ライトノベル
流血女神伝
シリーズ内の平均評価:
(204)
完結
カリエ、14歳。彼女は、ルトヴィア帝国の国境にほど近い小さな山村の漁師の家に育った。ある冬の日、カリエは、いつもは女の身で狩りに出ることを快く思っていない父親に、珍しく「狩りに行け」と命じられた。吹雪の森の中、獲物を求め歩いていたカリエの前に突然現れたエディアルドと名乗る貴族風の男。「おまえを迎えに来た」――気を失わされたカリエが攫われていった場所というのは・・・!?
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カリエ、14歳。彼女は、ルトヴィア帝国の国境にほど近い小さな山村の漁師の家に育った。ある冬の日、カリエは、いつもは女の身で狩りに出ることを快く思っていない父親に、珍しく「狩りに行け」と命じられた。吹雪の森の中、獲物を求め歩いていたカリエの前に突然現れたエディアルドと名乗る貴族風の男。「おまえを迎えに来た」――気を失わされたカリエが攫われていった場所というのは・・・!?
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重い病に臥せっている皇子アルゼウスの影武者にさせられたカリエ。彼女は帝国の皇位継承者としての教育を受けるべく、カデーレ宮殿に入ることになった。彼女を待っていたのは選帝のライバルとなる、ドミトリアス、イレシオン、ミューカレウスの3人の皇子。特に歳の近いミューカレウスの言動は挑発的で、何かにつけてカリエにからみ、ついには決闘をする羽目になってしまうのだが・・・。
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カリエがエディアルドとともにカデーレの森から脱出して半月が経った。薄暮のなか、その日の目的地の途中にある村に辿り着いた頃、エディアルドの高熱に気がついたカリエ。2人は、宿をその村で求めようとしたが、訪ねる家々で冷たく断られてしまう。途方に暮れるカリエ。そこに1人の男が現れ、自分の家に来てもいいと言う。しかし一夜を過ごすことになったその家には、恐ろしい罠があった。
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奴隷として砂漠の国エティカヤに連れてこられたカリエ。ひととおりの教育を受けた後、バルアン王子への献上品として、後宮にあがることになる。そこでは、王子の「妃妾(シャーミア)」になるために多くの女たちが激しい火花を散らしており、カリエもライバルのサジェに負けたくない一心で「妃妾」の座をめざすのだが・・・。一方、同じ奴隷としてカリエと離れ離れになったエディアルドの安否は!?
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サジェ――妃妾(シャーミア)ギュイハムに毒を盛ったという理由で再び投獄されたカリエ。処刑を前に王子バルアンに直訴する機会を得たのだが、バルアンは、カリエの話などろくに聞かず、それどころか、エディアルドとの密通の疑いを調べるために、カリエを抱こうとする!! 鳥肌をたてるほど抵抗するカリエ。冤罪を証明し、処刑を免れるためには、カリエはバルアンを受け入れるしかないのだが・・・・・・!?
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女の身でありながら、小姓としてバルアンに仕えることになったカリエ。彼女は、ドミトリアス皇子の戴冠式とグラーシカ王女との婚礼に出席するため、タイアークへ向かうバルアンに同行することにもなる。その出発を数日後に控えたある朝、恒例の散歩の途中で、カリエはエディアルドとしばらくぶりに再会する。その時、彼の不審な態度に訝りつつも、カリエの身体に思いがけない変調が・・・・・・!?
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ドミトリアスの戴冠式で、亡国・ギウタ最後の皇女と同じ、カザリナの名で、バルアン王子の正妃(マヤラータ)として披露されたカリエ。晩餐会にも出席したカリエは、同席したヨギナ総督・シャイハンに、その素性を追及されてしまう。その場は乗り切ったが、会の後、別室に現れたサルベーンによる、聞き覚えのない言語での語りかけに、カリエは一瞬、真っ白になる。そして、彼女の口から出た答えとは・・・・・・!?
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クアヒナの港から海路でリトアへ向かったバルアンとカリエの船は、海賊船に襲われた。船倉に放り込まれ、ひどい船酔いで気を失ったカリエが目を覚ましたのは、最初の船とは別の大きな船の中だった。そして現れたのは、ラクリゼとエティカヤの大海賊・トルハーン! ラクリゼは、トルハーンと接触し、彼のもとにバルアンたちを送り届けるように命じられていたという。いったい何のために――!?
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海賊王トルハーンと天才指揮官ギアスの激しい戦闘に巻き込まれたカリエ。狙撃手として敵の提督を銃で撃ったものの、自らも肩に銃弾を受け、海に落ちてしまう。傷の痛みと水の冷たさで意識が遠のく中、なんと敵の旗艦に救助されるという強運に恵まれるカリエだったが、呼吸は止まりかけ、体はぴくりとも動かない瀕死の状態に。それを知ったトルハーンとバルアンはある決断を迫られるが!?
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ドミトリアスの皇妃となるか、はたまたミューカレウスに輿入れか――。カリエの結婚問題がロゴナにおける最大の関心事とのある中、ある日、突然彼女はロゴナ宮を離れ、先帝の住まうコーフィリア宮に連れていかされた。その夜、カリエのもとに訪れた一人の客人。なんとそれは、『炎の貴妃(ラハジル)』ビアンだった!! そして、告げられた衝撃の事実に、カリエが自らの進むべき道として下した決断とは!?
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わたしは、シャイハンを殺すためにヨギナに来たのだ。――それは、バルアンの妻として何をすべきかと考えた末、出した結論だった。バルアンの野望を叶えるということは、シャイハンの死を望むということ。だが、思いがけずに優しく紳士的なシャイハンの人柄に惹かれ、カリエの心は揺れ動く。しかし、バルアンとシャイハンの対決の時は刻々と迫っている。はたして、エティカヤの運命は!?
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女神の定めにより、ザカールの長老(クナム)の子は代々男児であるはず。だが、999番目の子として生まれたラクリゼはなぜか女だった。“呪われた子”だとして父親の愛も受けられず、男と偽って育てられた彼女は、その苦しさを学問の習得や武術の鍛錬にぶつける。そして彼女が12歳になった年のある夜、一人の少年が結界を破り村を訪れた。少年の名はサルベーン。ラクリゼとの運命の出会いだった。
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