日本プロ野球改造論
並木裕太(著)
/ディスカヴァー携書
作品情報
観客動員数が減り、地上波テレビ中継の視聴率も低迷している日本プロ野球。しかし、1990年代半ばまで、日本のプロ野球と米メジャーリーグの売上規模はほぼ同じだった。現在、メジャーは規模を拡大し、日本との差は4倍にも広がっている! その違いはどこにあったのか?
高度なビジネスマネジメントでリーグ全体の発展をとげたメジャーと、選手の実力はありながらも各球団が個別に利益を追求してきた日本プロ野球------これは、現在の閉塞する日本産業構造そのものといえるだろう。
ビジネスコンサルタントとして、プロ野球界にかかわってきた著者が、次世代の夢を創るスポーツ=プロ野球の徹底改造論を提案。本書は、日本の産業が再浮上するための大きなヒントにもなるだろう。
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商品情報
- シリーズ
- 日本プロ野球改造論
- 著者
- 並木裕太
- 出版社
- ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 掲載誌・レーベル
- ディスカヴァー携書
- 書籍発売日
- 2013.03.15
- Reader Store発売日
- 2017.04.06
- ファイルサイズ
- 3.8MB
- ページ数
- 245ページ
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この作品のレビュー
平均 3.9 (16件のレビュー)
-
マッキンゼー最年少役員で楽天イーグルスのチームビジネスに携わった並木さんの著書。NPBとMLBの比較、オリンピックビジネスの裏側などを踏まえつつ、著者がスポーツビジネスの最前線で感じた課題や提案がまと…められている。
・日本プロ野球界はリーグ全体をビジネスとして捉える視点に欠けている
・野球をエンタメ産業の一種として考える必要がある
・ネットを活用した新たな視聴環境への積極的な介入
など。楽天がすでに始めているが、チケットの価格が購入時期や需給によって変動する販売方式や、リーグが中継権利を管理し利益を各球団に分配するMLB式のマネジメントが導入すべきだと感じる。またネット(スマホ/タブレット)に対応したスポーツ観戦はまだまだこれから広がりを見せると思う。
著者は、先日Jリーグの理事に選出されており、野球のみならずスポーツ界全体にこのような考え方が広がってほしいし、自身も東京オリンピックに向けてスポーツのジャンルでできることをやっていきたい!
==
以下、気になった点。
・ヤンキースタジアムのVIPシートは全座席の10%。入場料収入の60%。
・韓国プロ野球の観客動員数はこの10年で約3.2倍。ライトな顧客を取り込む施策を次々と実施し、カラオケや映画などと同列のエンタメ施設として若者から大きな支持を得ている。
・アップルとMLBはビジネスの主導権を握るという観点ではとても似ている。続きを読む投稿日:2016.03.12
1章 その差は「リーグビジネス」と「チームビジネス」
収益格差4倍!米メジャーと日本プロ野球の違いはどこに?「リーグビジネス」を世界に広げる米メジャーの成長力
徹底した戦力均衡で観客を呼び込むメジャー… スポーツエンタテインメントとしての商品価値を高める
第2章 現場はどう見ているのか?プロ野球ビジネスの危機感と希望
「放映権のセ」と「スタジアムのパ」 チーム経営の差を生む「スタジアム・ビジネス」
「このままではまずい」と、さすがにみんな感じはじめています 横浜DeNAベイスターズ取締役事業本部長・前沢賢氏に聞く
第3章 現状を変えていくメジャーと、現状に固執する日本
年間550億円の放映権でも「安い買い物」 ESPNとメジャーが結んだ大型契約の中身
ロンドン五輪は「ユベロスモデル終焉」の大会に?ネット中継と時差との親和性
第4章 求められるのは、成長のためのミッション
熱い韓国プロ野球。女性、若者が大挙スタジアムへ 対する日本はさらなる空洞化問題
さらに儲かるビジネスになったメジャーリーグ 進化するチケット販売、放映権契約も絶好調続きを読む投稿日:2022.07.18
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