レイチェル
ダフネ・デュ・モーリア(著)
,務台夏子(訳)
/東京創元社
作品情報
従兄アンブローズ――両親を亡くしたわたしにとって、彼は父でもあり兄でもある、いやそれ以上の存在だった。彼がフィレンツェで結婚したと聞いたとき、わたしは孤独を感じた。そして急逝したときには、妻となったレイチェルを、顔も知らぬまま恨んだ。が、彼女がコーンウォールを訪れたとき、わたしはその美しさに心を奪われる。二十五歳になり財産を相続したら、彼女を妻に迎えよう。しかし、遺されたアンブローズの手紙が、想いに影を落とす。彼は殺されたのか? レイチェルの結婚は財産めあてか? せめぎあう愛と疑惑のなか、わたしが選んだ答えは・・・・・・もうひとつの『レベッカ』として世評高い傑作。
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商品情報
- シリーズ
- レイチェル
- 著者
- ダフネ・デュ・モーリア, 務台夏子
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- 東京創元社
- 書籍発売日
- 2004.06.30
- Reader Store発売日
- 2017.11.28
- ファイルサイズ
- 1.4MB
- ページ数
- 502ページ
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この作品のレビュー
平均 3.9 (24件のレビュー)
-
ヒッチコックの映画「レベッカ」の原作者として有名なデュモーリア。
「レベッカ」と双璧をなすといわれる作品です。
フィリップは、幼くして両親を失い、年の離れた従兄アンブローズに育てられます。
時代は1…9世紀。ひろびろとした荘園で、独身男ばかりの気楽な暮らし。
フィリップも成人した後、イタリア旅行に出かけたアンブローズはかの地で出会った女性レイチェルと結婚。
ほどなく病で世を去ります。
衝撃を受けたフィリップは、レイチェルを恨み、怪しむ。
訪ねてきたレイチェルを迎え撃とうという勢いでしたが、小柄でおとなしやかな美しいレイチェルに、あっという間に魅了されてしまいます。
微妙に態度を変えるレイチェルに翻弄されるフィリップ。世間知らずですからねえ‥
レイチェルは果たして悪女なのか‥?
クリスチアナ・ブランドの「領主館の花嫁たち」を読んだ後、似たテイストのものをもっと読みたくてたまらなくなって。
こういう話の大御所ともいうべきデュモーリアならいいかな、と。
堪能しました。
雰囲気たっぷりで、レイチェルの姿が目に浮かぶよう。
引き込まれて、あっという間に読めます。
いまや古典的な作品なので、ある意味ではシンプルなのですが、レイチェルの態度とフィリップがそれをどう解釈していくかというあたりが、何とも上手い。
じわじわと盛り上がっていく~そして、最後のスリリングな展開、この集中させっぷり、さすがです。続きを読む投稿日:2015.08.06
時代は19世紀後半か、自動車は無く移動は馬車。部屋に電気は無いようだ。舞台はイギリス・コーンウォル地方。幼くして両親を亡くしたフィリップを育ててくれた従兄のアンブローズが、冬の療養先のイタリアでレイチ…ェルと結婚した。最初は幸せそうだったが、「レイチェルに殺される」という手紙を最後に、イタリアで本当に死んでしまった。従兄との親密な生活を壊したレイチェルに敵愾心を持つフィリップだったが、イギリスにやってきたレイチェルをみるなり、心を奪われてしまう。やがて結婚したいと思うようになるフィリップだが、フィリップもまた体調が悪くなってゆき・・
解説には「レベッカ」の姉妹作品とも書いてある。レベッカはかなり前に読んで、とても面白かった。レベッカもレイチェルも、主人公をおびやかす存在としての女性。レベッカは夫の死んだ前妻の幻影で、女性が女性に、レイチェルは生きた実体で、男性が女性に、という関係。しかしレイチェルも、「親のように親しんだ亡くなった従兄の愛した女性」の幻影なのだ。
大半が主人公フィリップの心理を描いている。レベッカもレイチェルも幻影が崩れさる、という点で最後は同じだが、レベッカのほうが緊張感があるかな。だんだん体調が悪くなる時も、きっとそうかな? という感じがして、なによりレイチェルがあまり魅力的には感じられなかったからか。でも映画にしたらおもしろそう。フィリップを
好きだった幼馴染のルイーズとは、その後どうなるんだろう? などと思ってしまう。
1951発表
2004.6.30初版 図書館続きを読む投稿日:2022.07.21
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