「あまのじゃく」に考える
平川克美(著者)
/三笠書房
作品情報
「声の大きい人」にだまされてはいけない。みんなが「正しい」と言うことは、一度疑ってみる――ひねくれ者でも、嫌われ者でもない、“知的なあまのじゃく”こそが、今一番必要な人たちだ。言葉で「考え方ひとつ」というのは簡単だが、実際にはどう考えればよいのか。そもそも考えるとは何か。「これからの生き方を、どう思考するか」のヒントを示す。◎今、ぼくたちに必要なのは「問いを立てる力」◎「こうすれば、ああなる思考」から離れる◎身のまわりに「アンダーライン」を引き続けよう◎自分の頭で「誰も考えたことのないようなこと」を考えるには◎“自虐”は高度な頭の使い方である◎自分の“限界”を知ることでわかること◎満ち足りている人、いつも欠落を抱えている人◎一人の“職人”として働く◎ぼくたちが本当に考えていくべき「生存戦略」とは ・・・・・・etc.
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商品情報
- シリーズ
- 「あまのじゃく」に考える
- 著者
- 平川克美
- 出版社
- 三笠書房
- 書籍発売日
- 2015.05.01
- Reader Store発売日
- 2015.07.31
- ファイルサイズ
- 0.7MB
- ページ数
- 224ページ
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この作品のレビュー
平均 4.3 (11件のレビュー)
-
平川克美さんの本はだいたいいつも同じである。と言ってしまっては身も蓋もない。
どう同じか。物事はリニアではない。具体的な解決策などない。アンビバレントである。「我は傷口にしてナイフ」というやつだ…。銭湯の話。
そういうなかでも気がついたこと。それは、「アンダーラインをひく」ということ。まったくわからないことにもアンダーラインは引けない。わかりきったことにも引かない。アンダーラインを引くのは、未知でも既知でもないところだ。
そこに学びの楽しみがある。なのに世の中の教育、学習は、その過程を大切にせず、リニアに答えを求めるのがよしとする。
知性とは、知識で武装することではなく、武装解除した時に発揮される。
いやあ、やんなっちゃうね、世の中。けれど、不快な隣人との共生もまた、この本のテーマでもある。不快、と言ってしまうところがもう深い問題。時代との齟齬を大切にする、という言葉(著者の言葉ではないが)もあった。
マッチョなみなさん(は、多分この本読まないが)から見れば、話にならない弱さと出口のなさに見えるだろう。だがリニアに正解を求め続けていく人は、正解が出せないときにどうするのだろうか。
あまのじゃくというのは、みんなが白といったら黒、というものではなくて、色ってなんだろうとか、白とか黒ってどういう名づけ方なんだろう、とか、そういうことだって。なんだか、あまのじゃくでいて(マッチョじゃなくて)よかった!続きを読む投稿日:2015.07.15
このレビューはネタバレを含みます
「目的志向」、長い間席巻しています。役にたたないことはしない。目的に向かって最短距離をと。損得勘定の社会はもう行き過ぎ。「目的志向」の対極にある思考法が。英語では、Something for Not…hing 何かのためではない大切なこと。目に見えない価値の中に大切なものがある。例えば、自分の家の軒下の雪をかいたついでに、お隣の雪もかく。(自分の利益にはならないけど)そう言えば、愛情、信頼、尊敬、家族、友人、健康・・・、幸福につながるものには値札がない!平川克美「あまのじゃくに考える」、2015.5発行。続きを読む
レビューの続きを読む投稿日:2022.02.10
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