完結
幼い頃、毎日のように海へ出かけた葉山潮にとって海は母親の体温のようなものだった。ある日、海辺で金髪の少女、神無月沙羅と出会った潮は、風で飛ばされた彼女の帽子が海に流され、その帽子を魔法使いのような速さで追いかける。8年後、高校生になった潮だが、いつの間にか水恐怖症になり、泳ぐことに恐怖を感じていた。そして潮は沙羅と再会し・・・
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沙羅に心惹かれた哲は、潮に泳ぎの勝負を再び挑む。そして意識を失った哲を助けようとする潮に、失いかけていたパワーが蘇る。沙羅との愛を確認した潮は哲と共にフリーダイビングの予選会に出場する。その二人の前に沙羅の兄、達也が現われ、彼もまた予選会に出場するという。不思議な力を持つ潮は、勝つことができるのか!?
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帰る日が迫った潮は、沙羅に高校には退学届を出し、沖縄に残ることを告げる。沖縄での生活が始まった潮は、かつての自分と同じ目の色で、不思議な力を持つ少年、哲と再び出会う。彼との泳ぎの勝負で完敗し落ち込む潮のもとに、沙羅が戻って来た。沙羅の存在に、どんなことにも耐えられそうな潮は、地元の漁師と争う少年、哲を見かけ・・・。
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パワーが失われ失意の潮だが、沙羅と結ばれたことにより再び勇気を取り戻す。そしてダイビングのライセンスを沙羅と共に取得し、沖縄の海に潜ることに。魚のカーテンが青く美しい海の中で舞う姿に感動する潮。しかし水深15メートルの海のそこに、シュノーケルもタンクもなしに泳ぐ少年に驚く。その少年の右目は青く輝いて・・・。
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沖縄の海辺でふざけていた潮は頭を強く打ち気を失う。自分の魂が肉体から離脱し、海の中へ。そこで母親と出会うが、彼女によって戻され、現実の世界へと。同時刻、ブルーバタフライフィッシュの色が真っ黒になり、輝きを失ったことに驚く国光。不思議な力が失われてしまったと失意の潮に、沙羅は自らの体を初めて与え、二人は結ばれる・・・。
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女教師、北條佐久美の父親は、潮と佐久美が深い仲になり、北條家に不思議な力が加わることを願い、策略で二人を・・・。その企みに気づいた佐久美は、ブルーバタフライフィッシュは幸せを呼ぶ魚ではなく、人の心を狂わせる悪魔の魚だと、水槽を叩き割る。ショックから佐久美の父親は亡くなり、佐久美から幻の魚を渡された潮は、その魚と共に沖縄へと・・・。
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教師の佐久美の家で、彼女の父親から潮の母親に関わるというものを地下室で見せられた潮。それはあのブルーバタフライフィッシュだった。その魚を25年前に伊豆の海で捕まえたのは、まるで人魚のような潮の母親だという。ブルーバタフライフィッシュはしあわせの青い魚で、潮とその母親の分身と聞かされる。その夜、佐久美の妹、萌に薬を飲まされた潮は気を失い・・・。
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恋人だった加也と別れ、彼女の幸せを願う潮。高校の実験用の鯉を元気にして、池に放った潮と教師の北條佐久美だが、北高のレスリング部キャプテン、大波がその鯉を踏み潰してしまった時、またも潮の何かが覚醒する。その後、バイトを探している潮に、バイトを紹介するので家へと誘う佐久美。彼女の家に飾ってある女性の肖像画を見た潮は、あまりに自分に似ているので・・・。
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沖縄の海の開発が進み、雨が降る度に赤土が海に流れ込み、サンゴが死んでしまう。仲間が苦しんでいるのに何もできない潮は、悲しい気持ちになる。一方、カメラマンの国光が沖縄に滞在している理由は、幻の新種、ブルーバタフライフィッシュという魚を追っていること。婚約者も仕事も捨てて夢中の国光。そして、その魚の名を聞いた潮の前に美人教師の佐久美が。
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沖縄旅行中、妹の沙羅を犠牲にしてまで潮の泳ぎを確認したい達也は、潮が覚醒するカギを握っている沙羅がダイビングしたタンクのバルブを止めてしまう。間一髪、地元のダイバーに救われた沙羅だが、それを知った潮は達也への怒りがおさまらない。その後、沖縄の森林の中で道に迷った潮と沙羅は、カメラマンの国光に助けられ・・・。
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校内対抗の男子自由形50メートル決勝で、スタートに出遅れた潮だが、驚異的な後半の泳ぎで2位に。その日は沙羅と加也の誕生日。ふたりの間で揺れ動く潮の心。その潮は夏休みに沙羅の兄、達也から家族で行くという沖縄旅行に誘われる。そして沖縄の海に入った潮は、その瞬間、母の海と感じる。その潮を見つめる謎の美女が・・・。
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高校のプールから突然消えた潮と沙羅は伊豆の海岸へ。そこで潮が見たのは沙羅の体に入り込んだように見えた亡くなった母親。その後、校内対抗の水泳競技大会の自由形50メートル予選に出場した潮は、25秒80という好タイムだったが、ライバルの五十嵐は25秒32でトップ通過。一方、沙羅の兄、達也は三種目すべて1位。
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潮の右目の色が青く変わる時、記憶の奥底に眠っている本来の自分に生まれ変わる。妹の奈緒美に本当の妹ではないと言われ、自分が何者なのか不安になる潮。そして母親から潮が本当の子ではなく、実の母親は潮を生んですぐに海に身を投げたと聞かされる。潮が何かに目覚めるため、その触発剤として沙羅のパワーが必要と知り・・・。
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