WEDGE_SPECIAL_REPORT 【特集】平成全史 令和の日本再生へ 今こそ知りたい平成全史=======================================小誌の創刊は、時代が昭和から平成となった直後の1989年4月20日である。平成時代は、政治の劣化や経済の停滞など、多くの「宿題」を残した。人々の記憶から忘れ去られないようにするには、正確な「記録」が必要だ。2号連続で「平成全史」を特集する。=======================================片・・・
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WEDGE_SPECIAL_REPORT
【特集】平成全史 令和の日本再生へ 今こそ知りたい平成全史
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小誌の創刊は、時代が昭和から平成となった直後の1989年4月20日である。
平成時代は、政治の劣化や経済の停滞など、多くの「宿題」を残した。
人々の記憶から忘れ去られないようにするには、正確な「記録」が必要だ。
2号連続で「平成全史」を特集する。
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片山杜秀、江上 剛、土居丈朗、滝田洋一、小野雅世、羽鳥好之、富坂 聰、溝口 敦、出井康博、丸岡 守、島村菜津、笹井清範、與那覇 潤、安藤優子、中西輝政、編集部
Chronology 年表と写真で振り返る 平成前期の日本と世界
Introduction 特殊すぎた戦後昭和の好循環 普通の国として再出発の時
片山杜秀 慶應義塾大学法学部 教授
Part 1 経営者よ、今こそ自らを信じ新たな一歩を踏み出せ!
江上 剛 作家
Part 2 リバウンドし続ける日本財政 膨らむ借金に必要な処方箋
土居丈朗 慶應義塾大学経済学部 教授
Part 3 「失われた30年」に変化の兆し これだけかかったのはなぜ?
滝田洋一 名古屋外国語大学 特任教授
Interview 1 ピンチこそ最大のチャンス 京都・綿善旅館の逆張り経営
小野雅世 綿善旅館・おかみ
Column 1989年〜2008年 ウェッジが報じた平成(前編)
Part 4 芥川賞、直木賞受賞作に見る 平成文学のあゆみ
羽鳥好之 作家、金沢学院大学 特任教授
Part 5 【新連載】日本病にもがく中国
平成の日本こそ「目標」であり「鑑」 厄介な隣人・中国の実像
富坂 聰 ジャーナリスト
Part 6 衰退する夜の銀座 裏面にある女性たちの「性」の自己管理
溝口 敦 ノンフィクション作家、ジャーナリスト
Part 7 日系ブラジル人受け入れから34年 「宝」の存在を忘れるな
出井康博 ジャーナリスト
Part 8 「食の平成史」から考える 食べものの価値と商道徳のあり方
鼎談
丸岡 守 まるおか 会長 ×
島村菜津 ノンフィクション作家 ×
笹井清範 商い未来研究所 代表
Part 9 忘却の時代・平成 いま、私たちが取り戻すべき「歴史」
與那覇 潤 評論家
Interview 2 平成の「重さ」を取り払い なりたい自分になれる社会へ
安藤優子 キャスター、ジャーナリスト
聞き手・河合香織 ノンフィクション作家
Part 10 「歴史の吊り橋」を渡る世界 今こそ必要な日本の「自立」
中西輝政 京都大学名誉教授
■連載
・商いのレッスン:五月病に悩む新社会人に伝えたいこと(笹井清範)
・MANGAの道は世界に通ず:大事なことは「目の向け方」 漫画を読んで成長する方法(保手濱彰人)
・【最終回】インテリジェンス・マインド:インテリジェンス能力を高め 日本の国家改革を急げ(小谷 賢)
・時代をひらく新刊ガイド:『超人ナイチンゲール』 栗原 康(稲泉 連)
・【最終回】近現代史ブックレビュー:『わが青春無頼帖 増補版』 柴田錬三郎(筒井清忠)
・偉人の愛した一室:山口蓬春 「山口蓬春記念館」(神奈川県三浦郡)(羽鳥好之)
・誰かに話したくなる経営学:雇用の流動化が本当に高賃金をもたらすのか?(岩尾俊兵)
・フィクサー:第二章 箝口(真山 仁)
・モノ語り。:京都の風土が育ててくれる 長文屋「七味唐辛子」(水代 優)
●各駅短歌 (穂村 弘)
●拝啓オヤジ (相米周二)
●一冊一会
●読者から/ウェッジから
※各種権利等により、デジタル版には写真が非表示または記事そのものが収録されていない場合がございますのでご了承願います。 -
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【特集】小さくても生きられる 社会をつくる 「令和型」地域再生の最前線
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全都道府県で人口が減少――。昨年7月の総務省による発表に衝撃が走った。特に地方においては、さらなる人口減少・高齢化は避けられない。
高度経済成長期から半世紀。人口減少や財政難、激甚化する災害などに直面する令和において、さまざまな分野の「昭和型」システムを維持し続けることはもはや限界である。
では、「令和型」にふさわしいあり方とは何か――。そのヒントを探るべく、小誌取材班は岩手、神奈川、岐阜、三重、滋賀、島根、熊本の7県を訪ね、先駆者たちの取り組みを取材し、「小さくても生きられる社会」を実現するにはどのようなことが必要なのかを探った。
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文・林 直樹、小谷みどり、橋本淳司、水代 優、饗庭 伸、編集部
PART 1 無住集落に学ぶ「撤退」戦略 再興を意識した前向きな「縮小」
林 直樹 金沢大学人間社会研究域地域創造学系 准教授
COLUMN 現実を直視することで集落を未来に引き継ぐ
編集部
INTERVIEW 1 消防団員の小谷さんに聞く 「都会でも必要な地域参加」
小谷みどり シニア生活文化研究所 所長
PART 2-1 日本の水道孤独死寸前 「昭和型システム」の転換を図れ
橋本淳司 水ジャーナリスト
PART 2-2 令和型水道事業の現場を歩き見えてきた新たな可能性
編集部
PART 3 医師の数だけではない 地域医療を支える大切なもの
編集部
PART 4 鳥獣害対策を起点に地元創生が加速した2つの地域
編集部
case 1 「地元を希望であふれる地域に」 熊本県戸馳島の軌跡
case 2 カギは「持続的な地域づくり」 島根県美郷町の再生物語
INTERVIEW 2 地域における「場づくり」 これほど面白い仕事はない!
水代 優 good mornings社 代表取締役
PART 5 本格的人口減少下の日本 創造的復興に必要な視点
饗庭 伸 東京都立大学都市環境学部都市政策科学科 教授
■WEDGE_SPECIAL_OPINION
・2024年は「超選挙イヤー」 日本が学び、守るべきこと
PART 1 無限に広がるネット社会 偽情報から私たちの選挙を守れ
湯淺墾道 明治大学公共政策大学院ガバナンス研究科 教授
PART 2 岐路に立つ民主主義 今だからこそ考えたいその価値とは
市原麻衣子 一橋大学大学院法学研究科 教授
■WEDGE_OPINION
・米国一国依存から脱却し日本独自のサイバー対策を急げ
増田幸美 日本プルーフポイント チーフエバンジェリスト、警察大学校 講師
■WEDGE_ REPORT 1
・「2024年問題」いよいよ本格化へ 日本の物流はどうなる?
田阪幹雄 NX総合研究所 リサーチフェロー
■WEDGE_ REPORT 2
・学校給食の静かな危機子どもたちの食の体験を守れ
編集部
■WEDGE_ REPORT 3
・家電の再生プラスチック 利用促進のための課題は?
多賀一晃 生活家電.COM 主宰
■連載
・MANGAの道は世界に通ず:「人とのつながり」こそスタートアップ成功の極意(保手濱彰人)
・偉人の愛した一室:春日局 「喜多院」(羽鳥好之)
・商いのレッスン:賃上げの心得と従業員との関係づくり(笹井清範)
・誰かに話したくなる経営学:「運がいい人」の秘密 試行を増やす思考とは?(岩尾俊兵)
・インテリジェンス・マインド:核戦争の危機から世界を救った東ドイツの「顔のない男」(小谷 賢)
・近現代史ブックレビュー:『おかしゅうて、やがてかなしき 映画監督・岡本喜八と戦中派の肖像』 前田啓介(筒井清忠)
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【特集】ジェンダー平等と多様性で男性優位の社会を変えよう
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「育児休暇や時短勤務を活用して子育てをするのは『女性』の役目」「残業も厭わず働き、成果を出す『女性』は立派だ」─。働く女性が珍しい存在ではなくなった昨今でも、こうした固定観念を持つ人は多いのではないか。
今や女性の就業者数は3000万人を上回り、男性の就業者数との差は縮小傾向にある。こうした中、経済界を中心に、多くの組織が「女性活躍」や「多様性」の重視を声高に訴え始めている。これ自体は歓迎すべき動きと言えるだろう。
だが、肝心なのは、中身である。内閣府が2022年に実施した世論調査では、約79%が「男性の方が優遇されている」と回答したほか、民間企業における管理職相当の女性の割合は、課長級で約14%、部長級では8%まで下がる。また、正社員の賃金はピーク時で月額約12万円の開きがある。政界でも、国会議員に占める女性の割合は衆参両院で16%(23年秋時点)と国際的に見ても極めて低い。
女性のエンパワーメントとジェンダー平等を目的に活動するHAPPY WOMAN(東京都港区)の小川孔一代表は「『SDGs(持続可能な開発目標)』や『ジェンダー平等』などの言葉は広く浸透し、いかに実装していくかというフェーズに入っているが、やっているフリは逆に世間からの評価を下げる方向に働くだろう」と語る。
女性たちの声に耳を傾けると、その多くから「日常生活や職場でアンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み、偏見)を感じることがある」という声があがり、男性優位な社会での生きづらさを吐露した(21頁に詳報)。
アンコンシャス・バイアスは、性差に限らずあらゆるところに存在するが、行き過ぎれば、社会発展の障壁になる。
3月8日は女性の生き方を考える「国際女性デー」だ。この日を前に、歴史を踏まえた上での日本の現在地を見つめるとともに、多様性・多元性のある社会の実現には何が必要なのかを考えたい。
時代は昭和でも、平成でもなく、令和である。ジェンダー平等と多様性の実現で、男性優位の社会を変えていくことが、より良い社会を築く足がかりになると信じたい。
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文・佐藤千矢子、湯澤規子、高崎順子、石井妙子、得能摩利子、與那覇 潤、ブレイディみかこ、藤原章生、編集部
PART 1 納得感なきジェンダー平等 日本は「オッサンの壁」を壊せ
佐藤千矢子 毎日新聞社 論説委員
COLUMN 1 気づいていますか? 女性たちが感じるジェンダー
編集部
DATA データで見る男女平等 これが日本の現在地
編集部
PART 2 「わたし」としての人生を生きる 日本でも「静かな革命」を
湯澤規子 法政大学人間環境学部 教授
PART 3 女性を忘れた時代からフランスが転換できた理由
高崎順子 フランス在住ライター
COLUMN 2 女性参画で生まれたヒット商品 大切なのは利用者の視点
編集部
PART 4 拝啓 令和を生きる女性たち 今、学ぶべきは女性の歴史
石井妙子 ノンフィクション作家
INTERVIEW 1男だから、女だからではない 価値を生む多様性の本質
得能摩利子 三菱マテリアル 社外取締役、フェラガモジャパン 元CEO
COLUMN 3 女性採用を契機に脱皮を果たしたある中小企業の挑戦
編集部
PART 5 スローガンが氾濫する日本 唱えるからには中身の吟味を
與那覇 潤 評論家
INTERVIEW 2 相互理解と共存の鍵握る能力「エンパシー」をどう育むか
ブレイディみかこ コラムニスト
PART 6 アフリカの旅で考えた差別意識の出どころ
藤原章生 毎日新聞記者、ノンフィクション作家
■WEDGE_SPECIAL_OPINION
・ウクライナ侵攻から2年 日本人に問われていること
PART 1 20世紀型はもはや限界 長期戦見据え抑止力の再構築を
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WEDGE_SPECIAL_REPORT
【特集】霞が関の危機は日本の危機 官僚制再生に必要なこと
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かつては「エリート」の象徴だった霞が関の官僚はいまや「ブラック」の象徴になってしまった。
官僚たちが疲弊し、本来の能力を発揮できなければ、
日本の行政機能は低下し、内政・外交にも大きな影響が出る。
霞が関の危機は官僚だけが変われば克服できるものではない。政治家も国民も当事者だ。
激動の時代、官僚制再生に必要な処方箋を示そう。
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文・嶋田博子、岡本全勝、小山俊樹、田中秀明、矢野康治、泉 房穂、編集部
Introduction 弱体化する霞が関 もうこれ以上看過できない
編集部
part 1 未完の公務員制度改革 政官関係に外部検証の視点を
嶋田博子 京都大学公共政策大学院 教授
INTERVIEW 1 現役官僚たちが激白! 霞が関で働くということ
part 2 明治型国家から成熟国家へ 求められる新たな行政手法
岡本全勝 市町村職員中央研修所 学長、元復興庁事務次官
part 3 国家公務員を取り巻く3つの課題に迫る!
3-1 外部委託はあくまで手段 コンサル依存の前にすべきこと
編集部
3-2 人材確保が急務の霞が関 従来制度では行き詰まり必至
編集部
3-3 国民生活を支える「出先機関」 一体何をしているのか?
編集部
part 4 転機迎える日本の近代官僚制 変容する役割と不変の責務
小山俊樹 帝京大学文学部 教授
part5 政治主導で政策劣化の矛盾 ガバナンス強化を急げ
田中秀明 明治大学公共政策大学院 教授
COLUMN その質問主意書は何のため? 官僚の時間はタダじゃない
編集部
INTERVIEW 2 前例踏襲だけではもう限界 乱世の今、官僚の腕の見せ所だ
矢野康治 前財務事務次官
Special Interview 泉房穂・前明石市長から緊急提言
「方針転換」こそ政治家の仕事 官僚の長所をもっと伸ばせ
■WEDGE_OPINION 1
・高まる不安、広がる誤解 化学物質PFAS報道の裏側
唐木英明 東京大学名誉教授
■WEDGE_OPINION 2
・国際社会の新たな争点 「経済的威圧」にどう向き合うか
佐橋 亮 東京大学東洋文化研究所 准教授
■WEDGE_ REPORT 1
・一人暮らし、フリーランス 認知症「2025問題」に向き合う
にらさわあきこ 文筆家、美容研究家
■WEDGE_ REPORT 2
・あなたの睡眠は大丈夫? 働き方改革から休み方改革へ
編集部
■WEDGE_ REPORT 3
・INTERVIEW 日本経済停滞の要因は「睡眠不足」にある!
柳沢正史 筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)機構長
MANGAの道は世界に通ず by 保手濱彰人
エッセイ漫画は学びの宝庫 日本人の常識に縛られるな
偉人の愛した一室 by 羽鳥好之
一休宗純 「酬恩庵一休寺」(京都府京田辺市)
近現代史ブックレビュー by 筒井清忠
『中田 薫』 北 康宏
商いのレッスン by 笹井清範
良い広告のつくり方
インテリジェンス・マインド by 小谷 賢
「ファイブ・アイズ」の源流 米英情報協力の舞台裏
時代をひらく新刊ガイド by 稲泉 連
『アジア発酵紀行』 小倉ヒラク
誰かに話したくなる経営学 by 岩尾俊兵
商品の「サイズ」にみる 固定観念を打破するヒント
フィクサー by 真山 仁
第一章 乱闘
モノ語り。 by 水代 優
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WEDGE_SPECIAL_REPORT
【特集】世界を覆う分断と対立 異なる者と生きる術
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ハマスのテロ行為に端を発する「イスラエル・ガザ紛争」。
イスラエルの自衛権行使は激化し、世界を二分する論争が巻き起こっている。
この紛争に世界は、日本はどのように向き合っていくべきか。
また、異なる価値観から生ずる「分断」や「対立」が世界を覆い、
パラレルワールドが広がっている。
怒りや憎しみ、誤解を乗り越え、「異なる者」と生きる術を考える。
2002年にエルサレムでイスラエル人兵士と対峙するパレスチナ市民。
両者の強い怒りや苦しみは20年以上たった今、再度顕在化している
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文・ビラハリ・カウシカン、広瀬真司、小谷哲男、加藤良三、山田敏弘、海野素央、ダニエル・ソカッチ、土方細秩子、與那覇 潤、編集部
Part 1 INTRODUCTION
ガザ紛争の厳しい真実 周辺諸国や世界に与える影響
ビラハリ・カウシカン 元シンガポール外務次官
Part 2 BUSINESS
ますます複雑化する中東情勢 それでも日本がすべきこと
広瀬真司 住友商事グローバルリサーチ(SCGR) シニアアナリスト
CHRONOLOGY
イスラエル・パレスチナ年表
Part 3 SECURITY
米国が迫られる三正面の対応 「民主主義の弾薬庫」をつくれ
小谷哲男 明海大学外国語学部 教授
INTERVIEW
日本は遠くから正論を 「大国ヅラをしない大国」目指せ
加藤良三 元駐米大使
Part 4 SNS
SNSで世論は真っ二つ 見たくないものを見る勇気を
山田敏弘 国際ジャーナリスト
Part 5 COMMUNICATION
「言葉」で紛争を乗り越える コミュニケーションの要諦とは
海野素央 明治大学政治経済学部 教授
Part 6 ISRAEL
イスラエルにも確かにいる! 平等と平和を希求する人々
話し手・ダニエル・ソカッチ 社会活動家
聞き手・土方細秩子 ジャーナリスト
Part 7 DIVISION
日本の分断は欧米と違う 今こそ必要な安心感の復元
與那覇 潤 評論家
■WEDGE_OPINION 1
・さらばコストカット型経営 成長型経済へ処方箋を示そう
滝田洋一 日本経済新聞社特任編集委員・テレビ東京『ワールドビジネスサテライト』解説キャスター
■WEDGE_OPINION 2
・消滅の危機に瀕した日本語 守り抜いた日本人の思いとは
松本美奈 東京財団政策研究所 研究主幹
■WEDGE_OPINION 3
・日本社会にあえて問う 水素推進は誰のためのものか?
大場紀章 ポスト石油戦略研究所 代表
■WEDGE_ REPORT 1
・アニマル・ウェルフェアが日本で定着しないのはなぜ?
山田清機 ノンフィクションライター
■WEDGE_ REPORT 2
・科博のクラファン9億円! 寄付でも社会は変えられる
イノウエヨシオ ファンドレックス代表取締役
インテリジェンス・マインド by 小谷 賢
狙いは第二次世界大戦中の米国 ロシアによる「影響力工作」
商いのレッスン by 笹井清範
「働く」ことの意味
MANGAの道は世界に通ず by 保手濱彰人
輪廻転生を題材に「生きる意味」を考える
時代をひらく新刊ガイド by 稲泉 連
『なんかいやな感じ』 武田砂鉄
誰かに話したくなる経営学 by 岩尾俊兵
イノベーション創出に必要な発想とお金の「出会い」
近現代史ブックレビュー by 筒井清忠
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【特集】海事産業は日本の生命線 「Sea Power」を 国家戦略に
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船を造り(造船)、船を動かし(海運)、貨物を出し入れする(港)─。
海に囲まれた日本は、これら3つを合わせた「海事産業」がないと成り立たない。
だが、足元の状況は厳しい。人手不足や高齢化など、他産業よりも深刻な危機に直面しているからだ。
海事産業の現場を歩き、課題解決に向けた取り組みについて取材した。
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文・中西 享、土方細秩子、マルク・レビンソン、森 隆行、編集部
introduction
日本人に知ってほしい 海洋国家・ニッポンの実像
編集部
PART 1 海事経営者に聞く
CASE 1
今治造船 世界と戦う今治造船 オーナー企業の矜持
中西 享 ジャーナリスト
CASE 2
旭洋造船 オンリーワンを目指す 中小造船のトップランナー
中西 享 ジャーナリスト
CASE 3
今治オ-ナー 世界に誇る今治の奮闘 海事大国の堅持へ逆襲なるか
編集部
CASE 4
向島ドック メキシコから尾道に来て確信 造船業は成長産業になる!
編集部
PART 2 人材不足
船はあっても人がいない? 日本人の海離れを見直そう
編集部
interview
初の女性船長が語る 船の指揮官「船長」の魅力
松下尚美 商船三井 船長
PART 3 効率化と技術革新
省力化と技術革新の両輪で 人手不足の解消に挑む
編集部
PART 4 ルポ・コンテナ
ジャパンパッシングの阻止 国際コンテナ定期航路の死守を
中西 享 ジャーナリスト
PART 5 コンテナ物語
『コンテナ物語』の著者に聞く 革命の核心部分は何なのか?
話し手:マルク・レビンソン エコノミスト、歴史家
聞き手:土方細秩子 ジャーナリスト
PART 6 ソリューション
課題山積の海事産業 危機はこうして乗り越えよ
森 隆行 流通科学大学 名誉教授
■WEDGE_OPINION 1
・米イスラエルに覚える違和感日米関係に必要な共感
海野素央 明治大学政治経済学部 教授
■WEDGE_OPINION 2
・台湾有事の鍵握る「新領域」 法整備の課題から目を背けるな
渡邊剛次郎 元海将・元横須賀地方総監
住田和明 元陸将・元陸上総隊司令官
大澤 淳 中曽根康弘世界平和研究所 主任研究員
■WEDGE_OPINION 3
・エネルギー転換に必須の多様性 日本は地球益の追求を
小山 堅 日本エネルギー経済研究所 専務理事・首席研究員
■WEDGE_ REPORT 1
・揺れる中東、迫るCOP 現地情勢から見える日本の活路
高橋雅英 中東調査会 主任研究員
■WEDGE_ REPORT 2
・なし崩し的に移民大国化する日本 台湾から学ぶべきこと
出井康博 ジャーナリスト
MANGAの道は世界に通ず by 保手濱彰人
半世紀で進化する日本 『ハイキュー!!』が示すサイクル論
偉人の愛した一室 by 羽鳥好之
川端康成 「福住楼」(神奈川県足柄下郡)
近現代史ブックレビュー by 筒井清忠
『中国・朝鮮人の関東大震災』 武藤秀太郎
商いのレッスン by 笹井清範
「製」「販」の溝を埋めるには
誰かに話したくなる経営学 by 岩尾俊兵
起業全盛時代に心得るべきビジネスの善悪を決める基準
時代をひらく新刊ガイド by 稲泉 連
『北海道犬旅サバイバル』 服部文祥
インテリジェンス・マインド by 小谷 賢
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WEDGE_SPECIAL_REPORT
日本の教育が危ない 子どもたちに「問い」を立てる力を
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明治国家の誕生以来、知識詰め込み型の画一的な教育が行われ、
日本社会には正解主義が蔓延するようになった。
時を経て、令和の日本は、数々の前例のない課題に直面し、
従来の延長線上に「正解(アンサー)」が見出しにくく、
「自らが『問い』を立て、解決する力(ソリューション)」が求められる時代になっている。
一方、現代を生きる子どもたちの状況はどうか。
学校教育は「質の低下」が取り沙汰され、子どもたちは外遊びよりも、
塾通い、宿題に次ぐ宿題で、すき間時間がない。本当に、このままでいいのだろうか。
複雑化する社会の中で日本の教育が向かうべき方向を提示する。
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文・先崎彰容、小林美希、李 一諾、広田照幸、和田重宏、小泉英明、冷泉彰彦、石井光太、編集部
PART 1
前例なき時代に正解主義が蔓延する日本
編集部
INTERVIEW 1
「自ら問いを立てる」ことは決して生易しいことではない
先崎彰容 日本大学危機管理学部 教授
PART 2
首都圏の中学受験最前線 母親、子どもたちの本音とは
小林美希 ジャーナリスト
PART 3
拝啓 日本の皆様 教育の力で国家の再構築を
李 一諾 一土学校創設者
INTERVIEW 2
詰め込み型暗記教育の転換期 国に求められる指導力
広田照幸 日本大学文理学部 教授
COLUMN 1
私たちの「声」を聴いて! 学校現場はこんなに忙しい
編集部
PART 4
子どもたちに生きる力を「三つのカン」を育てるには
和田重宏 寄宿生活塾「はじめ塾」 二代目塾長
COLUMN 2
市間寮で見た社会の縮図
編集部
INTERVIEW 3
脳科学の視点で考える「自然」に触れたり「実体験」する意義
小泉英明 東京大学先端科学技術研究センター フェロー・ボードメンバー
PART 5
日本と違う米国の公教育「1億総事務員」教育から脱却せよ
冷泉彰彦 作家・ジャーナリスト
COLUMN 3
危機に瀕する「外遊び」子どもの遊び場確保が急務
編集部
PART 6
国語力の衰退は国家の衰退 今こそ求められる大人の責任
石井光太 ノンフィクション作家
COLUMN 4
子どもたちの「なぜ?」を刺激 民間支援の新たな教育の形
編集部
PART 7
教育者主体から学習者主体へ 新たな一歩を踏み出す時
編集部
■WEDGE_SPECIAL_OPINION
・台湾有事に備えるために 日本に必須の新発想と多様性
PART 1
日本の想定、ここが足りない 島国ゆえの「脆弱性」直視を
渡邊剛次郎 元海将・元横須賀地方総監・日本戦略研究フォーラム 政策提言委員
PART 2
有事における邦人輸送は至難 「政府公船」活用に解を見出せ
武居智久 日本戦略研究フォーラム 顧問
PART 3
感情的な中国脅威論やめ 正しく恐れるために必要な視点
量産型カスタム氏 技術者・研究者・ハッカー
■WEDGE_OPINION 1
・高まる地政学リスク 日本は新たな「グローバル化」を生かせ
中島厚志 新潟県立大学国際経済学部 教授
■WEDGE_OPINION 2
・誰のため? 何のため? 新たな洋上風力入札に異議
朝野賢司 電力中央研究所社会経済研究所 副研究参事
佐藤佳邦 電力中央研究所社会経済研究所 上席研究員
・COLUMN 問われる産学連携 求められる「公正さ」や「誠実さ」
編集部
■WEDGE_OPINION 3
・英国のCPTPP加盟を機に世界貿易体制の再興を図れ
・・・※各種権利等により、デジタル版には写真が非表示または記事そのものが収録されていない場合がございますのでご了承願います。 -
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WEDGE_SPECIAL_REPORT
日本人なら知っておきたい ASEAN NOW
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今年は、日本ASEAN友好協力50周年の節目の年である。日・ASEAN関係は今、
リージョナルパートナーからグローバルパートナーへと変貌しつつある。
しかも、起業やデジタル化といった側面では、日本を大きくリードしているといえ、
彼らの進取と積極性ある姿勢から学ぶべき点は多い。
一方で、政治の安定、民主化などでは足踏みが続く。
多様なASEANを理解するための「最初の扉」を開けるべく、各分野に精通した8人に論じてもらう。
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文・石井順也、野沢康二、塚田雄太、福地亜希、木村昌吾、牛山隆一、山田雪乃、島戸治江、編集部
DATA 1
人口6.7億人 数字でみるASEAN経済
ISSUE 1 大国の「主戦場」ASEAN 日本は独自の互恵的関係を築け
石井順也 住友商事グローバルリサーチ(SCGR) シニアアナリスト
ISSUE 2
ASEANで揺らぐ民主主義 対外イメージ悪化の恐れ
野沢康二 BSテレビ東京 ニュース部長
ISSUE 3
新局面迎えるASEAN経済 課題は「早すぎる脱工業化」
塚田雄太 三井住友銀行グローバル・アドバイザリー部 部長代理
ISSUE 4
ASEANの経済・金融統合 保護主義拡大でも着実に前進
福地亜希 国際通貨研究所 主任研究員
ISSUE 5
存在感増すASEAN財閥 強みは世代交代と目利き力
木村昌吾 KPMG FAS ディレクター
ISSUE 6
日本の「上から目線」は時代遅れ ASEAN企業の実力直視を
牛山隆一 名古屋経済大学 教授
DATA 2
ASEAN10カ国における主要貿易相手国
ISSUE 7
「デリスキング」の恩恵を受けるASEANの脱炭素政策
山田雪乃 大和証券 チーフESGストラテジスト
ISSUE 8
デジタル化進むASEAN 日本企業はもっと貢献できる
島戸治江 三井物産戦略研究所国際情報部東南アジア・大洋州室 室長
■WEDGE_OPINION 1
・終わらぬ円安 立ちすくむ日本 今こそ必要なこの国の決断
唐鎌大輔 みずほ銀行 チーフマーケット・エコノミスト
■WEDGE_OPINION 2
・セキュリティー・クリアランスは世界で生きる「必須免許」
兼原信克 元内閣官房副長官補、元国家安全保障局次長
手塚 悟 慶應義塾大学環境情報学部 教授
小谷 賢 日本大学危機管理学部 教授
■WEDGE_OPINION 3
・少子化と人口減少を直視し楽観論よりありたい姿を描け
鬼頭 宏 上智大学 名誉教授
■WEDGE_OPINION 4
・21世紀は「宇宙の世紀」科学の力で日本の存在感を示せ
永原裕子 東京工業大学地球生命研究所 フェロー
INTERVIEW
・技術力向上に必要なのは 「継続」と「頻度」
中須賀真一 東京大学大学院工学系研究科 教授
COLUMN
・技術だけじゃない 民間の宇宙事業に必要な視点
編集部
■WEDGE_ REPORT
・加速するヤングケアラー支援 理念だけでは語れない(前編)
大山典宏 高千穂大学人間科学部 教授
MANGAの道は世界に通ず by 保手濱彰人
ゴルフから人生を学ぶ 『オーイ!とんぼ』の「人間的成長」
インテリジェンス・マインド by 小谷 賢
解読された日本の外交暗号 米国の「黒い部屋」とは
誰かに話したくなる経営学 by 岩尾俊兵
インフレ下だからこそ必要な「ヒトに好かれる経営」
時代をひらく新刊ガイド by 稲泉 連
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WEDGE_SPECIAL_REPORT
きしむ日本の建設業 これでは国土が守れない
残業規制より本質的課題にメスを入れよ
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道路や橋、高層ビルに新築戸建て……。
誰もが日々、当たり前のように使うインフラや建築物にも、それらをつくり、支える人たちがいる。
世は「働き方改革」全盛の時代─。その大波は建設業界にも押し寄せる。
だが、目先の労働時間削減だけでなく、直視すべきは深刻な人手不足や高齢化、上がらぬ賃金などの課題だろう。
インフラや建築物は、まさに日本の「機能」であり「国土」そのものでもある。
“これまでの”当たり前を、“これからも”続けていけるのか─。
その分水嶺にある今、どのようにして国土を守っていくべきか、立ち止まって考えたい。
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文・出井康博、蟹澤宏剛、紅林章央、三木千壽、堀川晃菜、森地 茂、宮本洋一、編集部
Part 1 INTRODUCTION
建設業の魅力向上の“本丸”は「働き方改革」にあらず
編集部
Part 2-1 REPORTAGE
外国人に頼りきる日本の建設現場 このままでは行き詰まる
出井康博 ジャーナリスト
Part 2-2 CRAFTMAN
ベテランと若手職人に聞く 建設業界の課題と醍醐味
出井康博 ジャーナリスト
Part 3-1 REWARDING
知ってほしい現場の実態 分かってほしい私たちの仕事を
編集部
Part 3-2 UNSUNG HERO
縁の下の力持ち 監理技術者の仕事とは?
編集部
INTERVIEW 1
変わることは大変 それでもホワイト化こそが生きる道だ
蟹澤宏剛 芝浦工業大学建築学部建築学科 教授
Part4 ENGINEER
関東大震災から100年 未来を見つめた技術者たちの想い
紅林章央 東京都道路整備保全公社 道路アセットマネジメント推進室長
INTERVIEW 2
進むインフラの老朽化に 建設業界はどう対応すべきか
三木千壽 東京都市大学 学長
Part 5 EDUCATION
「地元のインフラは地元で守る」“足元”支える高専の挑戦
堀川晃菜 サイエンスライター
INTERVIEW 3
現場の技術力と魅力を高めるには業界慣行の改革は必須
森地 茂 政策研究大学院大学 客員教授、名誉教授
Part 6 LOCAL COMPANIES
見えないところに今日もいる 災害・異常時支える建設業
編集部
COLUMN
「自分たちの道は自分たちで直す」 道普請人の思わぬ副産物
編集部
INTERVIEW 4
誤解を恐れずあえて言う 持続可能な建設業への提言
宮本洋一 一般社団法人日本建設業連合会 会長、清水建設 代表取締役会長
■WEDGE_OPINION 1
・混乱続くマイナンバー 「長期視点」で将来像を描け
安岡美佳 デンマーク・ロスキレ大学 准教授
■WEDGE_OPINION 2
・慢性的人手不足の自衛隊 日本版予備役制度の創設検討を
勝股秀通 日本大学危機管理学部 教授
■WEDGE_OPINION 3
・「核廃絶」と「核抑止」は矛盾せず 日本は堂々と世界に主張せよ
金子熊夫 外交評論家・元外交官
■WEDGE_OPINION 4
・中国が目論む「勢力圏」の拡大 問われる日本企業の“選択”
久末亮一 日本貿易振興機構(JETRO)アジア経済研究所 副主任研究員
■WEDGE_ REPORT
・「水」は世界企業の戦略物資 日本流でリスク管理の強化を
橋本淳司 水ジャーナリスト
【新連載】誰かに話したくなる経営学 by 岩尾俊兵
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『Wedge』の主たる読者層はビジネスや政治・行政の最先端を生きる知的エグゼクティブ。読者の知的好奇心を満たすタイムリーなテーマに対し、1989年の創刊以来掲げてきた「事柄の本質を見極める」という編集方針で深掘りしていくのがモットー。企業も国も大きな曲がり角を迎え、制度疲労を起こしている時代だからこそ、世論や風潮に流されることなく、本質を捉えた建設的な提言を行う姿勢を貫きます。現在、編集部員は全員30代以下に若返っており、世界最先端の少子高齢化を生き抜く世代として、日本の未来に対する責任を意識した情報発信に努めています。
WEDGE_SPECIAL_REPORT
日本の少子化対策 異次元よりも「本音」の議論を
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結婚・出産を望まないのは、若者・子育て世代のワガママであり、
自分たちが選んでいること―。
こう思う人がいるかもしれない。
だが、経済情勢から雇用環境、価値観に至るまで、
彼らを取り巻く「すべて」が、かつての時代と異なっている。
少子化を反転させるため、岸田政権は異次元の少子化対策として経済支援の拡充を掲げるが、
金額だけ次元の異なる政策を行っていても、少子化問題の解決にはつながらないだろう。
もっと手前の段階でやるべきことがある。それは、若者や子育て世代の「本音」に耳を傾けることだ。
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文・坂元晴香、土居丈朗、小林美希、オリヴィエ・コルボベッス、高崎順子、斎藤淳子、
編集部
INTRODUCTION
分からないのは当たり前 孤育てを救う“魔法の言葉”
編集部
PART 1
誤解だらけの少子化問題 データから見るその実態
坂元晴香 東京女子医科大学衛生学公衆衛生学 准教授
COLUMN
若者たちのリアル 今どきの恋愛・婚活事情とは
編集部
PART 2
本音を隠した日本の性教育 「性」のタブー視はやめよう
編集部
PART 3
これだけ違う税と保険料 政治よ、本音で説明を!
土居丈朗 慶應義塾大学経済学部 教授
COLUMN
「産屋」存廃の歴史から学べること
編集部
PART 4 少子化対策の鍵握る企業 希望の光は経営者が灯せ
4-1
雇用のあり方と働き方は経営者の決意次第で変えられる
小林美希 ジャーナリスト
4-2
企業の「制度」と「運用」が共育て社会実現の大きな一歩に
編集部
PART 5 少子化に向き合う海外諸国 現地の専門家に聞く
5-1 INTERVIEW
フランスの高出生率を支える「家族政策」の理念と実践とは
話し手 オリヴィエ・コルボベッス フランス全国家族手当金庫(CNAF)欧州および国際協調関係部 部長
聞き手 高崎順子 フランス在住ライター
5-2
激変する若者の価値観 現代中国のシン・子育て事情
斎藤淳子 中国在住ジャーナリスト
PART 6
「子どもが欲しい」と願う世代 こうすれば後押しできる
編集部
■WEDGE_OPINION
・G7議長国はまだ続く 日本は「復興」で指導力示せ
東野篤子 筑波大学人文社会ビジネス科学学術院 教授
■WEDGE_ REPORT 1
・動き出したNTT「IOWN構想」 6G時代の覇権を握るには
関口和一 MM総研 代表取締役所長
■WEDGE_REPORT 2
・価格高騰、鳥インフル……「卵」に何が起きているのか?
山田清機 ノンフィクションライター
・COLUMN 卵を産む「鶏」はどこからくるのか? 育種改良の現場を訪ねる
■WEDGE_ REPORT 3
・ロシアの愚行でとばっちり 大回り強いられる「中欧班列」
服部倫卓 北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター 教授
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『Wedge』の主たる読者層はビジネスや政治・行政の最先端を生きる知的エグゼクティブ。読者の知的好奇心を満たすタイムリーなテーマに対し、1989年の創刊以来掲げてきた「事柄の本質を見極める」という編集方針で深掘りしていくのがモットー。企業も国も大きな曲がり角を迎え、制度疲労を起こしている時代だからこそ、世論や風潮に流されることなく、本質を捉えた建設的な提言を行う姿勢を貫いていく。現在、編集部員は全員30代以下に若返っており、世界最先端の少子高齢化を生き抜く世代として、日本の未来に対する責任を意識した情報発信に努める。
WEDGE_SPECIAL_REPORT
新たなエネルギー地政学 脱ロシア、脱炭素時代を生き抜く
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ロシアによるウクライナ侵攻は国際的な燃料価格の高騰を招き、
エネルギー情勢の“世界地図”は大きく書き換えられた。
脱ロシアに苦心する欧州、存在感を増す産油地域・中東、
日本との距離を縮める豪州、石炭火力から逃れられないインド・ASEAN、
そして、毎夏のように電力逼迫が叫ばれ、節電要請を強いられる日本─。
石油危機から50年。「安定供給」と「脱炭素」の狭間で揺らぐ
世界の潮流を読み解きながら、わが国のとるべき道を探ろう。
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文・小山 堅、進士義友、今里和之、高橋雅英、アームストロング士郎、南 亮、有馬 純、大場紀章、編集部
PART 1 総論
世界の分断深刻化 脱炭素と安定供給との“二兎”を追えるか
小山 堅 日本エネルギー経済研究所 専務理事・首席研究員
PART 2-1 欧州 1
「ロシア産天然ガスには頼らない」 欧州の新たな戦略とは
進士義友 海外電力調査会(JEPIC)欧州事務所長
PART 2-2 欧州 2
欧州が新たに直面する課題 脱中国依存と技術革新
今里和之 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)欧州事務所長
Column 1 太陽光 次世代太陽光技術がカギ 充電いらずの“究極のエコカー” 編集部
PART 3 中東
石油危機から50年 日本は中東諸国にこう向き合え
高橋雅英 中東調査会 主任研究員
Column 2 LNG 電気は「あって当たり前」 安定供給支える現場の苦悩と矜持 編集部
PART 4 豪州
重要性高まる豪州 エネルギーを軸に日豪関係強化を
アームストロング士郎 オーストラリア国立大学 豪日研究センター長
Interview 脱炭素戦略
脱炭素社会実現に向けて 多様で現実的な道筋づくりを
南 亮 経済産業省 首席国際カーボンニュートラル政策統括調整官
Column 3 核融合 持たざる国日本の切り札に? 核融合は希望の“光”となるか 編集部
PART 5 インド・ASEAN
途上国の現実を受け止め 日本はアジア地域の“代弁者”たれ
有馬 純 東京大学公共政策大学院 特任教授
Column 4 石炭火力 日本発で世界に貢献 石炭火力のゼロエミッション技術 編集部
PART 6 日本
原発・再エネフル活用で燃料価格変動への抗堪性を高めよ
大場紀章 ポスト石油戦略研究所 代表
■WEDGE_OPINION 1
・世界経済はまるで「モナ・リザ」 金融危機のリスクに備えよ
倉都康行 RPテック 代表取締役、国際資本システム研究所長
■WEDGE_OPINION 2
・薬剤師ってこんなにいるの? 定員制限と役割拡大を急げ
成瀬道紀 日本総合研究所調査部 副主任研究員
・COLUMN 薬剤師余り 厚労省と文科省に問う 編集部
■WEDGE_REPORT 1
・エルドアン再選後のトルコは何を守り、何を変えるのか
今井宏平 日本貿易振興機構(JETRO)アジア経済研究所 海外派遣員
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WEDGE_SPECIAL_REPORT
瀕死の林業 再生のカギは成長よりも持続性
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「花粉症は多くの国民を悩ませ続けている社会問題(中略)国民に解決に向けた道筋を示したい」
岸田文雄首相は4月14日に行われた第1回花粉症に関する関係閣僚会議に出席し、こう述べた。
スギの伐採加速化も掲げられ、安堵した読者もいたかもしれない。
だが、日本の林業(林政)はこうした政治発言に左右されてきた歴史と言っても過言ではない。
国は今、こう考えているようだ。
〈戦後に植林されたスギやヒノキの人工林は伐り時を迎えている。森林資源を活用すれば、
林業は成長産業となり、その結果、森林の公益的機能も維持される〉
「林業の成長産業化」路線である。カーボンニュートラルの潮流がこれに拍車をかける。
木材利用が推奨され、次々に高層木造建築の施工計画が立ち上がり、木材生産量や自給率など、
統計上の数字は年々上昇・改善しているといえる。
だが、現場の捉え方は全く違う。
国が金科玉条のごとく「林業の成長産業化」路線を掲げた結果、市場では供給過多の状況が続き、
木材価格の低下に歯止めがかからないからだ。
その結果、森林所有者である山元には利益が還元されず、
伐採跡地の再造林は3割しか進んでいない。今まさに、日本の林業は“瀕死”の状況にある。
これらを生み出している要因の一つとして、
さまざまな形で支給される総額3000億円近くの補助金の活用方法についても
今後再検討が必要だろう。補助金獲得が目的化するというモラルハザードが起こりやすいからだ。
さらに日本は、目先の「成長」を追い求めすぎるあまり、
「持続可能な森林管理」の観点からも、世界的な潮流に逆行していると言わざるを得ない。
まさに「木を見て森を見ず」の林政ではないか。
一方で、希望もある。現場を歩くと、森林所有者や森林組合、製材加工業者など、
“現場発”の新たな取り組みを始める頼もしい改革者たちの存在があるからだ。
瀕死の林業、再生へ─。その処方箋を示そう。
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文・中岡 茂、田中淳夫、泉 英二、速水 亨、中島浩一郎、編集部
PART 1 「森林・林業再生」の矛盾
再生した日本の森林を温存し“背伸びしない”林業を
中岡 茂 技術士(森林部門)、林野庁OB
PART 2 「林業の成長産業化」を疑う
木材自給率が倍増しても林業が絶望的であるのはなぜ?
田中淳夫 ジャーナリスト
Column 1 日本の森林・林業の基本
Interview 国の視点
課題山積の日本の林業 林野庁の見解とは
長崎屋圭太 林野庁森林整備部計画課長
PART 3 林政の変遷
世界でも特異な日本の林政 政治決断で法制転換を図れ
泉 英二 国民森林会議 提言委員長、愛媛大学 名誉教授
Column 2 見れば納得 森林の世界 陣馬山から高尾山を歩く
PART 4 篤林家の“声”
変革期にこそ求められる 速水林業当主の揺るぎない信念
編集部
PART 5 未来への布石
日本材の国際競争力強化へ 攻めのインフラ整備を
編集部
PART 6 打開策はあるのか
「最適解」は一つではない 芽生え始めた希望の動き
田中淳夫 ジャーナリスト
PART 7 林業の出口戦略
持続こそ成長の源 “現場発”の変革目指す改革者たち
編集部
■WEDGE_OPINION 1
・賃上げトレンドを持続させ 経済停滞を脱する足掛かりに
脇田 成 東京都立大学経済経営学部 教授
■WEDGE_OPINION 2
・医療機関情報を透明化し 血の通う医療DXの実現を
伊藤由希子 津田塾大学総合政策学部 教授
井伊雅子 一橋大学大学院経済学研究科、国際・公共政策研究部 教授
・・・※各種権利等により、デジタル版には写真が非表示または記事そのものが収録されていない場合がございますのでご了承願います。 -
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