ブームをつくる 人がみずから動く仕組み
殿村美樹(著)
/集英社新書
作品情報
「うどん県」や「ひこにゃん」など数々の地方PRを成功に導いてきた“国民的ブームの仕掛け人”が、自身がこれまでに手がけた事例を挙げ、独自のノウハウを公開。予算も実績もないブランドや商品を、社会的な「ブーム」や「文化」に導いていくプロセスを詳細に解説する。時代の読み方、消費者が共感するメッセージの配信方法、低予算で最大効果を狙う戦略など、PR業界のみならず、すべての働く人々に役立つ、具体的かつ実践的な“人を動かす”技術を明らかにする。【目次】はじめに/第一章 人が自ら動く――PRにおける「ムーブメント思考」とは何か/第二章 個人の単位から社会的な動きへ/第三章 クライアントを納得させるプレゼン術/第四章 メディアを動かす/第五章 狙いどおりに永続的に動かす/おわりに
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商品情報
- シリーズ
- ブームをつくる 人がみずから動く仕組み
- 著者
- 殿村美樹
- 出版社
- 集英社
- 掲載誌・レーベル
- 集英社新書
- 書籍発売日
- 2016.01.20
- Reader Store発売日
- 2016.03.18
- ファイルサイズ
- 1.6MB
- ページ数
- 192ページ
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この作品のレビュー
平均 2.9 (12件のレビュー)
-
著者は少ない予算から「香川県はうどん県と改名されました」という記者会見で、ネット騒然を引き起こして、8億9千万円の広告効果を作った「PR」のプロです。
こういうハウツー本は避けて来た私ですが、ある事…情から、たいへん興味深く読むことが出来ました。感想を一言で言えば、
市民運動をしている人には必読本です!
なぜか。
(1)市民運動は金と権力がないので、マスコミを動員出来ない。
(2)広く世間にPRしたい切実な欲求がある。
(3)市民運動家は十年昔日の宣伝方法しか持っていない。
一方、著者はPRは政治的な意図を持って人々を煽動するプロパガンダとは異なると自負する。それは以下の四点の理念を守っているからである。
●事実に基づいた正しい情報を提供する。
●ツーウェイ・コミニュケーションを確保する。
●「人間的アプローチ」を基本とする。
●「公共の利益」と一致させる。
これは正に「市民運動の理念」そのものである。
それならば、堂々とPRのノウハウを借りればいい。私なりにまとめたのは、以下の点である。
(1)社会層ではなく、個人にむけて情報を発信する。ターゲットを絞る(女性の母性本能をくすぐることも大事)。
(2)2%の人々が動けば、当該地域が変わる。
(3)始まりはメデイアか何かのインパクト→インターネットでの拡散→みんなに「ああ、みんな面白いと思っているんだ」安心・信頼感→「取り残されたくない」欲求→社会的な動き
(3)「三面記事的なネタ」を怖れない。「物語」を発見する。
ここに書いてある数々の成功事例は、そのまま使えないけど、数々のヒントがあるのは確か。課題は炭の様に硬くなった市民運動家の頭の中を豆腐の様に柔らかくすることだろう。
最近、正にこの通りの「動き」があった。
「保育園落ちた。日本死ね」のブログがインターネットで拡散されて、「あゝ、私もそうだ」という言葉が広がり社会が動きつつあるのである。国会の答弁を受けて「落ちたのは、私だ」と動いたのは、正に教科書通りだろう。公益もあるし、物語も、三面記事的な話もある。
問題は最初のインパクトをどう作るか、である。
2016年3月25日読了続きを読む投稿日:2016.03.25
結局 著者自身の金儲けのための本
ひこにゃん
で ゆるキャラブームをつくり
うどん県
で香川県をPRし
漢字検定協会のPRで、
年末に 「今年の漢字」
を京都 清水寺で 揮毫 するプレスリリースを…企画し実行した 本人が
ブームをつくる方法
人を動かす方法を明かします
広報PR業務を通して、リアルな人とのコミュニケーションの在り方を説く、良い指南書になっている
著者が地方広報にこだわるのは阪神淡路大震災からだという
失敗も繰り返してたどり着くのは、社会も地方も行政も企業もターゲットも 全て 人 であるということ
ひとりの個人の集合体はあれど、その中の誰なのかを見つめ、5W1HとYTT :昨日・今日・明日
のストーリーの魅力を吟味した配信をする事が肝だということにたどり着いたと言う
その情報を受け止めた人が、みずから動き発信して、できれば永続的な文化になる事すら考えられるようになってもらえる そんな情報配信をしていきたいと言う
ムーブメントがブームとなり、その持続と持続するための努力が文化となってもらいたくて企画を考えるのだ
相当に綿密な情報収集と人間関係あ作りと時代感覚にあった新鮮味を考え抜く為の努力は泥臭いこともやり尽くすと言う
これらの方法は著者も言うように、SNSも含めた、人と人のコミュニケーションの望ましいあり方を説明していことになる
リアルな人との対話が、ビジネスを成り立たせているし、社内の仕事も成り立たせている
当然 全ての人間関係の基本は、思い込みなどの無い誠実な言葉を、適切な時に適切な相手に適切な使い方を探して伝えることである
5W1Hである
そこにYTTのストーリーを加味して、より良いコミュニケーションを取って、より良い関係を作って行こうと、私も共感できる話しでまとまっている続きを読む投稿日:2022.06.20
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