WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE. ~現代の孤独と持続可能な経済圏としてのコミュニティ~
佐渡島庸平(著)
/NewsPicks Book
作品情報
NewsPicks Book創刊2年目の第1弾はコチラ! 『君たちはどう生きるか』『宇宙兄弟』『ドラゴン桜』を仕掛けた、メガヒット編集者がたどり着いた、インターネット時代のヒットの法則! Apple、シャオミー、楽天、ほぼ日。使われ続ける企業にはコミュニティが必ずある! ◆メガヒット編集者によるコミュニティ論スマホによって、大衆は分断され、会社や近所付き合いなどの繋がりも薄くなり、人々は孤独になった。SNSで繋がっていても、誰もが自分の居場所を探している。だからこそ、いまの時代に合わせてコミュニティをアップデートすることが求められている。また、大衆が分断されたことで、モノの売り方も根本から変わった。テレビCMなどの一方的な情報は伝わらなくなり、新商品はヒットしづらくなった。ビジネスにおいても、コミュニティを持っているかどうかが成否を分けている。講談社から独立し、コルクを立ち上げたメガヒット編集者・佐渡島庸平は従来のビジネスモデルが崩壊していく中で、いち早くコミュニティに可能性を感じ、コルクラボというオンラインサロンを主宰している。最前線で考え実践する佐渡島庸平のコミュニティ論。◆本書「はじめに」から引用『宇宙兄弟』の中にこんなセリフがある。「We are lonely,but not alone.(我々は孤独だが、一人ではない)」このセリフは、宇宙で一人漂う宇宙飛行士が発するものだ。しかし、たくさんの人間に囲まれていても、lonelyにはなる。どうすれば、not aloneになれるのか、コミュニティについて考えながら、探りたいと思う。 ―佐渡島庸平
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この作品のレビュー
平均 4.2 (80件のレビュー)
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kindle unlimited のリストにあったため、面白くなかったら途中で止めても良いやという気持ちで購入。
面白すぎて即読破しました。
インスタやTwitter、YouTubeなどに積極的に投…稿されてる方などには特に参考になる本ではないかと思います。
私は今までSNSは登録しているものの閲覧するだけでした…が、これからは "自分がこういう人間だ"という人間性を積極的にさらけ出し、自身のコミュニティを積極的に広げようと強く感じさせてくれる本でした。
またビジネスにも活かせるように、もう一度再読しようと思ってます。 続きを読む投稿日:2020.04.12
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佐渡島庸平
株式会社コルク代表取締役社長。1979年生まれ。東京大学文学部を卒業後、2002年に講談社に入社。週刊モーニング編集部にて、数多くのヒット作を編集。インターネット時代に合わせた…作家・作品・読者のカタチをつくるため、2012年に講談社を退社し、コルクを創業。従来のビジネスモデルが崩壊している中で、コミュニティに可能性を感じ、コルクラボというオンラインサロンを主宰。編集者という仕事をアップデートし続けている
夏目漱石が小説で書いていることを、すごーく雑にまとめてしまうと、「個人としてどう生きるか考えよって言われても、今までコミュニティの中で役割が決められていたのだから困るなぁ。自由度が増えて、苦しみが増えた」ということ。
本は、雑誌などと比べると、少数の人に向けて発する専門的な情報だ。だから、社会の変化がいち早く感じられる。アイドルの〝ゆうこす〟さんの本のタイトルは、『SNSで夢を叶える』。元TBSの角田陽一郎さんの本のタイトルは『「好きなことだけやって生きていく」という提案』。はあちゅうさんの本のタイトルは、『「自分」を仕事にする生き方』(本のタイトルは、その時代を象徴している。僕は本好きなので、今回はあえてたくさんの本のタイトルを引用しながら、話を展開している)。 3人に共通しているのは、みんな自分の小さな問題を見つけて、その問題解決を必死にしている間に世間に認められたということだ。彼らの価値は、問題解決ではない、問題発見だ。ブレない価値観を持ち、「自分の好き」を大切にしている。世間の価値基準に合わせて、不自由を我慢していないから、自分が取り組む問題を発見できる人たちだ。
ある意味で、インターネットは孤独を癒した。今まで出会うことができない人との出会いを生み出したからだ。 100人に一人というような趣味・嗜好では、現実に仲間と出会うのがかなり難しい。『宇宙兄弟』は、大ヒットといわれるけれど、1巻は 80 万部。日本では、約150人に一人が買ったことになる。アニメや映画で見た人もいるだろうから、知っている人はもっといる。でも、自分から単行本を買っている人の割合は、ヒット作でもその程度。自分と同じ作品を好きな人を探すのは、結構難しい。仲間は意外と見つけられない。
今まではコミュニティを作れなかった人たちが、ネットをきっかけにコミュニティを作って、従来の価値観にゆさぶりをかけている。ツイッターの#MeTooなどは、どれだけ技術が進歩しても、それだけでは起きなかった変化だ。多くの人が、自分の仲間を見つけて、孤独じゃないと感じたことが、行動を促した。 ネットは、マイノリティの孤独を癒した。 では、インターネットは、人を幸せにしているのか? 逆に今まで力を持っていたマジョリティが、今、孤独を感じているのだ。
同じ価値観を共有していれば 阿吽 の呼吸で伝わる話も、SNSでは全くコンテキストを共有していない人にも届いてしまい、意図が伝わらず無用な炎上になることもある。
TwitterやFacebookの投稿を眺めながら、毎日誰かに嫉妬する。SNSは他人の人生の記録ではなく、絶好調のときだけを切り取った記録でしかない。実際に会って話したら、なんていうことのないことでも、SNSを通して見ると、自分以外のすべての人が異様なほど幸福な時間を送っているかのような錯覚に陥ってしまう。
作家にとっての幸せは、ずっと書き続けることができて、それを受け取るファンがいることだ。今回『君たちはどう生きるか』を読んで、羽賀さんを好きになった人が、次の新作を買って、応援してくれる可能性は低い。
ネットは、弱いものに力を与える。個別化を進めて、不自由な仕組みをなめらかにする。そう考えると、やることが明確になってくる。
時間節約は、非常に欲望に直結しているから、技術が進歩したときに、多くの人はまずはそこを目指す。 Amazonは、それが徹底している。ネット上で購入する際の時間をとことん短縮して、ワンクリックで買えるようにした。それだけじゃない。配送も翌日、ものによっては当日を実現した。効率化が徹底している。
楽天での購入体験は、僕には不愉快なことが多い。どこに何があるのかわからないし、何かのきっかけでチェックボックスのサインをはずし忘れると、大量にどうでもいいメールが来る。それでも、圧倒的な売上があるのはなぜだろう? 自分の体感と数値が違う。不思議に思って楽天関係者に取材をすると、そこには、奥深い世界があった。わかりやすくいうと、Amazonはショッピングモール、楽天は商店街だ。 楽天は、商品を中心としたコミュニティを作っている。そのコミュニティの力が売上を支えていたし、簡単に売上が落ちない秘密だった。買い物をするときは、モノを購入することだけが楽しみではない。欲しいものがないかと探すのも楽しみだ。 Amazonは、購入体験自体は快適にしたが、購入する前の体験を楽しみにはできなかった。ショッピングモールで買うときは、店員は必要なときだけ話しかけてくる。商店街だと、顔見知りの店員は、お薦めを教えてくれる。買いたいから、買うのではない。店員に薦められて、買いたくなったから、買うのだ。お店に来た時点では、買いたいという気持ちがなかった。このことはすごく重要だ。
大多数の人は自分の欲望を型にはめてしか理解していないともいえる。自分の欲望の形を正しく理解している人は、Amazonのように効率的なほうがいい。しかし、もしも、自分が何をしたいかを理解していなければ、コミュニケーションの中で、それを発見する仕組みのほうがいい。
コミュニティが活発化するためには、わかりにくさが鍵になる。
僕はこの状況が、茶道に通じると思っている。お茶は誰もがたてられる。だからこそ、その茶会はどのような意図で行われたのかを、推測し合うゲームが成立する。この掛け軸は、こんな意味があるはずだ。このお花には、こんな意味があるのではないか。このお菓子には?
僕を文学好きへと導いてくれた作家の一人は村上春樹さんで、『風の歌を聴け』は、繰り返し読んだ。その中に、 「強い人間なんてどこにも居やしない。強い振りのできる人間が居るだけさ」 という一節がある。この言葉は、コミュニティ運営をするときに何度も思い出したほうがいい。続きを読む投稿日:2023.11.16
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