イスラム唯一の希望の国 日本
宮田律(著)
/PHP新書
作品情報
トランプ大統領は就任式で「イスラム過激主義を根絶する」と高らかに宣言した。ドイツのいくつかの地域では若いムスリムの失業率は30%に上ると推測されており、フランスではムスリム女性の服装が厳しく規制されている。中国・インドでもムスリムは迫害や差別を受けている。そんな情勢の中、日本がイスラムにとっての希望の国となっている。イスラムの人々は日本のソフトパワーや科学技術を賞賛し、日本もシリア難民を受け入れ始めている。歴史をひもとけば、日本とイランは石油取引が始まる前から貿易が盛んだった。戦前の日本は「日本主導の下にアジアを統合して、欧米の世界支配に対抗する」という「大アジア主義」に則り、ロシアやオスマン帝国、東南アジア、中国のムスリムと連携しようとした。本書ではこのような日本とイスラムの関係史を辿り、日本の役割を考える。
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商品情報
- シリーズ
- イスラム唯一の希望の国 日本
- 著者
- 宮田律
- 出版社
- PHP研究所
- 掲載誌・レーベル
- PHP新書
- 書籍発売日
- 2017.03.15
- Reader Store発売日
- 2017.04.01
- ファイルサイズ
- 5.6MB
- ページ数
- 272ページ
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この作品のレビュー
平均 3.7 (3件のレビュー)
-
あんまり興味が持てず途中で投げ出し。
そもそも、アラブとかイスラムとか、そんな基本的なことが全く分かっていないことを痛感。
まだ、読む資格なし。投稿日:2020.08.09
このレビューはネタバレを含みます
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レビューの続きを読む
イスラムで日本に敵意を持っている人はごく例以外的(b15)であり、イスラムと日本との似通った心情やイスラム世界から日本への尊敬・畏敬・親近感でつながってきた(b19)。なぜなら日…本は欧米諸国のように中東イスラム世界を軍事的に侵略したことはなく、インドやパキスタンの分離独立のように植民地主義の負の遺産をもたらすことはなかったから(b21)。
また、日本人がイスラムで評価されるのはその社会貢献に対する姿勢で、日本人は対等に付き合うから信頼される(b47、49)。
ヨーロッパでもムスリムを拒絶するだけではなく、デンマークのように元過激派の帰還兵たちに対して社会に順応するためのプログラムを行っている(b190)。なぜなら彼らをテロへと駆り立てるのは社会からの疎外感や貧困だから(b206ー208)。(実際、イギリスのムスリムたちの生活環境は良くない(b242)上に、教育を受けたムスリムたちは第三国に適応しているものの、そうでない人たちは社会的疎外感があり彼らを宗教的イデオロギーをつかって戦士として駆り立てようとしている(b274、b297))。また、アメリカのムスリムたちに関して言えば他の宗教にも寛容で時と場所に応じて柔軟に対応しており穏健な人が多いが2017年にトランプ大統領が就任してからはグリーンカードを持っていても海外渡航をすればアメリカに戻れないという状況になっている(b332、334、340、342、343)。
そんな中日本は着実にイスラム世界との関係を築いてきた。日本の「相互扶助」の精神がイスラムの喜捨と通じていて高い評価をうけている(b810)また、マレーシアは日本製品や文化を通して親日になり(b1076)、パレスチナやイスラエルでは柔道が盛んでそれが閉塞感をぬぐっているのかもしれない(b1106、1114)。
日本は当然それ以前からシルクロードを通じてイスラムとのつながりもあった(第四章)し、琉球列島においては日本本土よりも交易を開始したのが早かった(オスマン帝国の銅貨と琉球列島、b1272)。
ハンチントンは『文明の衝突』の中でスペインとイスラム文明の共存の姿を見出している。イスラム王朝はユダヤを差別することもなく、両者の通婚も自由で外敵ではなく、だからこそスペイン語の10%はアラビア語を語源としており、ファウストやじゃじゃ馬ならし、裸の王様の原型はすべてペルシャ・アラブからスペイン経由でヨーロッパに持ち込まれた(堀田善衛:『ゴヤⅠスペイン・光と影』)。
リサーチ項目
大川周明:イスラムとの連携が必要と訴えた(b35)、イギリスのイラク支配に激しく反発した(b1604)
レシャード・かレッド(アフガン人医師):カレーズの会(b66)
森永堯(たかし):日本トルコ協会(b711)
カタールのタミム首長:モットー「日本に学べ」(b883)
日本のアニメとハラールを合わせたら商機になるかも(b1106)
山田寅次郎:エルトゥールル号の募金を募って取ること関係を深めた(p1382)
アブデュルレシト・イブラハム:林銑十郎と「大日本回教協会」を設立
大久保幸次:イスラムの平和イメージを広めた(b1797)
尾崎三雄:(『日本人が見た30年代のアフガン』石風社2003年参照に)
モハメッド・ヘイカル:エジプト人ジャーナリスト(b2012)
堀田善衛:『ゴヤⅠスペイン・光と影』集英社
ハンチントン:『文明の衝突』の中でスペインとイスラム文明の共存の姿を見出している。
村上春樹:影との共生
中近東文化センター、三鷹にある
難民を助ける会続きを読む投稿日:2020.01.24
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