日本を讒する人々
渡部昇一(著)
,金美齢(著)
,八木秀次(著)
/PHP研究所
作品情報
平成21年8月30日の衆議院議員選挙の結果、ついに、自民党に代わって民主党が政権の座に就いた。「政権交代可能な二大政党」による政権交代が行われたわけだが、そもそも「政権交替可能」であるためには、国家の基本に関わる問題については両政党の有する価値観に質的差異があってはならない。だが、非公式な場における党幹部の発言、そしてマニフェストの原案となる『民主党政策集』の中身などを知れば、それを知らずに(マスコミによって知らされずに)民主党に投票した有権者は驚愕し、後悔するのではないか。政治家のみならず、日本の知識人、マスコミ人のなかには、日本の歴史に対する愛情も理解もないがゆえに、日本を讒する――事実を曲げて祖国を罵り、その名誉を侵害する――人々が少なくない。また、「現実主義」を唱えて何も現実を変えないことの言い訳としている“人士”も散見される。それらの妄言の主を、具体的な根拠を挙げつつ実名で指弾。
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この作品のレビュー
平均 5.0 (2件のレビュー)
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タイトルにある「讒(ざん)する」とは「事実を曲げて人を悪く言い、人を貶める」という意味だそうです。渡辺昇一氏、金美齢氏、八木秀次氏のお三方が鼎談で日本を讒する人を名指しで指弾します。私は三氏が本書の中…で事実として語っておられることの当否をつぶさに検証する手段を持ちません。しかし、これまでテレビ、雑誌などで三氏の仰ることを聴いてきた経験から、このお三方が邪(よこしま)な人でないことは判っているつもりです。加えて、本書に書かれていることの基本的なところ、謂わば根底に流れる考え方は全く当を得ていると思います。従って、世の論争にありがちな対立する考えの持ち主に対する揚げ足取り的な議論も少しはあるかという危惧を持つものの、本書に滔々と述べられた三氏の論旨に概ね賛同するものです。とりわけ、三氏の基本的な考え方には何ら疑問をはさむ余地はなく、きわめて真っ当なものだと考えます。
戦後レジームのなかで戦前・戦中の日本を否定し、ただ妄信的に悪と決めつけて疑わなかった我々戦後世代が、もっと史実を勉強し、一部の国家やマスコミによって意図的に歪めて伝えられる歴史に惑わされることなく、正しい歴史認識を持つべきなのだろう。続きを読む投稿日:2010.02.28
巻末で八木氏は本書について<「日本を讒する人々」、すなわち祖国をあしざまに罵り、その名誉を侵害する人々、なかでも「現実主義」を唱えて何も現実を変えないことの言い訳としている政治家や知識人を、本書では具…体的な根拠挙げつつ実名で指弾
した>と述べる。本書でいう「日本を讒」している人々とは左翼ではない。保守とされることの多い言論人である。本書発刊の平成21年には、民主党大勝による政権交代や田母神論文事件などがあり、政界や言論界を大きく揺るがした。それらの動きを巡り、情熱も理想もない口舌の徒が垂れ流す言説を、愛国保守主義の立場から厳しく論難している。その矛先は多数に及ぶが、いずれもリアリズムを標榜し、日本への愛情に乏しく、その歴史認識は東京裁判史観を基軸にしている点で共通している。具体名を挙げると保阪正康、秦郁彦、五百旗頭真、半藤一利、石破茂、小川和久、北岡伸一、村田晃嗣、櫻田淳、岡本行夫、五百旗頭真ほか各氏らである。ピューリッツァー賞を受賞した『敗北を抱きしめて』で反日史観を披露したジョン・ダワーも対象に含まれる。
批判の対象となっている知識人と著者三氏を分ける最も大きいものはその歴史観である。面白いのは近年各国政府による情報公開が進み、従来の定説を覆す史料が公開されるようになったことだ。その新史料に基づいて、著者らは新しい歴史解釈を試みる。旧来の歴史観に執着する勢力との対立は、これから本格化すると思われる。続きを読む投稿日:2023.10.01
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