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伝記ともいえる『私の途中下車人生』他、宮脇の人生を完全把握! 鉄道を愛する作家との対談は高水準な知識の応酬で魅了する!
最終巻である23巻は、宮脇俊三の人となりが読みとれる作品を中心に収録した。『私の途中下車人生』はインタビュアーが宮脇へ質問し、それに答えたものを掲載している。物心ついたときから学生時代、終戦から出版社勤務を経て作家になったいきさつ、そして鉄道趣味の高みに至るまでを時系列で綴っている。インタビュー形式の構成だが、元編集者の宮脇が著者校正を入れたと想像に難くないよう、インタビューに対する話のまとまりは宮脇の文章のような雰囲気を醸し出している。
『対談選集』は阿川弘之、西村京太郎はじめ、鉄道が好きで物書きを生業としている方々と宮脇との鉄道談義を収録。互いに高水準な鉄道知識で織りなす対談が、鉄道趣味に興じる読者を飽きさせない内容となっている。『自筆年譜』は『鉄道紀行全集』収録の自筆年譜を宮脇自身が再構成し、最期の日付と自身で名付けた戒名が終わりに記されている。
付録の宮脇俊三アルバムでは、晩年、夫婦で出かけた国内外旅行のスナップ写真を一挙公開する。
付録:宮脇俊三アルバム、連載『最長片道切符の旅』自筆原稿 など2点
【ご注意】※この作品は図表が含まれるのと、付録の原稿が手書きのため、お使いの端末によっては読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
※この作品はカラー写真が含まれます。 -
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乗車紀行から廃線跡紀行という別の境地にさしかかって著した力作! 鉄道趣味の世界に新分野を確立させた廃線跡探訪記。
『失われた鉄道を求めて』は、宮脇が廃線跡をたどった初期の探訪記をまとめたものである。処女作の『時刻表2万キロ』から数々の鉄道紀行文学の名作を発表してきたが、10年余で廃線跡紀行に軸足をとるようになった1作目。あとがきの一文に《廃線跡をたどっていると、「鉄道」を越えた何かがあるようで、それは、気どって言えば「もののあわれ」に通じる。》とあるように、乗る鉄道旅からたどる鉄道旅へ昇華しているような雰囲気を醸す作品である。
『鉄道廃線跡の旅』と『廃線探訪』は晩年の廃線跡探訪記をまとめたもの。宮脇が過去に乗車記を残した路線の廃線跡探訪もあり、いわば思い出をたどるような鉄道紀行である。
付録:宮脇俊三アルバム、連載『最長片道切符の旅』自筆原稿 など2点
【ご注意】※この作品は図表が含まれるのと、付録の原稿が手書きのため、お使いの端末によっては読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 -
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鉄道一筋に生きてきた国鉄職員17人と鉄道談義! 国鉄分割民営化後にJR7社のスジ屋が明かすダイヤ改正の裏話が満載!
『鉄道に生きる人たち』と『ダイヤ改正の話』は、ともに宮脇が国鉄時代や新制JRの現場の職員にインタビューした、宮脇作品の中でも数少ない対話集の単行本である。
『鉄道に生きる人たち』はダイヤ作成から保線、運転、駅長、公安職員、情報システム管理、車両の設計など国鉄の各分野で活躍する16現場17人との鉄道談義をまとめた対話集。昭和50年代中頃の国鉄事情をつぶさに語られた内容は、国鉄一筋で生きてきた鉄道員たちが残した鉄道記念碑といっても過言ではない。
『ダイヤ改正の話』は、国鉄の分割民営化後初のダイヤ改正を裏方として支えた、JR7社のダイヤ作成責任者たちと交わした対話集だ。JRになって初めてというだけでなく、青函トンネルと瀬戸大橋の開通で日本列島が一つにつながった画期的な時代。昭和63年3月の大規模なダイヤ改正の裏話に、ベテランのスジ屋(ダイヤ作成担当者)の意気込みが伝わる。
付録:宮脇俊三アルバム、連載『最長片道切符の旅』自筆原稿 など2点
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宮脇ならでは視点で、国鉄256線区の個性や事情を時刻表から分類!同好の士とともに語り口調で旅客営業規則を紐解いた蘊蓄話。
『時刻表ひとり旅』は時刻表を読み解く楽しさと、そのダイヤがどのような苦心を経て世に出てくるかを、読み手である宮脇がユーモアあふれる語り口で著している。なかでも、日本全国の幹線からローカル線までの線区を擬人化して、議長である宮脇が討論会を進める「国鉄全線大集会」は、いつもの飄々たるエッセイとは違ったエンターテインメント的な作品で笑みがこぼれる。
『時刻表・駅・切符 行先不明列車・出発進行の巻』は、国鉄の嘱託となり『日本国有鉄道百年史』編纂に主要メンバーとして携わった原田勝正との対談集。鉄道に造詣が深い二人の鉄道との出会いから、時刻表や駅、切符という鉄道に関する話題が対談を通して描かれている。
付録:宮脇俊三アルバム、連載『最長片道切符の旅』自筆原稿 など2点
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二千年前の名著『史記』を現代の人間関係に重ね合わせた書。北海道十勝岳から九州高千穂峡まで、時刻表を駆使したミステリー!
宮脇が没した翌年に刊行された『史記のつまみぐい』は、中国の歴史家である司馬遷の著書『史記』の中から“つかみぐい”というかたちで13箇所を宮脇流に解釈した書である。自身のサラリーマン時代の経験談を、『史記』の歴史観と重ね合わせているところが興味深い。
『殺意の風景』は、鉄道紀行から歴史紀行まで数ある著作の中で唯一のミステリー。金沢市が主催する泉鏡花文学賞の第13回受賞作で、鉄道に絡めたプロットもたっぷり表現されている。昭和60(1985)年上半期の直木賞候補作にもなっている。
付録:宮脇俊三アルバム、連載『最長片道切符の旅』自筆原稿 など2点
【ご注意】※この作品は図表が含まれるのと、付録の原稿が手書きのため、お使いの端末によっては読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 -
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年代順に辿る歴史紀行にも乗り物に乗る楽しみが溢れる! 鉄道紀行としても歴史紀行としても最後の単行本となった円熟の一冊!
『平安鎌倉史紀行』は『古代史紀行』に続く本格歴史紀行の第二弾。学術的な言い回しのない宮脇ならではの淡々とした記述で、ちらと出てくる鉄道話も心地がよい。経験豊富で蘊蓄溢れる表現の中に《私は長年にわたって旅行をしているうちに、一つの悟りに達している。それは、上は可、下も可、中間は不可、ということである》とあるが、宮脇の潔い旅の姿と思われる。
5年の取材期間を経て刊行された『室町戦国史紀行』は、後醍醐天皇の隠岐脱出から関ケ原の戦いまでが綴られている。本書までの晩年に執筆された歴史紀行は、当然ながら主題の歴史を辿ったものだが、取材で実際に乗車した交通手段の現状が手に取るように分かる、宮脇らしい紀行文だ。「日本通史の旅」の執筆を目指していたものの、体調不良によりこの巻で最後となった。
付録:宮脇俊三アルバム、連載『最長片道切符の旅』自筆原稿 など2点
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鉄道紀行から発展した各地史跡巡りがユーモアあふれる歴史紀行に! 理系少年だった宮脇が西洋史へ転向した理由がわかる書。
『徳川家康歴史紀行5000キロ』は徳川家康に関わる文学全集の月報をまとめたもので、江戸幕府300年の礎を築いた家康の生涯と縁を辿りながら、13のエッセイを掲載している。歴史紀行ながら、宮脇らしく東海道本線、飯田線、名古屋鉄道や国鉄高速バスでのアプローチで訪ね歩くエッセイである。家康の出自の三河松平郷から岡崎、浜松、関ヶ原を経て終焉の地、駿府久能山までが豊かな情景で楽しく綴られている。(原本『徳川家康タイムトラベル』から改題)
鉄道紀行の執筆を本業としている宮脇が殊のほか歴史に造詣が深いのは、軍人で実務家であった亡父の「歴史だけは勉強しておけ」との言葉にあるようだ。『古代史紀行』は年代順による史跡巡りの歴史紀行であり、長らく汽車旅を続けている作家が各地を訪れて歴史を形作る史跡を辿りながら温めていたテーマである。奈良時代まで書き綴った本書から、次巻の平安、鎌倉と歴史紀行が続いていく。
付録:宮脇俊三アルバム、連載『最長片道切符の旅』自筆原稿 など2点
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鉄道紀行から書評まで作家・編集者の才を余すところなく伝える書。鉄道の蘊蓄話と多趣味な知識から醸し出されたエッセイが秀逸!
『乗る旅・読む旅』は宮脇作品の中では変則的な構成で、前半は雑誌掲載の5編と『宮脇俊三鉄道紀行全集』の月報に連載された6編を収録している。後半は鉄道趣味が昂じた作家、写真家、漫画家たちの著した文庫の解説や新聞や雑誌に掲載された書評などを収録し、全体で4部の構成となっている。
『鉄道旅行のたのしみ』は、小学館刊行の『全線全駅鉄道の旅』全12巻に掲載された「鉄道旅行のたのしみ」と、同じく『国鉄全線各駅停車』全10巻に掲載された「駅は見ている」をすべて収録したものである。「鉄道旅行のたのしみ」は宮脇による各地方の鉄道事情の解説で、後者は取材を基にした駅のルポルタージュである。
『終着駅』は宮脇の没後に刊行された最後のエッセイ集で、専門誌に連載された鉄道エッセイからモーツァルト評、文学書評まで多岐にわたっている。
付録:宮脇俊三アルバム、連載『最長片道切符の旅』自筆原稿 など2点
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鉄道の駅に息づく現業の姿を軽妙に描くルポルタージュ! 分割民営化後も未だ残る、国鉄時代の情景を醸しだす鉄道紀行が満載!
『駅は見ている』に収めた18編のうち12編は、小学館の鉄道シリーズ『JR・私鉄全線各駅停車』に連載されたもので、JRや私鉄の駅を訪ねて駅長に生の現場の様子を訊き出すルポルタージュである。そのほか「車窓・駅・駅弁」「フリー切符の旅」などの旅行記やエッセイなどが収録されている。
『線路の果てに駅がある』は、同じく小学館の鉄道シリーズ『全線全駅 鉄道の旅』(全10巻)などに連載されたものをまとめた旅行記で、分割民営化後のJRのイメージが感じとれる内容。巻末に収録の「終着駅の10の型」は写真集の解説として書かれたものだが、宮脇ならではの汽車旅の知識と経験から分類されたもので興味深い。
付録:宮脇俊三アルバム、連載『最長片道切符の旅』自筆原稿 など2点
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宮脇最高水準の切り口で時刻表を語る2冊を収録。 幼少期を過ごした渋谷駅を、自分史的な角度から戦前の鉄道エポックを綴る!
『増補版 時刻表昭和史』は、1980年刊行『時刻表昭和史』の増補として戦後編を加筆した随筆である。少年時代を過ごした渋谷付近を走る昭和8年の山手線から始まり、昭和20年8月15日に米坂線今泉駅で敗戦を知ったところまでが初回に収録され、同年9月から昭和23年4月までの5編を加えものが本書である。父親が政治家という職業柄、各地方に同行する機会に恵まれ、戦後の学生時代を終えるころまでの鉄道事情をつぶさに表している。あとがきに《いちばん愛着のある本~》とあるように、代表作の一つといってもいいだろう。
『昭和八年澁谷驛』は前書の第1章や雑誌掲載の渋谷関係の文章などを参考に、昭和2年から13年までの渋谷の様子が綴られ、小学校時代の同級生との対談もリアルな当時が浮かびあがる。
宮脇編著のムックが『時刻表でたどる鉄道史』。明治5年に我が国の鉄道が開業してから平成9年までの鉄道史を、刊行元の豊富な時刻表資料に基づいて分析している。宮脇は「時刻表への感謝」というタイトルで巻頭文を著し、幼少期から時刻表を読んで遊び時刻表に対する親しみを語っている。
付録:宮脇俊三アルバム、連載『最長片道切符の旅』自筆原稿 など2点
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大きく変貌する海峡を結ぶ鉄道事情と、鉄道人気の謎に迫る! テレビより面白い「車窓」を求めて汽車旅に出かけたくなる23編!
青函連絡船への郷愁と新たな青函トンネル、瀬戸大橋への期待に加え、文筆家歴10年以上となった宮脇が書き溜めたエッセイ集が『旅は自由席』である。話題は鉄道エッセイだけでなく多岐にわたり、家族や自身の人生論や趣味のモーツァルト鑑賞までに及び、鉄道一辺倒の作家ではない名編集者としての宮脇の教養の深さを著している。
『車窓はテレビより面白い』は、JR発足後の第三セクター鉄道を中心に全国のローカル鉄道から人気の寝台列車『北斗星』の豪華寝台個室「ロイヤル」の乗車記までの23編が収まっている。書名の“車窓はテレビより面白い”は宮脇の積年の想いを込めてつけたタイトルで、還暦を過ぎても今なお汽車に乗って車窓から目を凝らす宮脇の姿が浮かぶようだ。
付録:宮脇俊三アルバム、連載『最長片道切符の旅』自筆原稿 など2点
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車窓を連想させる鉄道紀行とはひと味違った、鉄道と絡めた時代・世相・風俗を軽妙なタッチながら絶妙に綴る!
『終着駅は始発駅』は宮脇の随筆集第一作である。取材記や旅行記に加えて、自身の幼少期からサラリーマン時代の鉄道事情などを絡めた29編から成っている。鉄道記だけでなく風俗や世相をも交えたエッセイは、宮脇の文化的な懐の深さを垣間見せる。
『汽車との散歩』は第一作に次ぐ二冊目の随筆集で、昭和54年から61年までに執筆し多様な媒体に発表した69編が収録されている。短編の内容も鉄道風物詩から各地の味覚、そして人生の転機まで多彩である。
付録:宮脇俊三アルバム、連載『最長片道切符の旅』自筆原稿 など2点
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