すべての戦争は自衛意識から始まる
森達也(著)
/ダイヤモンド社
作品情報
仮想敵国に対する恐怖と危機意識が高まる中、集団的自衛権の行使容認に代表されるように、戦後日本の理念であった9条による「非戦の平和観」が大きく変わろうとしている。戦火が引き起こす悲劇への想像力を失ったまま「自衛」を叫ぶこの国は、どこへ向かうのか。取り返しのつかない事態を避けるため何ができるのか。
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商品情報
- シリーズ
- すべての戦争は自衛意識から始まる
- 著者
- 森達也
- 出版社
- ダイヤモンド社
- 書籍発売日
- 2015.01.29
- Reader Store発売日
- 2015.02.16
- ファイルサイズ
- 4.9MB
- ページ数
- 288ページ
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この作品のレビュー
平均 4.1 (12件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
現在戦乱にあえいでいる地域や過去の日本の戦争体験を補助線にしながら、日本の現状をさまざまな角度から俯瞰・考察している。
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啓蒙書ではなく、あくまで議論の起点になるような意見提示のスタイルだと思う。個人的には共感できることが多かった。
一番胸に刺さったのは、スーフ難民キャンプで会ったパレスチナ避難民・ムーサさんの言葉。
「国はバカだ。でもおれたちは国じゃない。おれたちは一人ひとりだ。だからいつかは殺し合いをやめる。平和な世界は夢じゃない」
この言葉を、対岸の火事ですますことはできない。投稿日:2015.02.07
相変わらずどきりとする森達也の著作である。本書もそうだ。「これ、
私のことじゃん」と思う指摘もちらほら。でも、森さん、少々拗ねてる?
ネットで叩かれ過ぎたから?それとも日本の現状に匙投げちゃった?…
それでも、きっとこれからも書き続けるんだろうな。「非国民」「売国奴」
「ブサヨ」なんて言葉を投げかけながらも。
某所で私も時にそんな書き込みをされることがあるんだけどさ。なんだ
ろうね、「日本人サイコー」「日本サイコー」って言わない人間はぜ~んぶ
非国民で売国奴でブサヨなのかな。
「飽きた」と言われようと、ウォルター・クロンカイトの言葉をまたまた引く。
「だいたい、愛国主義というのはどうやって定義するのか。政府の行動を
すべて盲目的に支持することが愛国的なのか。それとも、一人一人の
国民が、政府の望むところに賛成しようが反対しようが、祖国のために
正しいと思う原理原則にしたがって発言し行動することが愛国的なのか。
(中略)あの反戦運動をしている人たちも、愛国主義者かも知れない。
少なくとも彼らには、自分たちの祖国愛があなたの愛国心と同じように
真摯なものだと信じる権利はある筈だ。そして、その信ずるところを表明
する憲法上の権利もある。この歴史的な国民的議論にあって、彼らの
言い分をわれわれが報道したからといって、それが愛国主義に反すること
になるとはどういうことだ」
さて、先日、日本とドイツが送って来た戦後の違いを解説した作品を読んだ
のだが、本書でも偶然、森氏がドイツの大学生と交わした会話の一部が
紹介されていた。
東京大空襲の日、沖縄戦の日、広島と長崎への原爆投下の日、そして
終戦の日。日本のメモリアル・デーは被害の記憶だが、ドイツでは加害
の記憶なのだそうだ。
これはまったく知らなかった。そう言えば東京大空襲をテーマにした施設
建設の話があった。そこでは日本国内のみならず、日本軍が中国で行った
空襲に関する展示もされる予定だった。
それに横やりがはって、未だに施設の建設の目途が立っていないそうだ。
「自虐史観だ」ってことなのかな。アメリカでの原爆展が、アメリカの在郷
軍人会の反対で中止になったことがあった。日本はアメリカの原爆展中止
の決定を責められないよね、これじゃ。
なんだか怖いと思うんだ。政府に異を唱えるだけで非国民って言われて
しまう現状が。それが年々、エスカレートしているように思うんだ。薄気味
悪くて、息苦しいと思うんだ。
自分の国がやって来たことを見る目ることが、なんで自虐史観になって
しまうのかな。やったことはやったこととして、直視するべきなんじゃない
かな。例え、それがとても都合の悪いことでもさ。
森達也氏の書く内容は、相変わらず都合が悪い。しかし、これからもきっと
私は読むんだろうな。自分の偏狭さに気づくためにも。
「過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目になります」
西ドイツの大統領だった故ヴァイツゼッカー氏の「荒れ野の40年」と題され
た演説の、有名な一節だ。
現在にも、未来にも、盲目になりたくはない。だから、過去をしっかりと
見つめたい。そして、同じ過ちを繰り返そうとしているこの国の将来を
憂いながらも「それは違うんじゃないか」と声を挙げ続けたい。
あ…全然、本の感想になってない。(^^ゞ続きを読む投稿日:2017.08.21
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