しんどい母から逃げる!! ~いったん親のせいにしてみたら案外うまくいった~
田房永子(著)
/小学館
作品情報
「毒親」「母娘問題」解決方法の決定版。
自身の母親との葛藤を描いたコミックエッセイ『母がしんどい』で、
「毒親」「母娘問題」を社会現象までにひきあげた漫画家の田房永子さん。
その『母がしんどい』のアンサーブックとして、
親から呪縛を解いていく過程を漫画化。
「この苦しさは親のせいだ」という気持を封印し、
生きづらさを抱えた毒親持ちの人たちにむけ、
経験者だからこその視点で、
その原理をわかりやすく解き明かし、
解決の糸口を見せてくれます。
WEB連載時
「苦しみの正体が掴めた」
「うちの母親そっくり!」
「読むと苦しんでる人がそこから抜ける時間が早まる!」
等々共感の嵐が吹き荒れた作品です。
フィックス型EPUB42.8MB(校正データ時の数値)。
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この作品のレビュー
平均 4.1 (11件のレビュー)
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もう共感の嵐だった〜〜〜泣ける
私は去年盛大にビッグバンしたので、今は排出期ですね。
父親が完全にノノシラーでもう本当にイライラ。
くやしくてくやしくてくやしくて、怒鳴りつけたくなる気持ちめちゃめちゃ…わかるし(というか去年それがたまりにたまって爆発したのだが)、一方でいや世の中にはもっとひどい家庭もあるっていう比較や、ここまで〜してもらったしといった世間一般の親への感謝が当たり前の風潮の中にいると、自分の中では許せないことが沢山あるのに、憎い気持ちを親に持つことへの罪悪感に引っ張られることも共感。でも、積もり積もった納得できないことを、自分のメンタルのためにも、正々堂々と親のせいにする。これって本当大事。
育ちのいい家庭や世間的には、"親のせいにするなんて"、"愛あってのことじゃん"、って言う人もいるけど、その言葉に引っ張られないで無視することも大事。自分がどんなに辛かったかは自分だけのもので、それは他人にとやかく言われるものじゃないし、ちゃんと辛いって感じられることも大事なんだろうな。
「撒き散らさない」には結構モヤッたけど、要は手当たり次第撒き散らすんじゃなくて、まず被害者としての自分を受け止めて、ちゃんと自分が抱えてる不安と向き合って分析してみる、そんで撒き散らすなら適切な場所で撒き散らしてもいいってことなんかなと。
田房さんも現在進行形でまだまだ色々考えながら生きているんだろうな。
まぁとりあえず、連絡先と金銭的繋がりはは真っ先に断ったから、私はとっとと実家を出て親と顔を合わせることのない自分の暮らしを始めないと抜け出せないわ。関係するものを捨てるも実行していこうと思う。頑張ろう。続きを読む投稿日:2020.06.27
毒親育ちの著者が、親から受けた仕打ちに対しモヤモヤを蓄積させてきたが、親の価値観から抜け出そうと、もがく自分の姿を描いている。
漫画はシンプルなタッチだが、内容はディープでヘビー。
著者は怒り、葛藤…、自分は悪くない、辛い自分をわかってほしいという思いで、周りに不安、自信のなさを撒き散らかす。
その状態が続くので、読む側ですら、この状態は、いつになったら終わるのか?というほどに、重くのしかかってくる。その状態を続ける方が余程「しんどい」ように思えてくるのだが・・。
周りに「撒き散らかす」のではなく、自分で対処する、その方法が著者の場合は、一旦親のせいにするという方法だという。
世の中、本人はそういうつもりはさらさらないだろうが、「撒き散らかす」人ばかりのような気もしてくる。
最後の方で、著者の世界の見方が変わったという、
同じものを見て人それぞれ感じ方が違う、それぞれの世界で生きているという表現が、とても腑に落ちた。続きを読む投稿日:2023.09.18
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