自分の頭で考える読書 変化の時代に、道が拓かれる「本の読み方」
荒木博行(著)
/日本実業出版社
作品情報
読書の最大のメリットは「自分の思考を投入する余地がある」こと。情報収集の効率だけなら動画のほうが優れていますが、思考を進化&深化させて自分の中に「問い」を育て、成長につなげるのは読書の方が適しています。
その「自分の成長につなげる読み方」を、Voicy の人気チャンネル「荒木博行の book cafe 」のマスターがまとめた一冊です!
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商品情報
- シリーズ
- 自分の頭で考える読書
- 著者
- 荒木博行
- 出版社
- 日本実業出版社
- 書籍発売日
- 2022.02.01
- Reader Store発売日
- 2022.01.28
- ファイルサイズ
- 12.1MB
- ページ数
- 248ページ
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この作品のレビュー
平均 4.0 (53件のレビュー)
-
読んでよかった本です。
「自分の頭で考える読書」「なぜ今、本なのか?」「消費するだけの読書」から抜け出そう。「他人の頭で考える読書」になってはいけない。
という、タイトルとうたい文句の意味が大変わかり…やすく書かれていました。
基本は本を読むときは必ず『問い』と『答え』を持つことだと思いました。
第1章なぜ今、本なのか?
○本には五感的にも時間的にも、思考できるだけの「余白」が十分にある。「余白」こそが読書の魅力。
○「経験」という武器を繰り出す前に、「本」という相手の能力を十分に引き出しましょう。そのうえで、自分の経験を最後に乗せていく。この順番が読書を楽しむためには求められている。
○行間を読むからこそ、そこには解釈の余地が生まれ、その解釈はその人オリジナルのものになる。
○できるだけ、その本のメッセージと符合する空間で読んでみる。
○「タイミング」とは、どういう心境のときに読むか。
○本の価値を決めるのはあなた自身。
第2章どんな本を選ぶのか?
○大概の本は「問い」と「答え」の構造を読み取ることができる。
○「問いの発見」の本はそれなりに負荷がかかる。
○「既知の問いと答え」の輪の中だけでループしていると読んだ本の冊数だけは増えて、まったく成長していない可能性がある。
○大切なのは3種類の本のカテゴリーのバランス。
「既知のリマインド」の本。「答えの発見」「問いの発見」
○読んだ冊数よりも、本当に自分にとって大切な「問い」や「答え」を発してくれている本に向かい合うことのほうが大切。
○常々「今の自分」を客観的に見つめながら、そのときに最適なポートフォリオを組んでみる。
第3章本を通して「問い」を育てる
1アウトプットからはじめる
○まずはアウトプットの場を定義する。そして逃げ場がないようなかたちに仕立てる。
○質問者が置かれたシチュエーションと、本のメッセージの「本質的な共通点」を見つける→一見すると異なる事象の間に「航路」を通すこと
○「一見違うけど、じつは同じ」ということを見出す抽象化のスキル→共通項探しゲーム
○本の抽象度を高める前に、自分の「問い」の抽象度を高めておく
○大事なことは抽象化の後に十分「具体化」する→本からもらった抽象的なことを、最後に自分で具体レベルまで落とし込む「読書のラストワンマイル問題」→問いを具体的にして、自分にとっての意味を考え抜く。
2「具体と抽象の三角跳び」にチャレンジしよう
○「本」という道具を活用して抽象の世界にジャンプする→新たな具体に着地する
第4章「読書の病」を治療しよう
1最後まで読まなければいけないと思い込む「完読の病」
○「今が読むべきタイミングではない」本もある→どんなタイミングで出会った本でも、「この本の『問い』と『答え』はどのようなものかを把握しておく
→その本の「問い」と「答え」の位置付けを理解して、ちゃんと自分の図書館ののしかるべき場所に置いておくことが大事
21冊の本に没頭しなければならないと思い込む「コミットメントの病」
○なぜ同時並行で読むか→そのときの自分の気持ちに最適な本を選ぶため
3ダメなことだと思わなくていい「積読の病」
○積読を肯定的にとらえる。自分が自分らしくいられるスペースを作る→常に「ここではないどこかの世界」との比較の参照点を持っていること。積読を悪いことだと思い込まないこと。
4短絡的な学びにつながりかねない「実践の病」
○人間の「感じるもの」と「わかるもの」には大きなギャップがあり、そして「わかるもの」と「実践できるもの」にはさらに大きなギャップがある。
5罹患率10割の「読書時間不足の病」
9割は仮病→本当に自分にとって大事な時間は何か
第5章「読書が役に立つ」とは、どういうことか?
○「読む」と一口にいっても、読み方に二通り、根本的に性格が違う読み方がある。「情報として読む」のと「古典として読む」の二つ。
○自分にフィットしたやり方で脳に「刻み込む」→読みっぱなしにせず、書く、もしくは話す。
○「冷凍保存」する→読んだとき、よくわからないけれど重要そうな気配の漂う言葉というものをそのままの状態でキープしておく。
第6章「本を読む」とは自らを生きるということ
○「本を読む読書」と「本に読まれる読書」の違いは「熱狂と懐疑のバランス」に答えがある→理想的なバランスは「熱狂7割・懐疑3割」続きを読む投稿日:2022.02.08
読書法の本はなるべく読もうと思っているのですが、今回もその流れで手に取った一冊。著者は前著で知り、興味を持ちました。
この読書本は一風変わった印象があります。「読書法はケースバイケース」「必殺読書法は…ない」など、本音で語るところは共感します。章の展開としては、読書の必要性、本の選び方、読書の誤解の解消、読書の効果といった感じで、読書法を知りたい読者にとっては、新たな考え方を得られます。
「本は読むべし、読まれるべからず」という文が紹介されていますが、これが本書の本質なのかなと思います。非常に面白い一冊でした。
▼コンポーネント(部品、成分、構成要素等)を示しつつも全体像をあえて余白として残すことで、読者の属人的事情を乗り越えられるのではないか
読者の「考える力」を借りることにより、それぞれの事情にフィットしたケースバイケースの読書法が生み出せるのではないか
▼この変化の時代を生きるために、「抽象化する力」こそが便りになる
▼本の最大の魅力というのは、やや逆説的ですが、「魅力的ではない」という点
本には五感的にも時間的にも、思考できるだけの「余白」が十分にある
▼本を読む「文脈」(コンテスト)を意識する
「コンテクスト」の要素は、本を読む「場所」と「タイミング」
▼「問い」に対する3つの本の選び方
①問いの発見
②答えの発見
③既知のリマインド
▼「既知のリマインド」に偏る人が多い傾向
そのため、3つのカテゴリーのバランスをとったポートフォリオを組む
▼読書の病
・完読の病
・コミットメントの病
・積読の病
・実践の病
・読書時間不足の病
▼「熱狂7割・懐疑3割」が理想的なバランス
<目次>
序章 変化の時代、「終身エンタメチャレンジ」の扉を開けよう
第1章 なぜ今、本なのか?
第2章 どんな本を選ぶのか?
第3章 本を通して「問い」を育てる
第4章 「読書の病」を治療しよう
第5章 「読書が役に立つ」とは、どういうことか?
第6章 「本を読む」とは、自らを生きるということ
付録 自分をつくる読書ーこの本で取り上げた、私をつくる64冊続きを読む投稿日:2024.01.23
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