風を縫う
あさのあつこ(著)
/実業之日本社文庫
作品情報
剣才ある町娘と、刺縫職人を志す若侍。一途なふたりの人生が交わったとき、事件が――深川の縫箔(刺縫)屋丸仙の娘・おちえは、「弟子入りしたい」と丸仙を訪れた若侍・吉澤一居に心を奪われる。娘斬殺事件が江戸を震撼させるなか、新たな事件が――。あでやかな刺縫を生み出す職人技と、その対極にあるような剣術。ふたつの世界に生きるおちえと一居の葛藤と成長をみずみずしい筆致で描く、一気読み必至の時代青春ミステリー!
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 風を縫う
- 著者
- あさのあつこ
- 出版社
- 実業之日本社
- 掲載誌・レーベル
- 実業之日本社文庫
- 書籍発売日
- 2019.08.15
- Reader Store発売日
- 2019.08.30
- ファイルサイズ
- 1MB
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.4 (9件のレビュー)
-
縫箔(刺繍)屋<丸仙>の娘でありながら、針仕事は全く出来ず、代わりに市中の道場で男の弟子を負かしてしまうほどの剣の腕の持ち主であるおちえ。
大身旗本の家に生まれ見事な剣の腕を持ちながら、武士の道を捨て…<丸仙>に弟子入りを懇願する吉澤一居。
折しも四年前に起きた連続殺人事件が再び起こり、そのことがおちえにも重要な転機として降りかかる…。
あさのさんの時代物は弥勒シリーズを始めいくつか読んでいるが、これはスルスルと読めてしまう。
弥勒シリーズと比べると年齢層が低いので青春物と言えるかも知れない。
また縫箔という職人技にスポットを当てたお仕事物の側面もあるかも知れない。
更にはおちえの一居に対する恋心、道場の兄弟子に寄せられる恋心を描く恋愛の要素もある。
そしてシリーズのタイトルでもある、殺人事件の真相を追う事件物の要素もある。
だがあさのさん特有の、心理描写にページを割きすぎて物語としては展開がもどかしく、その割にはアッサリと事件が解決してなんとも印象に残らない作品であった。
シリーズのタイトルが付いているし、多分シリーズとして続編を描いていくつもりでのアッサリ感なのかも知れないが、掴みとしては弱い気がする。
あれこれと要素を取り込んだもののどっちつかずでとっ散らかったままという感じだ。
この事件を機に、剣の道と縫箔屋の娘としてとの生き方の間にゆれるおちえと、武士の道を捨てて縫箔職人として厳しい修業に飛び込んだ一居のそれぞれの成長を描いていくのだろうが、続編が出たとしても読むかどうか、微妙なところだ。続きを読む投稿日:2020.02.07
縫箔屋の娘、おちえ。針の腕より剣の腕が凄い。旗本の息子が、父親に弟子入りを願ってきたのだが…。
縫箔屋という、職人一家をめぐる物語。
恥ずかしながら、「縫箔」という言葉に初めて出会った。
この作…家さんの描く、江戸の事件帖では、
まず「おいち」シリーズを楽しんでいる。
明るくて、おきゃんで、頑張り屋でな女主人公は、好きなのだが、
この作品の、おちえでは、なかなか感情が寄り添っていかなかった。
どうも、うるさい。
心の声が、しょっちゅう、ダダ洩れしている。
それも、気持ちが上がったり下がったりで、
それに付き合っていると、疲れる。
年頃の女の子の心の中は、こんなものかと思うのだが、
「おいち」はそれでも、もう少し、落ち着いている。
ま、ワタシがもう、おばあちゃんの年齢だから、
孫の言動に疲れを覚えるのと、似たようなものだろう。
こういう時は、主人公を取り巻く、周囲の人物に心が魅かれる。
父親の仙助、母親のお滝は、なかなかのつわもので、
さらに、「おいち」シリーズにも登場する岡っ引きの仙五朗が、
こちらでも顔を見せてくれるのは、嬉しい。
個人的には、こういう、渋い人物たちに心がついていく。
縫箔屋「丸仙」に、旗本の息子が、弟子入りを願って通ってくる。
同じころ、市中では、若い娘を斬殺する事件が続いていた。
剣術の達人だというおちえのキャラ設定で、
今後も、剣が絡んだ事件が起きてゆくのだろう。
シリーズ化されて、すでに三作出ている。続きを読む投稿日:2023.12.04
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。