[図解]関ヶ原合戦までの90日
小和田哲男(監修)
/PHP研究所
作品情報
関ヶ原の合戦というと、慶長5年(1600)9月15日の決戦が多くの書籍をはじめ、ドラマや映画になっている。しかし、この戦いの勝敗は当日の決戦で決まったのではない。むしろ、それ以前の東西両陣営の知略戦で既に決していたのである。本書はこうした視点から、決戦の90日前にまでさかのぼり、時間の経過を追いながら東西両軍の駆け引き、前哨戦を詳細にたどったものである。たとえば50日前には、東北の伊達政宗が突如西軍方を襲った「白石城の戦い」が、35日前には、加賀前田の大勢力を大谷吉継が知略で翻弄した「浅井畷の合戦」が、20日前には、西軍の関ヶ原進出を伊勢の小大名たちが足止めした「安濃津城の合戦」などが起こっている。これらが決戦に向けての「伏線」となった。本書は決戦当日の経過はもちろん、合戦後に勃発した戦いや論功行賞までフォローしており、一大合戦の全貌がまるでドラマを観るようにように面白く理解できる。
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商品情報
- シリーズ
- [図解]関ヶ原合戦までの90日
- 著者
- 小和田哲男
- 出版社
- PHP研究所
- 書籍発売日
- 2013.11.01
- Reader Store発売日
- 2016.12.23
- ファイルサイズ
- 29MB
- ページ数
- 160ページ
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この作品のレビュー
平均 2.5 (2件のレビュー)
-
ネットで調べてみると今から丁度30年前の1984年に、堺屋太一氏が「巨いなる企て」というタイトルで、関が原の合戦のために石田光成がどのように戦略を練ったのかについて歴史小説を書いています。
これを7…年ほど前に読んだときに、歴史の時間ではものの半日で終わってしまった「関が原の戦い」のスケールの大きさを垣間見た気がして、ずっと気になっていた戦国時代の戦いでした。
この本は歴史学者である小和田氏によりかかれたもので、関が原の合戦までの90日というタイトルで、関が原本戦のみならず、関が原の戦いにいたるまでどのような事件が日本各地で起きていたかについて解説されています。
これにより、いつくつかの戦いでは東西の勝ち負けが出ていますが、その時期がもう少し早く終わっていれば、本戦である「関が原の戦い」にも多大な影響がでたことは考えてみるだけでも楽しいものです。
巷では、軍勢の配置から見れば西軍が勝っていたとは言われますが、戦いまでの調略などを見ていると、何度戦っても徳川家康の率いる東軍が勝っていたのだろうなと思いました。
以下は気になったポイントです。
・山内一豊の妻の内助の功は、大阪の屋敷に身を潜めつつ、小山評定の場に、三成による人質作戦失敗の報をもたらせたこと(p43)
・前田利長は、大谷奇襲部隊の存在が幻とわかって9月12日に再び金沢城を出発したが、間に合わなかった(p74)
・織田秀信は、池田輝政に降伏した、敗れた三成も大垣城へ撤退することになり、大垣・岐阜城を結ぶラインで東軍先方部隊を食い止めようとする戦略が崩壊した(p82)
・安濃津城(伊勢の国)にいる富田信高は西軍(毛利など)の関が原進出を足止めした、ついに伊勢を平定することなく関が原へ向かうことになった(p85)
・田辺城にいる細川幽斉(忠興の父)は兵500で、西軍最精鋭といわれる立花勢をはじめ1.5万人の軍隊を釘付けにして本戦へ参加させなかった(p99)
・東西両軍が水面下で繰り広げた謀略戦こそが、実は関が原の合戦の真の意味での前哨戦であった(p114)
・関が原の合戦の結果、東国の家康が勝利を収めたので、米が銀に勝った。そのため従来の貫高制ではなく、石高制を基盤とした国家体制となり、農民に対する過酷な搾取を基本とする農本主義となった(p140)
2014年3月15日作成続きを読む投稿日:2014.03.15
このレビューはネタバレを含みます
勝負が決まっていた合戦をなぜ強引にやり進めなければならなかったのか。その裏の論点をもう少し詳しく知りたかった。
レビューの続きを読む
投稿日:2014.03.21
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