日米同盟のリアリズム
小川和久(著)
/文春新書
作品情報
中国・北朝鮮は怯えている。日本人だけが知らない 世界最強の「戦争力」の真実!北朝鮮は核開発と弾道ミサイルの開発を続け、日本を標的にすると公言してはばからない。中国は海洋進出への野望をむき出しにし、東シナ海と尖閣諸島周辺での示威活動がニュースにならない日はないほどだ。そんな中、アメリカのトランプ大統領は在日米軍の撤退をチラつかせている。はたして私たち日本人は安全でいられるのか?結論からいえば、日米同盟は中国・北朝鮮に対して、きわめて有効に抑止力として機能している。たとえば中国・北朝鮮の潜水艦は、すべて日米に行動を捕捉され、ニックネームまでつけられている。隠密行動が最大の強みである潜水艦がこの有り様では、日米の手のひらの上で遊ばされているようなものだ。中国・北朝鮮は日米同盟の強力な軍事力に怯えているからこそ、表向きの粗暴さとは裏腹に、実際の行動はおとなしい。また、日米同盟はアメリカにとって死活的利益である。日本列島は地球の半分(西半球)でのアメリカの軍事力を支える「戦略的根拠地」として機能している。在日米軍基地は、出撃機能、インテリジェンス機能、ロジスティクス機能のどれをとっても米本土なみの戦略拠点であり、日本の基地負担は金額・割合とも世界ダントツである。もし日米同盟が解消されれば、アメリカは太平洋から中東に至る地域での覇権を喪失する。日本を失ったアメリカの言うことなど、ロシアや中国どころか北朝鮮も聞かなくなり、アメリカは世界のリーダーの座から即刻転落するだろう。そんなアメリカが、日米同盟をみずから手放すわけがない。本書は、日米同盟という世界最強の軍事力が、いかに中国・北朝鮮を抑え込んでいるかを具体的に解き明かす。また、中国が日米同盟に仕掛けている現代版「孫子の兵法」ともいえる「三戦」、「A2/AD」の思考も詳しく紹介。著者ならではの最新データも盛りだくさん。まさに本書1冊で丸わかり。防衛大臣より賢くなれる!
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商品情報
- シリーズ
- 日米同盟のリアリズム
- 著者
- 小川和久
- 出版社
- 文藝春秋
- 掲載誌・レーベル
- 文春新書
- 書籍発売日
- 2017.07.20
- Reader Store発売日
- 2017.07.20
- ファイルサイズ
- 3.4MB
- ページ数
- 232ページ
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この作品のレビュー
平均 4.0 (8件のレビュー)
-
日本の安全保障に大きな影響を与える、アメリカ・中国・北朝鮮の置かれた状況と思惑を、最近の各国の動きや歴史を振り返りながら読み解いている。そしてそれを踏まえた冷静な対応を日本の政府や国民に求めている。
投稿日:2020.12.31
日米同盟がどれほど米国にとって死活的に重要か?
日本にとって、だけでなく米国にとっても死活的に重要であると?
何でか?
日米同盟を解消した場合、米国が太平洋の西側から中東まで、今の影響力を保つことは…不可能になってしまう・・・
つまりは世界のリーダーの座から陥落する・・・
世界のリーダーとしての振る舞いができなくなる・・・
在日米軍基地の出撃機能、ロジスティクス機能、インテリジェンス機能がなければ・・・
地球の半分の範囲に及ぶ軍事力を支える能力の80%を喪失してしまう、と著者は言う・・・
在日米軍基地は、それほどの価値を持っているんですね・・・
上記の行動範囲で米軍を支えることができるのは日本のみである、と・・・
在日米軍基地はただの支店ではなく、本社機能を備えている、と・・・
日本列島は米軍の戦略的な根拠地ですよ、と・・・
そして米国の戦略的根拠地でもある日本列島を守るのは、自国の防衛という点からも当然自衛隊・・・
自国を守るのと米国の戦略的根拠地を守るのが重なるわけで・・・
そうすると、あれだけ揉めたけど、そもそも実態として既に集団的自衛権を行使してますね、と・・・
で、これほど重要な日米同盟を米国としては当然手放せない、というのもあるし・・・
最近話題の敵基地攻撃能力を日本が持つことは、日本に戦争の引き金を持たせるということにつながり、米国が望まない戦争に巻き込まれるリスクを考えれば、米国は簡単には受け入れない・・・
日本の核武装論にしても、米国からの警戒を招き、米国の核の傘から抜け出すことによる抑止力の低下や、国際的な孤立や、日米原子力協定の破棄等々、失うものの大きさを考えないで議論するのは妄想であり、やはり米国は簡単には受け入れない・・・
自立するにはハードル高過ぎで、短期間ではどうこうできるもんじゃない・・・
そういった点から現実的に考えるならば、日本としても、やはり今後も日米同盟維持でいくしかなく・・・
ならばむしろトコトン日米同盟を活用するべく、調査研究を徹底するべきだ、とのこと・・・
非武装中立も武装中立も厳しい・・・
少なくとも今のところ全然現実的じゃないってのがよく分かる・・・
その他・・・
1994年の北朝鮮核危機時の日本政府のオロオロした内情や・・・
北朝鮮に対する著者の見立てや・・・
中国の約60隻とされる潜水艦のうち、稼動状態にある潜水艦は、米海軍と海自によって、すべて識別されて、出港してから帰港するまで、把握されてるっちゅーことや・・・
日米同盟はやっぱり中国や北朝鮮にとってちゃんと効いてまっせ、ということが述べられております・・・
半分くらいはいつもの話なので、著者の本を一度も読んだことがない方向けですね・・・続きを読む投稿日:2018.02.22
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