コモリくん、ニホン語に出会う
小森陽一(著者)
/角川文庫
作品情報
「皆さんは国語の授業が好きでしたか?」帰国子女という言葉すらなかった時代。コモリくんは書き言葉で話す、周りとちょっと違う小学生。そのためにみんなと“仲間”になり切れず、国語(特に作文!)が大嫌いになったコモリくん。そんな彼は日本語と格闘し、海外で日本文学を教える側になり、ついには日本を代表する漱石研究者にまでなってしまう。米原万里氏ら多くの作家も笑賛した、自伝的エッセイの名著。言葉という不思議なものを巡る冒険の書。解説は『日本語が亡びるとき』の水村美苗氏。※本書は二〇〇〇年四月、大修館書店より刊行された『小森陽一、ニホン語に出会う』を改題し、加筆・修正をしたものが底本です。
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商品情報
- シリーズ
- コモリくん、ニホン語に出会う
- 著者
- 小森陽一
- 出版社
- KADOKAWA
- 掲載誌・レーベル
- 角川文庫
- 書籍発売日
- 2017.06.17
- Reader Store発売日
- 2017.06.22
- ファイルサイズ
- 1.6MB
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この作品のレビュー
平均 4.7 (3件のレビュー)
-
生の小森陽一さんに3度出会ったことがある。と言っても、3度とも講演会なので、一方的なのではあるが。何れも緊迫する情勢を受けての、時事問題を扱う会だったので、この本の趣旨(日本語論)とも、ホントの内容(…小森さんの数少ない自伝)とも、かなり違っている。つまり、小森さんの全く新しい面を知れて、この本とても面白かった。
小森さんの講演を1度聴いたことのある人はわかると思うが、同じ時間で、おそらく普通の講演会の内容の2倍の量を喋っていると思う(メモし難くてブロガー泣かせでもある)。つまり早口なのだ。そこから分かるのは、小森さんの頭の回転の速さ、そして早口でもなおかつ最後まで飽きさせない日本語の達人だったということだった。
しかし、勘違いしていた。コモリさんは、対象の観客と場所によって、喋り方を工夫していただけであり、なおかつずっと日本語にコンプレックスを感じていたからこそ、あそこまで「達人」になれたということだったのだ。
帰国子女の悩みに真正面からぶつかり、なおかつ、決してエリート畑だけを歩いて来ていないからこそわかる世界を見ていた、コモリくん。文庫本あとがきで、びっくり。在プラハソヴィエト学校の米原万里さんの2年後輩だったなんて。含蓄のある「あとがき」に、私はまだまだ小森さんを知らなかったのだなぁ、と思ったのでした。
まさか、小森陽一の文学アプローチが、構造主義からだったなんて、全く知らなかった。
もちろん、日本語論としてもたいへん優れている。私の「こころ」解釈は、小森氏とも、高校生のそれともかなり違うが、教科書とだいぶ違っていて良かったんだ、と改めて思ったのでした。
2017年8月15日読了続きを読む投稿日:2017.08.23
他の本を読むあいまの「個読」で何ヵ月もかかって読み終えた。と言っても面白くなかったわけではない。そういう読み方を割り振っただけである。正直楽しい本だった。「道場破り」の高校での授業はとりわけ強く考えさ…せられた。私は小学校教師として国語で何を教えてきたのだろう。これほどのことができるのか。深い。まだ子どもたちの前にあった時に読みたかったと思った。
なお「個読」とは個室で孤独に本を読むこと。個室とはそうトイレのことである。もちろん造語なり。続きを読む投稿日:2022.05.02
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