スモールカンパニー 本気の経営加速ノート
原田将司(著)
/クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
作品情報
経営者必読_
企業は簡単だが、経営ほど難しいものはない。本当の成長はここにある_
2006年5月の新会社法施行により多くの会社が誕生しました。
かく言う著者もその一人。
あれから10年…。
よく言われている創業から10年で9割以上の会社が事実上の休眠・廃業に追い込まれているー。
当時スタートした起業家の多くが、これを証明するかの如くいつの間にかフェイドアウトしていきました。
そんな現実の中、創業から10年「口も出すが汗もかく!」をモットーに
多くの会社の経営課題解決を成し遂げてきた著者だから知っている
スモールカンパニーがこの先10年を生き抜き加速的に成長してゆく極意を教えます。
目次
はじめに
起業は簡単だが、経営ほど難しいものはない
プロローグ
スモールカンパニーの加速成長を実現する3大テーマ
第1部 スモールカンパニーの経営を最小化する「決!断捨離」
・経営を最小化する「決!断捨離」の極意
・決!:はじめに「決断」あり
・断:「やめる」を決める、「減らす」を増やす
・捨:モノを捨てれば整理整頓・管理の対象が減る
・離:離れることで力を蓄える
第2部 スモールカンパニーの加速経営
・加速経営の方程式『E=MS_』
・小よく大を制す「加速戦略」
・商品企画で商材価値を高める......etc
第3部 スモールカンパニーにおける「社長」の品質管理
・社長の品質管理とは
・社長の品質管理ー「支配型」と「依存型」
・社長の品質管理ー五つの成長ステップ......etc
おわりに
経営は結局、社長力で決まる
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商品情報
- シリーズ
- スモールカンパニー 本気の経営加速ノート
- 著者
- 原田将司
- 書籍発売日
- 2016.10.21
- Reader Store発売日
- 2016.12.07
- ファイルサイズ
- 4.2MB
- ページ数
- 192ページ
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この作品のレビュー
平均 3.5 (2件のレビュー)
-
何事も”始める”のは簡単だけど、
それを”やり続ける”のは難しいもの。
事業で言うと、
「起業」は簡単だけど、「経営」はとても難しい
と言えます。
本日ご紹介する本は、
小さな会社を続けるため…の
断捨離の考え方を紹介した1冊。
ポイントは
「吉野家」
小さな会社は、資源が限られているため
何をするにも、大きなパワーをかけることができません。
そこで、小さな会社の戦略は、はやい、やすい、うまい。
はやい=手っ取り早く真似る
やすい=商品化にコストをかけず、中高級品を素早く提供する
うまい=顧客満足のツボをおさえる
中でも、顧客満足のツボを押さえていることが
商品価値であり、最も重要な要素になります。
「商品企画」
商品価値を上げる最も重要な要素は企画力。
技術力や作業効率が高かったとしても、
企画力を身につけなければ、いづれ負けます。
「仕入れ」
次に商品価値を上げることができるのは仕入れ。
仕入れは競争力の源。利益に直結します。
仕入れ先が固定化していると、
知らず知らずのうちに低成長体質、無変化体質に
なっているかも知れません。
小さな会社の得意分野はスピードと、顧客密着による精度。
余計なことは一切せず、得意分野に集中し、
これらをいかに伸ばせるかが重要。
ぜひ、読んでみてください。
◆本から得た気づき◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
成長する企業は常に「加速成長」を狙って努力している
成長しない企業は常に「現状維持」のために努力している
今の自分でも登れる山を選ぶのか?、登りたい山を選んで、そこを登れる自分を作りあげるのか?
登る山を決めたらそれ以外の山には登らないと決めること
目的は1つだけに絞り、目標は相乗効果のある2つに絞る
やっていけるけど成果が出ないものからは、一旦離れる
E=MS^2 企業の成長力は、商品価値と事業展開速度の2乗に比例する
優秀な外注先を探すことは、優秀な社員を採用するのと等しく重要
商品価値は「商品企画」と「仕入れ」で高める
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆目次◆
第1部 スモールカンパニーの経営を最小化する「決!断捨離」
第2部 スモールカンパニーの加速経営
第3部 スモールカンパニーにおける「社長」の品質管理
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━続きを読む投稿日:2021.02.22
このレビューはネタバレを含みます
いい意味で期待を外してくれました。
レビューの続きを読む
何の気なしにAmazonの広告に表示されたので、買ってしまった本。読み始めたときは、少し後悔もありましたが。
スモールカンパニーは、とにかく無駄な、余計なことしな…いようにという、実践持論。ここはいまの自分にも通じるところあり。
そして、最後に、社長の品質管理という章があるのが、ユニーク。スモールカンパニーでは、社長自身が会社の能力、限界を決めるので、攻めも守り両面でのセルフアセスメントが必須ってこと。
スモールカンパニーの社長と同列ではないが、小さな組織をみていく際にも、参考になるような気がします。
以下、備忘。
・大義
よこしまな本音の言い換えが面白かった。
(金儲け→高い経営効率とか)
・やめて、減らす
これは、その通りだけど、たしかに大企業だと、まず効率化から入るような気がする。そうじゃなくて、まず捨てること、やめることから考えるのが、改善活動の基本。経営診断における改善活動の原則どおり。
・管理をやめる
もはやスモールカンパニーでも常識なのか。すべてシステム化して自動化すべきとの主張。手作業なんてナンセンス。時代はここまできたかとの思い。
・削減したコストの一部を社員に還元。
・会議数を減らし、共有と意思決定は進める。
会議でのアジェンダを増やす。事前にツールで共有。
・飲みュニケーションをやめる
逆効果。連帯感が高まってから、関係維持のために必要あれば、飲む。想いを共有したいから飲むのもNG。共有したもの同士でいけばよし。
酒を飲んで「よい関係」ができるのは、すでに「よい関係」ができている場合だけ。
・社員から離れる
成長してもらいたいという社長の社員への片思いから離れる。社員に対する期待が薄まると、失敗に寛容になる。社員も力量不足に悩まなくなるので、精神衛生上も健康に。社長のプレッシャーから解放されると、社員も活き活きとする。
・取引基準は初回で決まる。
・優秀な外注先を探すことは、優秀な社員を探すのと同じくらい重要
・4半期ではなく、4ヶ月単位の計画サイクル
・顧客理解
・効率ではなく、能率(成果を増やす)
・周囲を変えようとするよりも、自分の存在が周囲にどう映っているかについて意識を傾けたほうがうまくいく。
・自我をむき出しにして振る舞う社長のもとでは、社員は疲弊。そんな社長の仕事は「社員の支配」、社員の仕事は「社長災害からの避難」になる。
支配型の社長のもとでは、社員は「やっているふり」。
依存型の社長のもとでは、社員は「やろうとしない」。
このバランスをとること。続きを読む投稿日:2020.01.19
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