精神科医療の「7つの不思議」
夏苅郁子(著)
/ライフサイエンス出版
作品情報
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
統合失調症の母をもった家族として、自身も精神科を受診した体験者として、その経験を公表した著者は、精神医でもある。公表後、全国から招かれた行った数百回にも及ぶ講演会で当事者(患者)や家族と触れあい、日常の診療だけでは分からなかった精神科医療の姿を知った。家族、患者、精神科医という3つの立場を持つ著者が精神科医療の7つの不思議を紐解くことで、これからの精神科医療のあり方を考える。
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この作品のレビュー
平均 4.2 (6件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
以前夏苅さんの本を読んだことがあり、その頃から精神病に関して当事者であり医療者であるという著者に関心を持っていました。
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このタイトル…ちょっと誤解を招くのではと思いました。
私はこのタイトル及びサブタイトルを見た時、夏苅さんの患者さんが診療室で話した、他の精神科の診察室では聞けないような話を集めたものかと思ってしまい「7つの不思議」の意味合いを、本書で書かれていたものと全然違うものとして捉えていました。例えば統合失調症の症状で現れる妄想の内容とかそういうものかと思いました。
本書でいう「7つの不思議」とは
1.病名を言われずに何十年と通院している患者さんがいる
2.何十年と薬を飲んでいるのにゴールが見えない
3.精神疾患の原因や薬を見つけるための研究が進んでいない
4.医師から「統合失調症はありふれた病気」と言われる
5.「病気」を自覚できない人もいるのに病院へいかないと治療されない
6.思春期の患者さんの入院に適した病院がほとんどない
7.成人した患者さんに対してなぜ家族会が必要なのか
という7項目でした。言われてみればどれもこれも不思議な点ですし確かに知りたいことなのですが、私はタイトルを勘違いしてました。
たくさん「ささる」ところのある一冊です。p44に境界性パーソナリティについて書かれていますが、私も精神病患者の家族として感じたことは患者は「怒り」と「諦め」に苛まれている事が多いのではないかということでした。
あとがきに夏苅先生ご自身は「ルサンチマン(恨み)」が大きかったことを書かれていますが、対象は様々あれど発病のきっかけとしては何らかに対する怒りや諦めが大きいのじゃないかなと感じます。
第7章「ケアしなくていい権利」と「ケアする権利」にはとても大事なことが書かれていると思います。
誰しも大事なものを大事にするというのは、より深く関わることがそうであるとすることが多いと思うのですが、より大事にしようと思ったら「対象と距離を取る」「対象と壁を作る」「対象との関わりを断つ」という選択をしたほうが良い場合が必ずあると私は考えます。
しかしそういうことを改めて言ってくれる人も機会もなかなか得られないのが現状です。それ故に関わり方を間違えて関係性や病状など様々な状況を悪化させたり、回復や状況の改善の遅れを招いたりすることも多くあるのではないかと考えます。
そういう中で、この第7章に書かれていることはなかなか人には言ってもらえない大切な事柄だと思います。
本書に書かれていることは、精神病患者及び関係者(家族や医療者、ケアラー)に広く知ってほしいことばかりです。多く読まれることを願います。
でも、もしも文庫化されることがあるなら…タイトル見直されたほうがいいんじゃないかなぁと個人的には思います。投稿日:2022.11.11
当事者の身近にあるからこそ分かる苦悩、スティグマがあると思うんです。それは精神疾患だけでなく事件の加害者、被害者等、そういう現状があると思います。でも、今回の著書は専門家目線でも口火を切っているのが…面白いですねぇ。 '233/13 '2311/20続きを読む
投稿日:2023.12.30
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