中高年ブラック派遣 人材派遣業界の闇
中沢彰吾(著)
/講談社現代新書
作品情報
年収3000万円を豪語する人材派遣会社の20代社員が、自分の親世代の中高年を時給数百円の日雇い派遣で酷使。「ほんとにおまえは馬鹿だな」「中高年は汚いからダメ」「てめえみてえなじじい、いらねえから」……。いったい、これのどこが「労働者にとって有益な雇用形態」「特別なスキルを活かした熟練労働」なのか? 規制緩和の弊害と歪んだ労働市場の現実……。労働者をモノ扱いする政府・厚労省の欺瞞を暴く! (講談社現代新書)
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商品情報
- シリーズ
- 中高年ブラック派遣 人材派遣業界の闇
- 著者
- 中沢彰吾
- ジャンル
- 教養 - ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 講談社現代新書
- 書籍発売日
- 2015.04.20
- Reader Store発売日
- 2015.05.22
- ファイルサイズ
- 1.9MB
- ページ数
- 256ページ
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この作品のレビュー
平均 3.6 (13件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
心底から同情するよ。人材派遣業者の若者に。
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そりゃ、自分の親世代のいい年こいたオッサンオバサンが、特に何もスキルはありませんが仕事をくださいって大量に集まってくれば、
それは心病みますよね。ホント、ご愁傷様です。
さて、今回のお題はブラック人材派遣業。奴隷のごとく中高年をこき使って年収数千万円を貪る若者たちの人材派遣業者を叩くぞ!という内容である。
俺だって蟹工船読んでは、労働力の搾取は許されない!とか、
30代~40代の氷河期時代のワーキングプアな人たちには同情するよ。
世の中のことを良く知らない若者が学生生活を終えて、いきなり世間に追い出された挙句に、世の中が不景気で就職できないとか不公平じゃん。
就職活動でリーマンショックの煽りをモロに食らったから余計にそう思う。
だから今回の中高年が奴隷のごとく働かされている実情がある、と言われても、何言ってんのオッサン?って感じなのだ。
本書の締めの章で作者は「もし、収入が100万円上がれば喫茶店にも入れるし、収入1000万円あれば大型テレビも高級外車も買えるのに」とのたまう。
金があれば何でも買えると思ってるバブル脳のまま不況の煽りくらって職がない!スキルもない!!ブラック派遣業でしか働けない!!!
そういう世の中に誰がした?中高年だろ。奴隷派遣の全体主義に嫌気がさすとか書いてあるが、全体主義大好き変化嫌いなのは中高年ではないか。
先日の大阪都構想の投票で、もしかしたら日本も変わるのかと内心期待していたら全くそんなことは無かった。
変化嫌い中高年の圧倒的数の反対票で立ち消えになった。
どうやったって若者が年寄りに勝てるわけがない。
日本人には内ゲバが良く似合う。
原因を外に求めてアメリカが悪いと言えば左翼、中韓が悪いと言えば右翼。
どっちも一般市民には近寄りがたい。
そうなると日本人の敵は内部に向かう。日本人の敵は日本人。年寄りに搾取されるだの、若者に搾取されるだの、世代間闘争の叩き合いが世の中に蔓延している。
昔、大学時代に某宅配業者でバイトしていたことを思い出した。
ベルトコンベアから無数に流れてくる荷物を台車に載せても載せても終わらない。
そのうち荷物が溢れて酒瓶落ちれば割れて辺りは酒臭くなる。
そんなバイトでも、いい年したおっさんもたくさんいた。
こんな仕事は二度としたくないと心底思った。
だから本書の読み方として正しいのは、こんな大人にはならないようにしようという反面教師として受けとめるのが良いだろう。投稿日:2015.05.20
このレビューはネタバレを含みます
中高年ブラック派遣 人材派遣業界の闇 (講談社現代新書)2015/4/20
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良い題材を使っている。しかし写真やグラフも無い。悪質会社の実名も無い。本書の編集がイマイチ
2015年7月29日記述
中…沢 彰吾による本。
東京大学卒業後、1980年毎日放送(MBS)に入社。
アナウンサー、記者として勤務。2006年に身内の介護の為に退社した後に著述業に転身。
著者自身の派遣社員としての経験も書かれている。
(卓上カレンダーの組み立て、物流倉庫のピッキング、イベント、クリスマスケーキ製造、スーパーのくじ引き抽選会・・)いわゆるルポタージュである。
リーマン・ショック後にグッドウィル、フルキャストなどの人材派遣企業が世間から批判された。
その後、今の派遣労働事情がどのように変化したのかが分かる。
相変わらず交通費が支給されない派遣社員。
労働者側からのキャンセルを許さない派遣会社。
労働基準法や他の労働法からの保護から漏れている派遣社員。
ピンハネが横行しサービスそのものの低下すらしている現場・・・
悲惨である構図はまるで変わってない事が良く分かる。
本書で特に貴重な告発としては2014年の司法修習生考試での試験監督が逃亡したケース。
2日目の24番試験室でのミス。またその事件のもみ消し。
ただ本書の良くない点を申し上げると
写真が一切無い・・派遣先企業からのお助け下さいメールでも掲載してくれたらかなりリアルになるのに・・・
実際に著者が勤務した場所を後日撮影したものでも
ずいぶん変わってくる。
また図やグラフも無い。資料からの引用で構わないから簡単でいいからグラフ(派遣業界の推移など)があれば良かった。
著者は派遣会社に対して不信感を持っている事がよく分かる。
それにも関わらずまるで社名、実名が出てこない。
168ページから登場するG社に至っては実名を出して全く問題無いように思われる。
あまりに腰のひけた記述が残念過ぎる。
本書は2014年、2015年はじめ頃の派遣労働の実態という良い題材を使っている。
にも関わらず本書の完成度が低い。
全部活字のみは何だか読む気が萎える。
完成途中のゲラを読まされているような気分にならざるを得なかった。
以前読んだ牧野 洋氏の官報複合体 権力と一体化する新聞の大罪という本に似ている。
非情にもったいないことだ。続きを読む投稿日:2021.12.10
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