夏の口紅
樋口有介(著)
/文春文庫
作品情報
『ぼくと、ぼくらの夏』の樋口有介、初期の傑作青春小説
十五年前に家を出たきり、会うこともなかった親父が死んだ。
大学三年のぼく、形見を受け取りに行った本郷の古い家で、
消息不明の姉の存在を知らされ、季里子という美しい従妹と出会う。
一人の女の子を好きになるのに遅すぎる人生なんてあるものか・・・・・・
夏休みの十日間を描いた、甘く切ない青春小説。
解説・米澤穂信
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商品情報
- シリーズ
- 夏の口紅
- 著者
- 樋口有介
- ジャンル
- 小説 - ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
- 出版社
- 文藝春秋
- 掲載誌・レーベル
- 文春文庫
- 書籍発売日
- 2009.07.10
- Reader Store発売日
- 2017.08.25
- ファイルサイズ
- 0.6MB
- ページ数
- 288ページ
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この作品のレビュー
平均 3.6 (25件のレビュー)
-
読んだのは、たぶん7月の中旬くらい。
樋口有介にしてはイマイチかなぁー(^^ゞ
たぶん、主人公たる二人(礼司&季里子)の魅力が、樋口有介の小説(のファン)としてはイマイチなんだと思う。
普通すぎる?…、…んだよね。
ただ、この小説に出てくる二人が“普通すぎる”っていうのは、『夏の口紅』がミステリー小説(「事件」がテーマではなく)ではなく、文芸作品(二人が出逢った夏の話)であるということで、そうなった面があるような気がするかな?
それは、たぶん、必然として。
ミステリー小説というのは「事件」という、主人公たちが特異な状況に置かれる話であるのに対して、これはあくまで「日常」の話だ。
「日常」というのは普通だから、目立つ「特異」はない。
もちろん、「初恋」という人生の大イベントwの話ではあるのだが、でも、「事件」がテーマのミステリー小説でない以上、小説としては、あくまで「日常」の話なのだ。
事件という「非日常」は、普通である登場人物たちから「特異」な面を引き出すが、これは「日常」の話だから、登場人物たちも「日常」のままでいる。
この二人が“普通すぎる”のは、そういう理由なんだろう。
(もっとも、その“普通すぎる”は、あくまで樋口有介の小説としては“普通すぎる”だw)
そんな『夏の口紅』だが、個人的な好みを言うなら、いかにも樋口有介の小説に出てくるキャラって感じの画家の友部さんとその娘をエピソードとして、ストーリーに絡ませられなかったんだろうか?って感じかな。
だって、友部さんの娘さんなんて、友部さんの口から「わたしに似ているから美人よ」って紹介されるだけなんだもん(^^ゞ
友部さんが魅力的なだけに、なぁ〜んか、ちょっともったいない。
あと、香織も、もっとストーリーに絡んできてもよかったんじゃないかなぁー。
ぶっちゃけ、ヒロインである季里子がイモっぽい(爆)だけに、もうちょっとその魅力をエピソードとして描いてほしかった気がするかな?
あとは、和可子も、別のストーリーとして描かれてもよかったように思う。
もっとも、樋口有介の作風としては、そういうのはないんだろうけどさ(^^)/
シラケたのは解説。
“樋口作品たちの語り手はひどく恰好をつけているけれど、ただ気障なのではない。彼らは照れているのだ”って、そんなこと、説明されてわかっちゃったらさ。照れている当人たちの立場、ねぇーじゃん!(爆)
今はなんでもそんな風に、解説してわかりやすくしちゃうから、小説でも、映画でも、ドラマでもつまらなくなっちゃうんだよ。
この解説している人って、作家らしいだけど、そんなこともわからないのかな?┐(´д`)┌続きを読む投稿日:2023.11.21
昨年亡くなられた樋口さんの青春小説。数々の青春小説から探偵小説等、様々楽しませてもらいました。謹んでご冥福をお祈りすると共に、残された作品を読み続けたいと思います。
本作はとにかく義妹の李里子がかわい…いので、翻弄される主人公が見所。謎があるような無いような。続きを読む投稿日:2022.07.26
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