フューチャーセンターをつくろう 対話をイノベーションにつなげる仕組み
野村恭彦(著)
/プレジデント社
作品情報
未来志向のファシリテーター必読!
企業、自治体、NPOが注目する変革の方法論、日本で初の書籍化。
北欧の知的資本経営から生まれたフューチャーセンターは、
組織や業界を越えた対話から生まれたアイデアを実現するための「常に開かれた場」。
震災復興、地域活性化、新市場開拓などの課題に取り組む
全国の自治体や企業が設立に向けて動き出しています。
注目の変革手法がわかる1冊です。
【目次より】
■第1章:フューチャーセンターとは何か
・フューチャーセンターの歴史
・フューチャーセンターへの世界的な取り組み
・企業変革とイノベーション
・「私が法律を変えます!」
・「儲かりますパラドックス」
■第2章:フューチャーセンターの思想
・賢慮型リーダーシップ
・フューチャーセンターの「6つの原則」
・フューチャーセンター・ディレクター
■第3章:フューチャーセンター・セッションを開く
・対話、未来思考、デザイン思考
・フューチャーセンター・セッションを開いてみよう
・ファシリテーターは「事務局力」を磨け!
・関係性を生む対話
・設計ガイドライン
■第4章:開かれた専用空間をつくる
・高質な「対話の場」をササッとつくる
・外部に開かれていることの意味
・最高のおもてなしで迎える
・コミュニティを育む
■第5章 フューチャーセンターによる変革
・アクションを引き出す
・ネットワーク化するフューチャーセンター
・未来のステークホルダーと出会う
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この作品のレビュー
平均 3.5 (39件のレビュー)
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組織を変えたい!、世の中をもっと良くしたい!と思っている人は必読
「フューチャーセンター」の第一人者がまとめた概論的な内容の本です。惜しげもなく重要なキーワードを盛り込んで解説しています。また、日本での事例もあるので、利用シーンを具体的にイメージしやすいです。ただし…、これを読んでもすぐに成果が出せる!というものではなく、実践・失敗しながら経験値を高めていく必要がありそうです。また、方法論などはさわり程度なので、他の本を読むか、ワークショップへの参加が必要になると思います。行動を起こすきっかけになる一冊だと思います。続きを読む
投稿日:2013.09.26
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”CSCW→ナレッジマネジメント→フューチャーセンターへと取り組み対象を変革させてきた野村恭彦さんの渾身の一冊。フューチャーセンターとは何か、その可能性は?といった質問へ大いなるヒントを与えてくれる。…次のフレーズには「なるほど!」と思えた。
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私がフューチャーセンターに惚れ込んでいるのは、新しい商品やサービスを生み出す企業イノベーションのワクワク感と、世の中にある問題の解決をめざした社会イノベーションのホカホカ感が、両方同時に味わえるところです。(p.47)
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僕はまだフューチャーセンターの真の力を理解(腹落ち?)できていないけど、人×智慧のつながりから新しい何かが生まれる、という可能性には共感できる。イノベーションが生まれる瞬間に立ちあえれば一気に認識がかたまりそうなので、今後も機会をみつけて参加していこう。
#まずは、関内mass×mass、コクヨエコライブオフィス に足を運ぼう。
<読書メモ>
★私にとってフューチャーセンターのもっとも重要な要素は、力を結集して行動を起こすことへのこだわりである。解決すべき問題、実現すべき可能性を見つけた人が外部の人間に協力を求め、多様性に富む背景、経験、意見を持つ人々を集める。これらの人々の関係性を構築し、信頼を育成し、意見を共有し、知識と洞察を結集するためにダイアログをはじめとするメソッドを活用する。そこから徐々に新しいものがうまれてくる。それは一人一人では決して思いつくことのなかったものである。このプロセスにこそフューチャーセンターの可能性がある。(p.4-5)
・フューチャーセンターは、「対話のための専用空間」でもあり、「人と人とのつながり」でもあり、「企業や社会の変革装置」でもあります。(p.11)
・企業がフューチャーセンターに取り組む理由には、次の三つのレベルがあります。
レベル? 企業の中に対話の文化を育みたい
レベル? 組織横断でスピーディに問題解決できるようにしたい
レベル? 社外ステークホルダーとともにイノベーションを起こしたい
興味ふかいことに、どのレベルの問題意識から入っても、結局同じようにレベル?から順にレベル?まで辿っていくことになります。なぜなら、レベル?がなければ?はなく、レベル?がなければ?はないからです。(p.34-35)
★「どうやったら他の社員の意識を変えられるか?」という問いを捨てて、「自分は新しいパラダイムに変われるだろうか?」「このアプローチを成果が出るまでやり抜く情熱を持ち続けられるだろうか?」と自分に問いなおしましょう。他人を説得することを手放すと、自分自身がやらなければならないことがまだたくさんある。(p.37)
★私がフューチャーセンターに惚れ込んでいるのは、新しい商品やサービスを生み出す企業イノベーションのワクワク感と、世の中にある問題の解決をめざした社会イノベーションのホカホカ感が、両方同時に味わえるところです。(p.47)
#ワクワク感とホカホカ感!!
・どうスタートさせればよいのでしょうか。それは、「目的を再定義する」ことを最大の目標に据えることです。もし「儲かるのか?」と問われたならば、「儲けようと思うから儲からないんです。市場は縮小しているんです」と正面から受けとめましょう。そして、「社会的インパクトを必ず出します。企業価値を高めます」と続けて言い切ります。目的を儲けることから企業価値を高めることへ定義しなおすのです。あくまで正論を貫き通すことで、イノベーションの種が窒息しないよう、空気穴を開けておくことができます。(p.49)
#すごい。ここまで価値を信じているから、エヴァンジェリストになれるんだよな。
★フューチャーセンターには、きわめて強力な「思想」があります。「世界観」と呼んだほうがしっくりくるかもしれません。その世界観とは「世界は私たち一人ひとりの関係性でできあがっている」というものです。(p.54)
#名言! I agree!
・フューチャーセンターを成功させるための必要条件として、戦略、方法論、空間、ファシリテーション技術など、多くの要素があります。しかし、その成否を分かつのは、フューチャーセンターを立ち上げるリーダーの、「賢慮に基づく人間力」になるでしょう。具体的には、「卓越したよい目的を設定し、よい場をつくり、本質を洞察し、各ステークホルダーにとっての個別具体の文脈をセットし、矛盾を乗り越えるファシリテーションを行う」ことです。これができるリーダーがいなければ、フューチャーセンター・セッションで創発を起こすことはできません。(p.58)
#納得だが、とても高いハードルに思える…。
★フューチャーセンターの6つの原則(p.60-61)
?フューチャーセンターでは、想いを持った人にとっての大切な問いから、すべてが始まる
?フューチャーセンターでは、新たな可能性を描くために、多様な人たちの知恵が一つの場に集まる
?フューチャーセンターでは、集まった人たちの関係性を大切にすることで、効果的に自発性を引き出す
?フューチャーセンターでは、そこでの共通経験やアクティブな学習により、新たなよりよい実践が創発される
?フューチャーセンターでは、あらゆるものをプロトタイピング(試作)する
?フューチャーセンターでは、質の高い対話が、これからの方向性やステップ、効果的なアクションを明らかにする
・そこでのディレクターの役割は、活を入れるところから始まるべきかもしれません。(略)つまり、解決すべき問題を自社都合、自分勝手な問題設定から、より高い社会的テーマに引き上げるのです。そこでもし、「私としては、スマホが売れることよりも、家族の絆をもっとサポートできないかと思っているんです」といった想いが引き出せたなら、そこから一気に世界が開き始めます。(p.69)
・図:FCセッション・デザインの焦点(p.82)
・図:オフィスをフューチャーセンターにする(p.122)
★フューチャーセンターのおもてなしには、ワクワク感を高めること、あたたかく迎えられたというホカホカ感を味わえるようにすること、主体的に参加できたという「参加した感」を満たすこと、などがあります。(p.128)
#参加した感、いいね?!
・コミュニティ中心経済の10原則(p.134)
★どうすればフューチャーセンターで対話されたことが、実行に移されるのでしょうか。経験的に私自身が感じている「アクションにつながる要因」は、次の三点です。
?課題提起者が本気であること
?実行力を持った参加者がいること
?ファシリテーターが強い意思を持って関わること
(p.140-141)
・本書のまとめ(p.157-)
・フクロウ● たしかに、突然未来のことを話しだすとおかしい人と思われますよね。でも、場をつくるだけで、みんな突然語り出します。普段はおとなしい人が、驚くほど饒舌になりますよ。逆に言えば「話を引き出す装置」が、日常には本当に足りないんだと思います。(p.172)
#森の座談会にて。これ、よくわかる。そして、こういう場をつくっていきたいな。企業にも、地域にも。
<きっかけ>
本屋で出合い、遅まきながら購入。
バズワードっぽい扱いが落ち着いてきたこれからが、きっと本当の普及期になるはず。”続きを読む投稿日:2019.08.15
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