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松尾スズキのやさしい野蛮人入門
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「わたしの作品を観たり読んだりした人はすぐ感じるでしょうが、もちろんわたしの心の中にも野蛮人はいます。かなり凶暴なほうだと思います。(中略)わたしの作品は、抑圧されたもう一人のわたしの姿です。心の中の野蛮人が巨大化していくのです。だって、心の中では、なにしたっていいんですから」(本文より)。タクシーの運転手さんに文句たれたり、まずいラーメン屋に悪態ついたりできない、やさしいあなた。「正義」や「善」を武器のように使ってしまう、サディスティックなあなた。この世は「清濁併せのむ」ではございませんか。心・・・
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『松尾スズキのやさしい野蛮人入門』もラストメッセージになりました。「惨めな姿をさらすのは、わたしの『かっこいい演劇』への、飽くなき挑戦状なのです」(本文より)目次■「宇宙は見えるところまでしかない」の意味■我々は、常に途中までしか見ていない■「わかりあえない」のが人間のデフォルトの状態■ヤンキー社会は、潔く自己完結した「閉じた宇宙」である■自由であることの不自由さ、平等であることのあられもなさ■人前で表現するのは恥ずかしいこと■かっこいいことは、なんてかっこわるいんだろう■心にフリーゾーンを作って、自分の宇宙を広げよう「わたしは野蛮人でいたいので、欲にまみれて生きてはいます。しかし同時に優しくもありたいので、なるべくそれを愛嬌でまぶしてわかりにくくさせて生きていきたいものです」(本文より)さて、この人生、どう生きていきましょうかねえ。【読了時間 約23分】
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グローバル、フラット、世界標準、TOEFL、クールジャパン、エスペラント語? 世界に出るって偉いことなのか? 「演劇界のガラパゴス」と呼ばれる劇団を主宰し、オリジナリティを重んじる松尾スズキが、世界と野蛮に対峙する方法論を説きます。イラスト・松尾スズキ【読了時間 約25分】◆目次拭いきれない白人コンプレックス“海外”でうけるのは、なぜ嬉しいのか“なんとなく”が通用しないヨーロッパ人“逃げ場”のある日本語の愛しさアメリカの正義=世界の正義じゃない“ガラパゴス化”というオリジナリティ傲慢にへりくだる日本人であれ◆松尾スズキ・まつおすずき1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。1988年「大人計画」を旗揚げする。1997年、「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない~」で第41回岸田國士戯曲賞、2001年、第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。「クワイエットルームへようこそ」(第134回)、「老人賭博」(第142回)は芥川賞候補となる。
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「人間は、自分が”死ぬこと”を知っている唯一の動物だ(スティーブン・キング『悪夢の種子』)」本文より。「やがて死ぬ」という負け戦から逃げてきた人類は、病院や薬に頼って不自然に生きることに、まさしく命を賭ける勢いです。禁煙、ダイエット、生活改善、アンチエイジング、ジム通い、マクロビオティッ。健康オタクが蔓延する昨今、そんなに長生きしちゃってどうすんだ? ちなみに松尾さんは「酒が飲める健康体を維持したい」とタバコも炭水化物もやめたそうです。これぞ野蛮な健康オタクでございます。イラスト・松尾スズキ【読了時間 約24分】◆目次「やがて死ぬ」という負け戦から逃げ続けてきた人類病院や薬に頼って不自然に生きる生きたがる人の業、死にたがる人の業心を病まないための「逃げ場所」を作る老後に必要なのは虚しさと戯れる野蛮さ◆松尾スズキ・まつおすずき1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。1988年「大人計画」を旗揚げする。1997年、「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない~」で第41回岸田國士戯曲賞、2001年、第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。「クワイエットルームへようこそ」(第134回)、「老人賭博」(第142回)は芥川賞候補となる。
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「わたしは、寝ているときを除けば、人を笑わせるか、自分が笑っているか、酒をのんでいるか以外は、ほぼ、したいことがありません」――本文より。赤塚不二夫、財津一郎、サシャ・バロン・コーエン、モンティ・パイソン、松本人志、大人計画等、今回は「やさしい野蛮人入門」シリーズの重要課題、「笑い」について。2013年3月12日のメルマガの日記も収録。イラスト・松尾スズキ【読了時間 約25分】◆目次服を着る人間の根源的おかしさ暴力性や残酷さが笑いに変わるとき弱い者を食べてしまわないように人は笑う苦痛を抱えて「素」に戻ることのしんどさ「ヤンキー化」する笑いに感じる危惧日陰者に無理やり光を当ててきた大人計画それでも笑うために、人は生きる◆松尾スズキ・まつおすずき1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。1988年「大人計画」を旗揚げする。1997年、「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない~」で第41回岸田國士戯曲賞、2001年、第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。「クワイエットルームへようこそ」(第134回)、「老人賭博」(第142回)は芥川賞候補となる。
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「わたしに、人生の持つ本質的な苦さと甘さを教えてくれるのは、男より、圧倒的に女です。男がきちんと女性を先生として意識し尊敬しさえすれば、かなりのいざこざは減るはずなのです」ーー本文より。無邪気な発言を許さない時代性。SNS上の失言が拡散されての炎上。それが「男」と「女」まつわるものだったりすると、さらにややこしい事態へと発展します。かつて、松尾さんに「サブカル」を教えてくれたのは、大学時代に初めてできた彼女でした。イラスト・松尾スズキ 【読了時間 約28分】◆目次男と女はわかりあえない?すべての女性は“先生”である“わかっちゃいるけどやめられない”のが男と女の業もう一人の自分に見せられないセックスはしない“男らしさ”という自己陶酔のはかなさ結婚か、それとも野垂れ死にかわかってしまったら、そこで、おしまい◆松尾スズキ・まつおすずき1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。1988年「大人計画」を旗揚げする。1997年、「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない~」で第41回岸田國士戯曲賞、2001年、第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。「クワイエットルームへようこそ」(第134回)、「老人賭博」(第142回)は芥川賞候補となる。
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「野蛮ないい方をすれば、もはや、うつは日常です」「私の中の野蛮人がはっきり言いますが、就活に関して大人が言うことは、ほとんど間違っています」「わたしの中の野蛮人は、怠惰を肯定します」「まっとうでなくて、何が悪い。そう、つぶやくわたしの中の野蛮人もいるのです」「野蛮人であればこそ、力がなくなった際の注意が必要です」――(本文より)。今回、松尾さんの野蛮人頻度はかなり高まっています。「仕事・就職・就活・働く・職業・職種・肩書き・年金」を考えることは、野蛮人度を高くすることなのかもしれません。「ただ、働き、ただ生きる。それが大人の最終形態」。就活に肩を落とすきみに、ぜひ読んでほしいものです。イラスト・松尾スズキ【読了時間 約24分】◆目次理不尽な世間で、うつはもはや日常いやいややるからこそ仕事なので“やりがいのある仕事”は本当に幸せか職業とは“肩書き”という様式をに身を預けること既得権益という不公平を地ならししたい◆松尾スズキ・まつおすずき1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。1988年「大人計画」を旗揚げする。1997年、「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない~」で第41回岸田國士戯曲賞、2001年、第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。「クワイエットルームへようこそ」(第134回)、「老人賭博」(第142回)は芥川賞候補となる。
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「会社を辞めた日、わたしはなぜか東急ハンズの前で茫然としていました。子供に染まれなかった。かといって、大人にも染まれなかった。要するに、人に染まれない。―中略―ただただ行き交う人の中、ワンカップ大関を持って池袋の町に立ち尽くしていました」――本文より。子供時代の黒歴史を払拭すべく東京で働くも上手くいかず、アンチ「子供ごっこ」として立ち上げたのが「大人計画」。そこで展開された芝居は非常に「大人げない」もので、宮沢章夫氏に「松尾君の芝居は野蛮だ」と言わせしめたという。子供たちが「大人」に憧れを抱かない現代、大人になる必要など、どこにあるのでしょうか? イラスト・松尾スズキ【読了時間 約26分】◆目次子供とは遠くにありて愛でるもの大人になれば”楽になれる”と信じていた狭いルールに閉じこもる「大人ごっこ」はやめよう「子供ごっこのアンチだった「大人計画」子供はもはや大人に憧れを抱いていない大人になりきれないこを認めるのが大人◆松尾スズキ・まつおすずき1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。1988年「大人計画」を旗揚げする。1997年、「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない書か~」で第41回岸田國士戯曲賞、2001年、第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。「クワイエットルームへようこそ」(第134回)、「老人賭博」(第142回)は芥川賞候補となる。
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「わたしが小学校に上がる前のことです。わたしは友達のところに連れ出されるのは苦痛でしょうがありませんでした。わたしの頭の中はいつも想像力でいっぱいで、友達と遊んでいる暇なんかなかったからです」(本文より)――筋金入りの友達不要論者の松尾スズキ氏は、いかにして出来上がったのか? 自分史を振り返り、イタい思いをした友達がらみのエピソードを掘り起こし、友達の煩わしさを説いていきます。たいがいのトラブルは友達が起こすもの。うわべ友達何百人より、利害関係のある数人の仲間のほうが、人が生きていく上で必要なものではありませんか? あなたも、きっと心当たりがあるはずです。今回の「野蛮人入門」は、うわべ友達の断捨離レッスン。【読了時間 約23分】◆目次「キャラ」という幻想に縛られて栄光の「ふざけキャラ」時代からの転落パンチ社会に溶け込めなかった高校時代トラブルはたいてい友達が起こす孤独の上手な人間に魅力を感じる仲間がいれば、友達はいらない◆松尾スズキ・まつおすずき1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。1988年「大人計画」を旗揚げする。1997年、「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない~」で第41回岸田國士戯曲賞、2001年、第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞。「クワイエットルームへようこそ」(第134回)、「老人賭博」(第142回)は芥川賞候補となる。
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「偽善というのは、いい人を演じる行為です。いい人を演じるなんて『行為』は『いい』という概念に対してなかなか攻撃的であり、『いい』というのは、かなり『いい』ので、それを攻撃するなんて、ある意味野蛮な行為だと思います。本当にいい人は、普通、演じることなど思いもよらないでしょう。なので、偽善も野蛮の一部とわたしは考えます」――本文より。大人計画を主宰、芥川賞ノミネート2回、作家として、演出家、映画監督、俳優として、地位も名誉も仕事仲間も愛猫もいる松尾スズキが、心の中に持ち続けたいのが【野蛮人の精神】。レッスン2回目は「偽善」のススメです。イラスト・松尾スズキ【読了時間 23分】◆目次「偽善」とは「善の快感」を自覚していること偽善こそイーブンな関係である無自覚な善意が人を傷つける親孝行は「親切」と「偽善」を学ぶための勉強偽善の目的は「自己肯定」と「世界平和」善意に酔うな、善意に照れろ押しつけがましい偽善には「偽善返し」を◆松尾スズキ・まつおすずき1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。1988年「大人計画」を旗揚げする。1997年、「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない~」で第41回岸田國士戯曲賞、2001年、第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞。「クワイエットルームへようこそ」(第134回)、「老人賭博」(第142回)は芥川賞候補となる。
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「わたしの作品を観たり読んだりした人はすぐ感じるでしょうが、もちろんわたしの心の中にも野蛮人はいます。かなり凶暴なほうだと思います。(中略)わたしの作品は、抑圧されたもう一人のわたしの姿です。心の中の野蛮人が巨大化していくのです。だって、心の中では、なにしたっていいんですから」(本文より)。タクシーの運転手さんに文句たれたり、まずいラーメン屋に悪態ついたりできない、やさしいあなた。「正義」や「善」を武器のように使ってしまう、サディスティックなあなた。この世は「清濁併せのむ」ではございませんか。心は果てしなく自由です。誰の心の中にもきっと野蛮人はいる。ならば、飼いならしてみようではありませんか。松尾スズキがやさしく説く、「心の中の野蛮人と共に生きる」入門。イラスト・松尾スズキ【読了時間 約16分】◆目次野蛮に生きてみませんか?正義とは、サディスティックなものである俺にまで良識を求めるのか?藝術とは、美しくあってはならないわたしの中にいる野蛮人親という既得権益を疑うやさして偽善のすすめ◆松尾スズキ・まつおすずき1962年福岡県生まれ。作家、演出家、俳優、映画監督、脚本家。1988年「大人計画」を旗揚げする。1997年、「ファンキー! ~宇宙は見える所までしかない~」で第41回岸田國士戯曲賞、2001年、第38回ゴールデンアロー賞・演劇賞を受賞。2008年、映画「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」で、第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞。「クワイエットルームへようこそ」(第134回)、「老人賭博」(第142回)は芥川賞候補となる。
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