人間は考えるFになる
森博嗣(著)
,土屋賢二(著)
/講談社文庫
作品情報
文系教授(哲学)・土屋賢二と理系助教授(建築学)・森博嗣。発想も思考も思想も性質もまったく異なる2人が、6回にわたって行ったトークセッション。小説の書き方から大学の不思議、趣味の定義、友人は必要なのかという根源的な問いまでを軽妙かつ神妙に語りつくす。読むと学びたくなる絶妙「文理」対談! (講談社文庫)
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商品情報
- シリーズ
- 人間は考えるFになる
- 出版社
- 講談社
- 掲載誌・レーベル
- 講談社文庫
- 書籍発売日
- 2007.03.15
- Reader Store発売日
- 2013.01.11
- ファイルサイズ
- 0.2MB
- ページ数
- 264ページ
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この作品のレビュー
平均 3.3 (29件のレビュー)
-
いずれも、大学で教えながら文筆活動をしているという共通点を持つ二人の対談。
ただ、あまり読み手のことを考えている対談ではなく、この二人の組み合わせであればもっと面白い話題もありそうなものなのに、あまり…意味やオチのない話しで終わってしまっている感じではあった。
まったく深刻なテーマはなく、全体的に軽い話題ばかりで一貫しているのだけれど、その中でも、森博嗣氏の言葉の中にはとても面白く、その価値観をうかがわせるようなものがいくつかあった。
特に、小説の書き方について説明をしている部分は、これはもう完全に森博嗣氏オリジナルの作法が出来上がっていることがわかって、その一端を垣間見れただけでも、価値のある対談だった。
悪い作品を書くぐらいだったら書かない方が良い、良い作品だけ残した方が良いって、そういう気持ちがエンジニアとして理解できないんです。どんなものでも誠実に作っていれば、その人のものだし、なんらかのプラスになると思うんですが。(森)(p.30)
工学は、専門的なもので先生の力が示しやすいんですよ。学生たちを圧倒できるというのがありますね。数学もそうです。学生にはわからないのに、先生にはわかるという状況がある。だから、力の差が歴然としていて、これはもう教えてもらうしかない。そうなると、批判的には見られない。
答えというのでしょうか。それがあるかないか、によります。建築だと設計をやりますが、学生が作ったものに先生がアドバイスをする。そうすると、やはり言われたとおりにした方が良い。それが、明らかにわかるんです。そうなると、この先生は凄いと思える。哲学だと、それが理解できにくいのではないでしょうか。(森)(p.44)
大学の先生っていうのは、もっと暇にしてなくちゃいけませんよね。部屋でいつもごろごろして難しい本読んでて、何やっているかわからないというのが、学生から見たら憧れの姿だったんですよね。(森)(p.79)
小説家っていうのは、最後に「完」って書ける人のことだと思うんです。誰でも書き始めることはできます。小説家だけが話を終わらせることができる。どこで話を終わらせるか、というのが非常に難しい。まだエッセイならどこでも終われますものね。
一つ書くとやみつきになるかもしれませんよ。エッセイよりもずっと楽だと思います。両方書いてみて、そう感じます。エッセイは発想とかテーマとかないと書けないけれど、小説って空気みたいなところから書けますから。あとは、終わらせる技術。(森)(p.179)続きを読む投稿日:2009.02.05
このレビューはネタバレを含みます
理系と文系の対談だった。私は文系なので土屋氏への共感が大きく、森氏に対しては「このように考えられたら楽であろうな」と思わされるばかりだった。
レビューの続きを読む
だがひとつ。ジェンダーなどに対して考えが進んでいる文系で…ある土屋氏の方が女性蔑視的な発言が多かった点がいただけない。森氏に関しては性別を考えていないようだった。人間に対する興味が薄い分であろうか。その点については再度考察できたらと思う。
ミステリーが苦手な筆者であるが、今作品を読んでも克服は難しかった。だが土屋氏の書くミステリーの会話文が大変リズミカルであり、彼のエッセイを拝読したいと感じた。
個人的に好きな話は森氏の「子供に人形を与えると、男児はそのシリーズの別の人形を集めたがり、女児はその人形のための椅子や服をねだる」話だった。男女の違いは幼い頃から形成されていることがよくわかる。続きを読む投稿日:2021.02.18
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