この作品のレビュー
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中島節バリバリの箇所もあれば、著者の法学への見識を組み合わせて、内面的な真実・道徳性を分離させて論じている。卑近な話題が多く登場するが、それへの憤りと同時に、つきない自分への問いも続いていく。「許され…るウソを許していないか?」と。続きを読む
投稿日:2019.10.20
自分としては嘘をつくことと、人間が理性的であることは別に矛盾していないように思うが。
立派な嘘話を作れるのも人間が理性的であるからこその話なのでは。
もし自分がカントが言ったように、敵に対して本当のこ…とを言ったら、心が痛むだろう。「違う、私はこんな人間じゃない、こういうことをしたくない」と私がきっとそう思う。多くの人もそうなのではないか。
なので敵に対して嘘をつく方が合理的で自分の一貫性も保てるように思う。
その人が後悔しない、後ろめたさを感じないやり方でやれば、その人は「うそつき」じゃないということと思うけれど…浅い考え方かな…
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カントについての解説がよかったと思う。
「外形的ウソをつくことに厳しい制裁が科せられていればいるほど、そして市民がそれに従順であればあるほど、人間の欲望はほとんど限りがないので、それを充たすには、膨大な内面的ウソをつかざるをえなくなるのである。 このダイナミズムをカントは見抜き、「文化の悪徳(das Laster der Kultur)」と呼んだ。」
「「もし~~ならば~~である」という細かい計算に基づいてみずからに命じることを、カントは「仮言命法(hypothetischer Imperativ)」と呼ぶ。これに対して、後者の道徳的行為は一切のソン・トクを考えずに、ただ真実を語るべきだという動機のもとに真実を語ることであり、これは「十歳の男児」でもわかるほど簡単である。カントはこれを「定言命法(kategorischer Imperativ)」と呼び」
「すべての人間が「幸福への真実性の優位」という原理を実現できないとしても、依然としてこの原理が正しいことは、人間が理性的である限り否定されることはないのだ。よって、この原理は依然として人間にとっての原理なのであるが、すべての人間はこの原理を転倒して「根本悪」に陥るのである。そして、人間が不可避的に根本悪に陥るのは、あらゆる人間が、生まれつき「悪への性癖(Hang)」を有しているからである。」
ーーー
本書の中で、「あれ 中島さんめっちゃいい人じゃない?( ・`o・´;;)」と思わせるところが多かった。
例えば、
「カラマーゾフの兄弟」の話のあたり:
「現代日本における幼児虐待についても、イワンとまったく同じように叫ぶことができよう。その固有の虐待によって死んだ少女の苦しみに対しては、いかなる償いもできないし償いをしたつもりになってもならない、ということを喉の嗄れるまで言い続けなければならない。」
後は、もし自分の子供がいじめられて死なれた場合、自分が加害者に同じような苦しみを味わわせたいとか…続きを読む投稿日:2021.08.29
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