同性婚――私たち弁護士夫夫です
南和行(著)
/祥伝社新書
作品情報
同性愛者である弁護士が、自身の同性婚や、弁護士として関わってきた同性愛者の葛藤と困難、そして法律が家族や婚姻をどう捉えているのか、そして憲法24条と同性婚について論じた一冊。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 同性婚――私たち弁護士夫夫です
- 著者
- 南和行
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 祥伝社
- 掲載誌・レーベル
- 祥伝社新書
- 書籍発売日
- 2015.07.10
- Reader Store発売日
- 2018.02.16
- ファイルサイズ
- 1.6MB
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.4 (9件のレビュー)
-
男2人で「結婚」し、大阪で法律事務所を立ち上げたという弁護士が、法律における婚姻関係のあり方を整理し、法律では保証されていない同性カップルの権利について論じたもの。
同性云々について考える前に、法…律の役割やあり方についてまず考えさせられた。「そもそも憲法は、個人を尊重し、あらゆる人の人権を尊重するために存在する」(p.168)といった部分や、「あまねく人権保障とあらゆる個人の尊重を希求する憲法の価値」(p.171)、といった部分が、本書で展開される法律の議論の大元となっていることが分かった。憲法24条の「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し」の「両性」が、女性の権利を向上させるための文言である、というエッセンスを汲み取る行為が重要であるというのも分かった。
ただ結局は「自然の摂理」や、自民党幹事長の谷垣氏の「伝統的価値観」を持ち出すまでもなく、同性婚の是非は社会全体の感情の問題に帰結する訳で、そのような中で法律の役割とは、「たとえ誰かが個別に非難し傷つけてこようとも、『大丈夫、あなたたちの家族の存在は法律でちゃんと認められていますよ』ということ」(p.148)、というのはなんか心許ないなあ、と思った。たとえ法律で色んな権利が認められても、当事者の人たちにとって、カミングアウトをしたことによる不利益を被り、心理的なダメージも大きくなるのではないか。著者は「葛藤を抱いていない人の無理解は、罪ではない」(p.188)というが、あまりに寛容に過ぎる感じがする。時間が解決するものなのか、よく分からないが、憲法24条の「両性」のエッセンスを汲み取らないといけないくらいには女性の権利が当時と比べて向上している現在のように、今後「社会全体の感情」が変わっていくことがあるのかもしれない、と思った。(15/08/21)続きを読む投稿日:2015.08.21
ゲイの弁護士カップルの一方の人が書いた本。同性婚が法律的に認められることを求めて、日本の法律とか法律を取り巻く社会のあり方に一石を投じている感じかな。
自分としては、同性カップルも異性カップルを同じよ…うな権利を行使できるようになればいいとは思うけど、それが結婚というものに集約されていくのは何だかなと思っている。利便性とか考えると、現状では結婚ということになってしまうのはわからんでもないけど、それが残念。同性カップルにせよ、異性カップルにせよ結婚しなくてもお互いを信頼して一緒に生きていけるようであればいいと思うんだけど、甘ちゃんかしらん。だから、結婚なんて制度がなくなってしまえばいいと思うし、戸籍とかも現日本の結婚制度への縛りになるものとしてなくなってしまえばいいと思っている。
この本も最終ゴール、勝ち取るべき権利が結婚・婚姻に向かっているようなんだけど、この本の最後の最後のところで、著者とパートナーとパートナーの未成年被後見人と著者の母親の4人で著者の兄とその妻と息子のところへ行き、みんなで遊んだ一日のことが書かれていて、それがすごくいいなと思った。血とか法律とかの結びつきなんてどうだっていいじゃないか。気の合う者、そのときなじむ者どうしが自由につながれるほうが理想だな。続きを読む投稿日:2023.11.24
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。