ドキュメント 銀行 金融再編の20年史─1995-2015
前田 裕之(著)
/ディスカヴァー・トゥエンティワン
作品情報
経済人・金融関係者必携!日経新聞編集委員が描く、激動の20年史。
バブル崩壊、不良債権、追い貸し、合併というどん底の時代に、経営陣はいかに苦闘し、どう行動してきたのか? メガバンク誕生、長信銀の消滅、規制緩和、その背景・功罪とは? 私たちは今 、どう銀行と付き合うべきか?
銀行とはどんなところで、何を考え、どう行動しているのか、よく知っている人は少ないのではないだろうか。「銀行業とは何か」「銀行は安全なのか」という疑問に答え、これから銀行とどう付き合うべきかを考えるヒントを提供するのが本書の狙いだ。
日本の大手銀行がバブル崩壊後にどのような運命をたどり、5大金融グループがどんな経緯で誕生したのか、その時代を象徴する経営者らが傾いた銀行の再生に奮 闘する姿を描き出す。また、銀行の「新陳代謝」をテーマに、地方銀行・第2地方銀行と、インターネット銀行などの新設銀行を取り上げる。最後に、銀行業の 本質を、経済理論を紐解きながら解説し、銀行はどうあるべきか問題を提起する。(「はじめに」より)
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この作品のレビュー
平均 3.8 (10件のレビュー)
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このレビューはネタバレを含みます
処分しようかと思いその前に再読した。ところが、改めてその完成度の高さに驚いた。業界の復習用、そして参考文献を参照するために、もう少し手元に置いておこうと思った。
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本書の内容は、金融業界、なべても銀行業界の現代史である。業界そのものが小難しい固いイメージがあるが、本書は非常に読み口がなめらかでまとまり感が半端ない。従い、業界人が概観を復習するのみ読むのにも適しているし、銀行業界に興味のある方、あるいはそこを目指そうという方が近年の状況を勉強する為にも非常にお勧めできる。
改めて述べるが、本書の内容はタイトル通り、金融再編の20年史である。この端緒を大和銀行事件とし、次に長信銀、そしてメガバンクの再編を順に詳述している。加えてネット銀行の隆盛についても付言している。この一連の再編を通底しているのがバブル崩壊と護送船団方式の瓦解、そして金融ビックバンである。
筆者は上記の再編の流れと日本の金融行政の変化を、自身の各方面への取材での印象や各行トップの著書なども取り混ぜることで実にビビッドに描いている。ここから実に見事に、出来事の中心人物たちがどう思いどう考えていたかを考え、述べている。本書はこの点で銀行史について深い理解を与えてくれる。
本書の最終章は「銀行に未来はあるのか」というタイトルだ。当然のことながら明快な答えなどはない。ただ私は、通読して改めて、旧来の護送船団方式にも或いはアングロサクソン型の自由主義的な経営もどちらにもプロコンがあると気づいた。時代にあう運営という要素も必要だろうが、地域や文化に根差した運営も考慮すべきかもしれない。その意味で、政治家や官僚、そして経営者に必要なこととは、変化を続ける世の中にプロアクティブに対応する・試行し、ベストミックスを探ることなのかもしれない。
ふと思ったが、おじさん(私も含め)や経営者が愛読書として辛気臭い歴史書を挙げることがままあるが、その理由は、こうした時代の変化への対応に対し解答やヒントを過去の歴史や事例に求めるからなのかもしれない。
・・・
まとめると、本書は日本の現代金融史を学ぶ上では非常にまとまっていており、お勧めができます。ただ、たった20年ばかりで世の中の建て付けがいかに変わってしまうかが良く分かります。銀行業界を含め、常識や慣習が実はたった一時のことに過ぎないのだと思うと非常に感慨深いものです。投稿日:2021.05.30
なんのレビューを見て買ったのかを全く覚えていなかったけど、だいぶキンドル内に積ん読していた本。結構長編だけど意を決して読んでみたら銀行の歴史や銀行の存在についてなどが、銀行員などにフォーカスを当てて書…かれていたので面白かった。
あとがきより
筆者は 、この 1冊を読めば 「銀行とは何か 」 、 「バブル崩壊後 、日本の銀行に何が起きたのか 」 、 「銀行を巡って今 、何が議論されているのか 」をつかめる本を作りたいとの思いで本書を執筆した 。続きを読む投稿日:2019.01.30
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