最後の忠臣蔵
池宮彰一郎(著)
/角川文庫
作品情報
吉良邸討入りから引揚げる途次、足軽・寺坂吉右衛門は大石内蔵助に、生き延びて戦さの生き証人となるよう命じられた。義に殉じる事も出来ず、世間の視線に耐えて生きる吉右衛門は、十六年の後、討入前夜に脱盟した瀬尾孫左衛門と再会する。同じ境遇にある旧友にも、実は内蔵助から密かに託された後事があった。苛酷な半生を選んだ二人の武士の信義と哀歓を描いた表題作など、連作四篇「仕舞始」「飛蛾の日」「命なりけり」「最後の忠臣蔵」を収録。
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商品情報
- シリーズ
- 最後の忠臣蔵
- 著者
- 池宮彰一郎
- 出版社
- KADOKAWA
- 掲載誌・レーベル
- 角川文庫
- 書籍発売日
- 2004.10.01
- Reader Store発売日
- 2013.02.01
- ファイルサイズ
- 1.1MB
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この作品のレビュー
平均 3.9 (16件のレビュー)
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原作本と同名映画は描写視点が異っている
寺坂吉右衛門。赤穂四十七士のひとりで、吉田忠左衛門配下の足軽というポジションですが、吉良邸討ち入りでは大石内蔵助から浪士への伝言・連絡係りを担当。大石という御仁には、いつもその思慮の深さに感心させら…れますが、一方では売名行為とも受け取れるふしがあります。浪士一同切腹後、あれこれ歪んだ話になって行かないよう、寺坂を生き証人として残し、未来永劫自分たちの討ち入りの実態を有体に伝承して行こうという保身術かと。切腹も辛いですが、生き永らえるというのも当時にしては相当つらかったようです。
一方で大石家の用人、瀬尾孫左衛門は故有って討ち入り前に逐電。実は大石の子を孕んだ可留の身の回りの世話と、生まれ来る我が子の行く末を孫左に託します。最後は孫左の壮絶な切腹で終わっています。この作品を読了する前に同名映画作品をレンタル視聴していますが、映画では孫左に軸足を置いた描写になっています。続きを読む投稿日:2013.10.13
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最後の可女の嫁入りの行列のシーン
暗い闇夜から星が、一つ一つでてきて暗い夜空に天の川が出現する映像がでてきました。
また、一筋の涙が…
二人の足軽が貫く忠義。
一人の足軽が大事を終えて、主人のもとへと…旅立つ。
武士の一分。重い。続きを読む投稿日:2020.05.23
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