ライトノベル
楽園の魔女たち
シリーズ内の平均評価:
(108)
完結
『魔術師見習い大募集!』公認魔術師エイザード――かれの呼び掛けに集まったのは、いずれ劣らぬ変人揃い。すべての学問に秀でたサラ、プライドが高く語学に精通しているダナティア、剣の腕にかけてはピカ一のファリス、想像力豊かなマリアの女性4人。それぞれの思惑を胸に、騎士兼料理人のナハトールと使い魔のごくちゃん共ども、虹の谷の「楽園」で修業に励むこととなるのだが・・・・・・。
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恐怖が争いをまねき、争いはうらみをのこす。怒り、おそれ、憎しみの輪が、つぎつぎとつらなり、あらたなる戦につながっていく。望む望まずにかかわらず戦いの最中にある愛しき者たち。エイザードは言う。あの子たちは自分が世界を守ってやろう、なんておごりはこれっぽっちもないですよ。いまはただ友人のために、おたがいを思いやって懸命に行動している・・・と。楽園の魔女たち感動の最終回。
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魔術師組合本部にて、赤の長老ユーマは、ファリス・サラ・マリアにむかってはっきりと告げた。――ダナティアが辞表を提出した、と。それは、ダナティアが帝国の皇帝代理として軍をひきいて、戦が始まったことを意味していた。帝国の捕虜となった夫のジェイルを救うため、またダナティアを説得するため、帝国にむかったドラゴンのガーガとマリアを待っていたのは、無情な矢の攻撃であった!!
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魔術師組合、昇給資格試験の受験者控室では、試験を終えたばかりの「楽園」の4人――サラ、ファリス、ダナティア、マリア――が、神妙な顔で結果をまっていた。ようやく発表かと思いきや、出動要請がかかる。場所はコト・モルノ、依頼主はレイトワ皇子殿下。ダナティアの3番目の兄である。依頼内容は、誘拐されたレイトワの愛する婚約者・アンジェラ姫を奪還してほしいというものだった!?
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『禁断の魔女たち~赤い誘惑』――ダナティアが即座に有害図書に指定して床へ叩きつけた本である。「楽園」のメンバーをモデルにして書かれたデッチアゲ小説はこれ一冊ではなかった。時を同じくして妙な依頼も増え始めた。そのほとんどが自称ファンによる妄想願望入りの依頼である。これに手を焼いた楽園側は、元凶となった「ニセ楽園小説」の作者をみつけだすべく動きだしたのだが・・・・・・。
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【電子版限定書き下ろしつき!】自殺を思いとどめた16歳の少年が魔術師の館を訪ねてきた。きけば、世にも珍しい<天使時計>を壊した代償に主人から預かった大事な金貨を取られたらしい。少年の手に残ったのはどうみても最初から壊れていた様子のガラクタ時計。魔術師のひとりは、詐欺師からだましとられた金貨九枚に上乗せして返してみせるというのだが・・・。(天使のふりこ)珠玉の短編計4作&電子版限定書き下ろし「それはまるで水晶のような」収録!
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無人島にて、マリアは行方不明の愛しのダーリン・ジェイルと感動の再会をはたす。が、よく見ると瞳の色も、顔立ちも違う。――青年は別人だったのだ。うろたえるマリアのもとに、バリー船長を筆頭に集まる海賊<アホウドリ号>の面々。手下の一人が洞窟に扉があるのを見つける。いぶかりながらも、しめってすべる洞窟を進みゆくマリアと海賊たち。扉の奥でまっているものとは・・・・・・!?
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マリアに速達が届く。――レディ・イネス危篤。イネスとは夫ジェイルの母親。つまりマリアにとっては姑である。慌ててバードホールの館に向かうマリア。ところが、危篤のはずの義母はぴんぴんしていて嫌味まで言う始末。しかも、三日後に行方不明になったジェイルの葬儀をとりおこなうという。生死も不明なのに葬儀をあげることにショックを受けるマリアの前に、エイザードが現れて・・・・・・。
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ローカイドの高級住宅街に「魔術師の館」を構えた魔女たち。ところがお客がこないので、倹約生活を送っていた。そこに一人の少女がやってきた。待望のお客様第一号だ!! ところが話を聞いているうちに、少女は家出してねぐらを探していたところ、空き家と思って入ってきたという事実を知る。つまりお客ではなかったのだ。現状を打破すべく、サラは市場で露天スペースを確保してくるが・・・・・・。
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4人の弟子たちがのんびりと過ごしていた夜。突如、虹の谷を謎の隕石が襲った。数百年にわたってこの地にあった魔術師の塔も崩れ落ちた。天空を覆いつくした光球と、その破壊の軌跡は楽園崩壊を意味していた。一行は魔術師組合からチャクン・ハリに留まることと、師匠エイザードとの接触を禁じられる。しかし、それ以上に堪えがたいのは本部の魔術師(見習い含む)たちの好奇の視線であった。
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海辺に打ち上げられた一本のガラスびん。中には意味不明のメッセージが入っていた。キーワードは「ドクター・カプラー」「魔術師組合」、そして「虹の谷」。組合の長老からこの件を一任されたエイザードは、ドクター・カプラーの謎を解明するため、ファリスとサラを差し向けた。一方、不運を絵に描いたような探偵ルーファスも、「その不幸さゆえ」カプラーの病院に入院するはめになるのだが・・・。
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虹の谷の「楽園」に奇妙な荷物が送られてきた。それも着払いで・・・・・・。寝椅子をまるごと梱包したようなそれは、棺桶のようだ。添えられた手紙はエイザード宛なのでどうせ誰かの嫌がらせだろうと呑気な弟子たち。ところが真夜中棺桶が中から開かれた。勢いよく開けたため、重し代わりに載せてあった壺が割れ酢キャベツまみれになったその男こそデヴァイン・フロウ――悩める吸血鬼であった。
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気がついたとき、ナハトールは魔法のかかった鎖でぐるぐる巻きにされていた。――エイザードの弟子たちと連続髪切り裂き魔が現れたイレインの街を訪れたところ、あろうことかクマのぬいぐるみにさらわれたのだ。待っていたのは、自分を「女王様とお呼び」という魔女=クィーン・フェムだった。誘拐の目的は、エイザードをおびきよせるためだ。ところが、エイザードは原因不明の「病」に伏していた。
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