間際になっている現状をデータとともに提示する驚嘆のレポート!
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商品情報
- シリーズ
- 崩壊学・人類が直面している脅威の実態
- 著者
- パブロ・セルヴィーニュ, ラファエル・スティーヴンス, 鳥取絹子
- 出版社
- 草思社
- 書籍発売日
- 2019.09.01
- Reader Store発売日
- 2019.11.06
- ファイルサイズ
- 3.7MB
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この作品のレビュー
平均 3.0 (3件のレビュー)
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我々は、未来を予測する七面鳥と同じ
呑気に本ばかり読んでた年末年始が、究極の贅沢だったと思えてくる本。
脅威の実態は、「いまそこにある危機」とか「子や孫の問題」ではなく、「もはや避けられない我々世代の危機」で、後戻り不能の全面的な大惨…事なのだから、"あとどのらい"など悠長な話で、いますぐ目をつぶって歯を食いしばれと言われるてるようなもの。
この本のレビューに見られる"知見の羅列"という批判は、本当にその通りで、後半では何らかの希望となる指針が出されると期待すると裏切られる。
著者は、予測不能なリスクや崩壊に対しては「まったくのお手上げ状態」だと認めている。
そうなったらむしろ「成り行き」に任せ、「理性を直感にゆだねる」やり方に変えなければならないだろう。
「崩壊学ではしたがって、直感 - 確かな知識にはぐくまれた - がきわめて重要になるだろう。その意味で本書におさめられた情報は、客観的であっても、大規模な崩壊を予告する正式な証拠の類いではなく、あくまでみなさんの知識を増やし、そうして直感を磨き、最後に信念をもって行動するためのものである」。不幸なのは不確実性で、増大する脅威は運命やリスクとしてではなく確信としてとらえること、崩壊が確実なら悲劇ではないはずだ。
新しい学問分野として「壊滅的な変化」学が生まれたのは、気候や生物多様性などに見られる「境界」に着目したのがきっかけだ。
生態系は自らの回復力で、外部からの妨害に対して、制止したりうまく調整したりできるが、ある一線を越えるとすべてのシステムが急激に変化する、目に見えない閾がある。
転換点は、水一滴などささいなものでも起き、すべてが変わるのだ。
それがどれほど突然で予測不能かは飼育小屋の七面鳥を想像すればいい。
小屋はつねに暖かく、毎日欠かさず餌も与えられ、将来について心配もせず快適に暮らせる - クリスマスの前の日までは。
こうした破局や崩壊の話に対して、人はどのように反応するかというのを、リストとして分類している。
1)"崩壊、万歳"と叫ぶ「それ見たことか的反応」、
2)他人を犠牲にして利用するタイプである「それがどうした?的反応」、
3)"一人で生きて行きます"のサバイバリスト的反応、
4)いま非暴力的デモをやってる"一緒に乗り切ろう"をモットーとするトランジション運動のメンバー、である。
あとこのテーマは、概して男女の溝を広げやすいという指摘も面白い。
妻は崩壊を単なる会話のテーマと考え、あまり家族以外とは話題にしたがらないが、その一方で夫はシェルターを準備しはじめたりするのだから、離婚の原因にもなる。続きを読む投稿日:2020.01.12
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いまの我々の産業文明は、人口過多と、エネルギーの過剰消費、環境破壊などにより、遠くない未来(おそらく今世紀中)に崩壊する。
しかし、崩壊がとのように始まるのか誰にもわからない。すでに始まっているのかも…しれない。
だが、どうも終末論的に一気に人類が消滅するわけではなさそうだ。だからこそ、崩壊を受容し、それを機に新たな未来を切り開いていく準備をしておこう
…ということを言いたいのかな?
米タイムズ紙の「今年の人」に選ばれたグレタさんを見習って、少しでも意識や行動を変えていかないとな。
それにしても「人新世」という言葉、なんか好きくない。続きを読む投稿日:2019.12.14
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