小説
明治十手架
シリーズ内の平均評価:
(2)
明治7年、時は文明開化真っ盛り。元八丁堀与力・原胤昭は、恩師有明捨兵衛が悲痛の死を遂げたことから長年勤めた石川大牢獄島を飛び出した。そして、有明の残した姉妹のもとに身を寄せる。この清麗可憐な姉妹に導かれ、粋な町奴は十手を片手に出獄人保護という徳行に乗り出した。だが、官服纏う物怪や凶悪無残な悪党どもが行く手を阻む。嗚呼、正義は地に堕ちたのか? 不思議な縁によって数奇な運命を全うした明治の傑人を描く、大伝奇小説。
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星霜移り明治16年。ガス燈けぶる銀座の片隅で、出獄人保護所の善行に身を投じるか弱き乙女ふたり。荒くれどもからこの秀麗な姉妹を守るため、十字架にも見て取れる十手一本首にさげ、戦う快男子・原胤昭。だが、運命の時は来た。二度と渡るまいと心に誓った牢獄島に、胤昭が囚人として渡ることになろうとは・・・・・・鬼畜の如き極悪人が、残された姉妹を目指す。嗚呼、願わくば清きふたりに神仏の加護賜らんことを! 虚実混沌、揺れ動く近代日本黎明期を舞台に展開する奇想天外の物語。
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明治7年、時は文明開化真っ盛り。元八丁堀与力・原胤昭は、恩師有明捨兵衛が悲痛の死を遂げたことから長年勤めた石川大牢獄島を飛び出した。そして、有明の残した姉妹のもとに身を寄せる。この清麗可憐な姉妹に導かれ、粋な町奴は十手を片手に出獄人保護という徳行に乗り出した。だが、官服纏う物怪や凶悪無残な悪党どもが行く手を阻む。嗚呼、正義は地に堕ちたのか? 不思議な縁によって数奇な運命を全うした明治の傑人を描く、大伝奇小説。
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