2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ
ピーター・ディアマンディス(著)
,スティーブン・コトラー(著)
/ニューズピックス
作品情報
◎早くも15万部突破!
◎『週刊東洋経済』ベストブック2021特集 「未来予測本」ランキング 第1位
◎イーロン・マスクの盟友が「この先10年の未来」を全方位ガイド!
◎学生から投資家・経営者まで、全業界の「この先10年の地殻変動」が1冊ですべてわかる!
◎Forbes誌「2020年のトップ10ビジネスブック」選出
医療、長寿、金融、不動産、教育、小売、広告、エンタテインメント、交通、環境……
テクノロジーの“融合"によって、大変化は従来予想より20年早くやってくる。
エリック・シュミット(Google元CEO)、クリントン元大統領ら世界のビジョナリーが支持する
「シリコンバレーのボス」が、この先10年のビジネス・産業・ライフスタイルを1冊で解説!
「分野ごとに起きるテクノロジーの地殻変動を理解し、それに備えれば、あなたは絶対に生き残れる」
――佐藤優(作家・元外務省主任分析官)
「刺激的な未来をめぐるジェットコースターのような1冊。日本のメディアがあまり取り上げないトピックを、特にしっかり本書で確認してほしい」
(本書解説より)
——山本康正(DNX Ventures インダストリーパートナー、『2025年を制覇する破壊的企業』)
この1冊で「近未来」を一望できる!
・「空飛ぶ車」が現実になる
・ショッピングモールがなくなる
・SNSマーケティングは終わる
・1万6000の病気が新たに治る
・「老化」が克服される
・自動車保険が消える
・「立地」で家を買う時代が終わる
・環境問題対策にイノベーションが追いつく
・「AI」と「移民」によって大量の雇用が生まれる
・新たな「デジタル知性」が生まれる
・etc
目次
第1章 「コンバージェンス(融合)」の時代がやってくる
第2章 エクスポネンシャル・テクノロジー Part 1
第3章 エクスポネンシャル・テクノロジー Part 2
第4章 加速が“加速"する
第5章 買い物の未来
第6章 広告の未来
第7章 エンターテインメントの未来
第8章 教育の未来
第9章 医療の未来
第10章 寿命延長の未来
第11章 保険・金融・不動産の未来
第12章 食料の未来
第13章 脅威と解決策
第14章 5つの大移動がはじまる
「あと10年で、あらゆる産業と社会は根底から変わる——。今日の最先端テクノロジーがこれから加速し、かつ、互いに「融合」するからだ。本書はこの新しい未来を全方位的にマッピングした、世界初の本である。起業家、CEO、リーダーたちはもちろん、ぼくらを待ちうける大変革を理解したいすべての人に、本書を推薦する」
——レイ・カーツワイル(Google AI開発ディレクター、『シンギュラリティは近い』著者)
もっとみる
商品情報
- ジャンル
- コンピュータ・情報 - IT・Eビジネス・資格・読み物
- 出版社
- ニューズピックス
- 書籍発売日
- 2020.12.22
- Reader Store発売日
- 2020.12.22
- ファイルサイズ
- 1.8MB
- ページ数
- 448ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.9 (158件のレビュー)
-
【感想】
いや~凄く面白い本でした!!
読んでいる途中、「え、こんな未来が本当にあと10年弱で実現するの?」と疑ってしまいましたが(笑)
それくらいSFチックでブっ飛んだ内容でした。
ただ、僕がこのよ…うに現実とのギャップを感じてしまうのは、それだけ僕や日本の社会が先端テクノロジーとの乖離があるからなのかも・・・
日本人である我々が、「こりゃSFだなぁ」「本当に実現するの?」という疑問を感じてしまうこと自体に、危機感を持った方が良いのかもしれませんね。
「我々はこれからの100年で、2万年分の技術変化を経験することになる。」と文中にありましたが、技術の変化自体だけを見れば、それは僕ら人類にとって恩恵以外の何物でもないと思います。
問題は、それをしっかりと享受できるのかどうか。
技術の進歩によって、現行の職業の大半が駆逐されてしまうという話は本書に限った事ではありません。
(駆逐された分、新たなビジネスが生まれますので、そう考えると大きなリスクではない気もしますが・・・)
だから、1ビジネスパーソンとしての目下の課題は、"加速する変化そのものに自分が取り残されないかどうか"であると思います。
そうならない為の策として、本書では「この未知の領域を切り拓いていくための唯一の方法は、常に、そして継続的に学び続けることだ。」と書かれています。
結局は、変化の波に取り残されないよう、"継続的に学び続けること"がMUSTなのですよね。
大変ですなぁ・・・
ちなみに、消費者として変化に取り残されると心配するのは不要かも。なぜなら、消費者のニーズありきの"変化"だと思いますので。
「エクスポネンシャル テクノロジーの6つのステージ」に書いてあるよう、そのテクノロジーが「大衆化」されたタイミングで恩恵を受ければそれで問題はないのではないかな~と思います。
(トレンドに敏感な消費者は、もう少し早い段階でサービスを享受するのでしょうが・・・)
時代遅れと思いたくない方は、そういった新しいテクノロジーにライドオンしていけば良いのでしょう。
新しいテクノロジーの台頭によって、自身のアップグレードは勿論ではありますが、何でもかんでも首を突っ込んでしまうのはまた別の話かと思います。
まずは自身の仕事や興味嗜好に関係するテクノロジーに着目し、それを更新していければ十分かも。
いずれにせよ、これからこの世界がどのように変わるのか、本当に楽しみでございます(^^)
【内容まとめ】
0.我々はこれからの100年で、2万年分の技術変化を経験することになる。
つまりこれからの1世紀で、農業の誕生からインターネットの誕生までを二度繰り返すくらいの変化が起こるわけだ。
パラダイムシフトを引き起こし、ゲームのルールを一変させ、すべてを変えてしまうようなブレークスルーが「たまに」ではなく「日常的に」起こるようになる。
1.進化するテクノロジー同士のコンバージェンス(融合)の結果、何が起こるのか?
コンバージェンスが加速度的に起こると、それぞれの事業とそれを取り巻く世界の変化も、明らかに加速化する。
2.エクスポネンシャル
変化が目のくらむほどの速度で起きるという意味
3.エクスポネンシャル テクノロジーの6つのステージ
・デジタル化
⇒あるテクノロジーがデジタル化されると、ムーアの法則に則ったエクスポネンシャルな加速が始まる。
・潜行
⇒エクスポネンシャルテクノロジーは最初は大きな注目を集めるが、初期の進歩はゆっくりのため、しばらくは世の中の期待に応えられない状態が続く。
ビットコインが典型例だ。
・破壊
⇒エクスポネンシャルテクノロジーが本当の意味で世界に影響を与え始めた時がこのステージだ。既存の製品、サービス、市場、産業を破壊していく。
・非収益化
⇒かつて製品やサービスにかかっていたコストが、そっくり消えてしまうステージ。例を見ると、写真産業が挙げられる。
フィルムや現像にお金がかかっていて皆限られた枚数しか取れなかったが、写真がデジタル化した結果、コストは消滅した。
・非物質化
⇒かつて独立した製品・サービスとして存在していた機能が、今ではあらゆるスマホに標準装備されるようになった。
Wikipediaによって百科事典が消え、iTunesによってCDショップが消滅したのも非物質化の例だ。
・大衆化
⇒エクスポネンシャルテクノロジーがスケールし、一般に広がるステージだ。
4.5G
ネットワークの進化を語るキーワードは「G」だ。「ジェネレーション(世代)」の略である。
最初の電話ネットワークが広がり始めた1940年代が「0G」、これは潜行段階だった。
1Gは1980年代に登場した携帯電話ネットワークで、これにより潜行ステージから破壊ステージへ移行した。
インターネットが登場した90年代には「2G」が到来、10年後には「3G」によって新しい加速の時代が始まった。
2010年にはスマートフォン、モバイルバンク、eコマースによって「4G」ネットワークが広がった。
これからは「5G」が100倍近いスピードをもたらし、すべてを変えていくだろう。
5.教育の未来
今日のAI革命は、一人ひとりの生徒にカスタマイズされた学習環境を生み出す力をもたらしている。
たとえば生徒の成長マインドセットを維持したり、学習効果を強化するフロー状態に誘導したりといったことも可能になる。
分散型で、個人に合わせてカスタマイズできる、加速度的な学習環境だ。
6.人間に近いブタの臓器を適用できないか?
ブタの遺伝子地図を作成し、ウイルスを発生させる遺伝子を全て削除し、病気のリスクを排除した「クリーンなブタ」をつくった。
そして目下、人間の体内で臓器の拒絶反応を引き起こす遺伝子を封じ込めるという最大の課題に取り組んでいて、うまくいけば移植用臓器の提供はほぼ無限となる。
とはいえ、この方法はブタに多大な犠牲を強いるものだ。
この問題解決のため、マーティーンは最先端の再生医療技術を使い、動物を一切使わない方法を開発しようとしている。
コラーゲンを使い、人工肺の3Dプリンティングに取り掛かった。
そのスキャフォールド(足場)を生きた肺に変えるため、幹細胞を使った実験を進めている。
マーティーンは2028年ごろには臓器不全は避けられない運命から解決可能な問題に変わると見ている。
7.AI×3Dプリンティング×ロボットの医療がくる
AIはすでに手術ロボットの世界にも入り込んでいる。
ICUになだれ込んでくる大量のシグナルを分析したり、自律型ロボットが患者に対処するのを支援したり、ダヴィンチのようなロボットを通して外科医の手の震えを抑えたりする。
3Dプリンティングもかなり前から手術室に進出している。
義肢の製造、臓器の印刷に使われるよつになり、生体工学の世界に入り込み始めた。
臓器、耳、シャント、脊髄、股関節、また必要に応じてカスタマイズされた手術道具なども作ることができる。
8.日本のメディアが取り上げない分野こそが重要
自国企業が関わっていない「ハイパーループ」などの技術革新は、日本メディアでは小さく扱われがちだが、海外では重要視されている。
逆に、日本のスパコン「富岳」は海外でほぼ重要視されていない。重要視されているのは量子コンピュータだ。
【引用】
2030年 すべてが「加速」する世界に備えよ
第一部 「コンバージェンス」の破壊力
第1章:「コンバージェンス」の時代がやってくる
第2章:エクスポネンシャル・テクノロジー
第3章:エクスポネンシャル・テクノロジー2
第4章:加速が「加速」する
第二部 すべてが生まれ変わる
第5章:買い物の未来
第6章:広告の未来
第7章:エンターテインメントの未来
第8章:教育の未来
第9章:医療の未来
第10章:寿命延長の未来
第11章:保険・金融・不動産の未来
第12章:食料の未来
第三部 加速する未来
第13章:脅威と解決策
第14章:5つの大移動が始まる
p17
進化するテクノロジー同士のコンバージェンス(融合)の結果、何が起こるのか?
コンバージェンスが加速度的に起こると、それぞれの事業とそれを取り巻く世界の変化も、明らかに加速化する。
p28
・ムーアの法則
テクノロジーの中に、一定間隔で性能が倍増していく一方、価格は下落していく。
コンピュータ→スマートフォンが最たる例で、1960年代から大きさは1万分の1、価格は1000分の1、性能は100万倍になった。
p35★
・エクスポネンシャル
変化が目のくらむほどの速度で起きるという意味
p35★
我々はこれからの100年で、2万年分の技術変化を経験することになる。
つまりこれからの1世紀で、農業の誕生からインターネットの誕生までを二度繰り返すくらいの変化が起こるわけだ。
パラダイムシフトを引き起こし、ゲームのルールを一変させ、すべてを変えてしまうようなブレークスルーが「たまに」ではなく「日常的に」起こるようになる。
p47
Amazonがあなたの生活を変えるのに何をしたかと言えば、インターネットという新たなテクノロジーを使って通信販売カタログという古いテクノロジーにテコ入れしただけだ。
一方これから私たちが経験する交通革命ら、半ダースほどのエクスポネンシャル・テクノロジーが融合し、半ダースほどの市場が統合された結果として実現する。
それほどのインパクトが重なり合うとどうなるのか、想像するのはかなり難しい。
p49
これから数十年でAIとロボティクスのコンバージェンスによって、アメリカの労働者の相当な割合が失業の脅威にさらされることを多くの研究が示している。
社会の変化に適応するためには、数千万人の労働者が再教育を受け、バージョンアップしなければならない。
p50★
すぐ先に待ち受けている未来を見通し、来るべき事態に適応する機敏さを持つことが今ほど重要だった時代はない。
それこそ本書がやろうとしていることだ。
p60★★
・エクスポネンシャル テクノロジーの6つのステージ
1.デジタル化
あるテクノロジーがデジタル化されると、ムーアの法則に則ったエクスポネンシャルな加速が始まる。
2.潜行
エクスポネンシャルテクノロジーは最初は大きな注目を集めるが、初期の進歩はゆっくりのため、しばらくは世の中の期待に応えられない状態が続く。
ビットコインが典型例だ。
3.破壊
エクスポネンシャルテクノロジーが本当の意味で世界に影響を与え始めた時がこのステージだ。
既存の製品、サービス、市場、産業を破壊していく。
4.非収益化
かつて製品やサービスにかかっていたコストが、そっくり消えてしまうステージ。
例を見ると、写真産業が挙げられる。
フィルムや現像にお金がかかっていて皆限られた枚数しか取れなかったが、写真がデジタル化した結果、コストは消滅した。
5.非物質化
かつて独立した製品・サービスとして存在していた機能が、今ではあらゆるスマホに標準装備されるようになった。
Wikipediaによって百科事典が消え、iTunesによってCDショップが消滅したのも非物質化の例だ。
6.大衆化
エクスポネンシャルテクノロジーがスケールし、一般に広がるステージだ。
p66★
・「見る、聞く、読む、書く、知識の統合」
この5つのタスク、現段階でAIがどこまで到達したか?
「聞く」機能ではスマートスピーカーが挙げられる。
「読む」機能だと、Googleの「トーク・トゥ・ブックス」を使うと、あらゆる話題についてAIに質問できる。
AIは05秒以内に12万冊以上の本を読み、そこから引用して答える。
従来と比べて優れているのは、単にキーワード検索ではなく、著者の意図まで汲んで回答する点だ。
「書く」機能において、ナラティブサイエンス社などがAIを使い、人間のジャーナリストの手を一切借りずに雑誌に載せられるレベルの記事を作成している。
また、本まるごと1冊を書き上げるAIもあり、日本の有名な文学賞でAIの書いた小説が最終選考に残った。
p73
・5G、気球、衛星
ネットワークの進化を語るキーワードは「G」だ。
「ジェネレーション(世代)」の略である。
最初の電話ネットワークが広がり始めた1940年代が「0G」、これは潜行段階だった。
1Gは1980年代に登場した携帯電話ネットワークで、これにより潜行ステージから破壊ステージへ移行した。
インターネットが登場した90年代には「2G」が到来、10年後には「3G」によって新しい加速の時代が始まった。
2010年にはスマートフォン、モバイルバンク、eコマースによって「4G」ネットワークが広がった。
これからは「5G」が100倍近いスピードをもたらし、すべてを変えていくだろう。
p176
・ショッピングモールはもういらない。
(第5章「買い物の未来」より)
VRヘッドセットを着用し、「明日のパーティーに着ていく服が欲しい」と言う。
すぐにバーチャルブティックにテレポートされる。
自分そっくりなモデルに色んな服を当てがい、査定する。
衣装を選び終えると、AIが代金を支払い、3Dプリンターが倉庫で新しい洋服を製作、ドローンなそれを自宅に送り届ける。
費用は中間業者が一切入らないので、かつて店で支払っていた金額の半分程度だ。
p180
・広告の未来
2017年、Googleの広告収入は950億ドル、Facebookは390億ドルに達した。世界の広告収入の約25%を占める。
ソーシャルメディアマーケティングは、15年足らずで伝統的な広告産業そのものを駆逐した。
テクノロジーのコンバージェンスの勢いは収まらず、変化はこれからも続くだろう。
広告は当面、これまで以上に私たちのプライバシーに踏み込み、ますますパーソナルになっていく。
だがそれも長くは続かない。
遠くない将来、ソーシャルメディアマーケティング市場そのものが消滅するだろう。
それまでに要する時間を、私たちは10~12年と見ている。
p187
・ディープフェイクの進化
カーネギーメロン大学が開発したアルゴリズムは、本物そっくりのディープフェイクを作成できる。
使われているAIは、ある動画に映っている人物の頭の角度、表情、視線を別の動画にそっくり写せるだけでなく、まばたきの数、わずかな眉の動きといったディテールまで再現できる。
およそ看過できない「フェイクニュース」に悪用され、個人の評価を貶めたり、暴動の引き金になったりなど、悪影響も懸念される。
p229
・教育の未来
今日のAI革命は、一人ひとりの生徒にカスタマイズされた学習環境を生み出す力をもたらしている。
たとえば生徒の成長マインドセットを維持したり、学習効果を強化するフロー状態に誘導したりといったことも可能になる。
分散型で、個人に合わせてカスタマイズできる、加速度的な学習環境だ。
p234
人間に近いブタの臓器を適用できないか?
ブタの遺伝子地図を作成し、ウイルスを発生させる遺伝子を全て削除し、病気のリスクを排除した「クリーンなブタ」をつくった。
そして目下、人間の体内で臓器の拒絶反応を引き起こす遺伝子を封じ込めるという最大の課題に取り組んでいて、うまくいけば移植用臓器の提供はほぼ無限となる。
とはいえ、この方法はブタに多大な犠牲を強いるものだ。
この問題解決のため、マーティーンは最先端の再生医療技術を使い、動物を一切使わない方法を開発しようとしている。
コラーゲンを使い、人工肺の3Dプリンティングに取り掛かった。
そのスキャフォールド(足場)を生きた肺に変えるため、幹細胞を使った実験を進めている。
マーティーンは2028年ごろには臓器不全は避けられない運命から解決可能な問題に変わると見ている。
p247
・AI×3Dプリンティング×ロボットの医療がくる
AIはすでに手術ロボットの世界にも入り込んでいる。
ICUになだれ込んでくる大量のシグナルを分析したり、自律型ロボットが患者に対処するのを支援したり、ダヴィンチのようなロボットを通して外科医の手の震えを抑えたりする。
3Dプリンティングもかなり前から手術室に進出している。
義肢の製造、臓器の印刷に使われるよつになり、生体工学の世界に入り込み始めた。
臓器、耳、シャント、脊髄、股関節、また必要に応じてカスタマイズされた手術道具なども作ることができる。
p261
第10章:寿命延長の未来より
・モアイ像の下から掘り起こされた土
ラパマイシンは可能性を秘めた物質で、抗菌性だけでなく免疫抑制機能があり、臓器移植手術で役立つ可能性があった。
ラパマイシンはすでに心臓手術用ステントに塗布したり、移植した腎臓が拒絶反応を起こすのを防いだりなど、様々な用途に使われるようになった。
また、癌の成長を抑える働きもあった。
この魔法は哺乳類にも効くのか?
2009年、ラパマイシンはマウスの寿命を16%も延ばした。
p262
イースター島の土に魔法の力があることが明らかになった頃、すでに他のアンチエイジング物質の探索も進んでいた。
その物質の一つがメトホルミンだ。
世界で最も使われている糖尿病治療薬で、体内への糖の放出を抑え、インシュリンの分泌を調整する。
また、細胞の燃焼率を緩やかにすることで、酸化ストレスを抑え、癌と闘い、マウスの生存期間を大幅に延ばすことが最近明らかになった。
p276
・クラウド保険の登場
とびきり健康な人が不必要に高い保険料を負担する必要なんてあるのか?
ソーシャルメディアで同じようにとびきり健康な仲間を募り、データ共有して保険を作ってしまったら?
「クラウド保険」には仲介業者はいない。
データベースはAIにつながり、一連のテクノロジーがネットワークを運営する。
保険会社が必要としていた4部門のうち3つ、営業・統計・管理要員が不要となる。
残る一つは「顧客」で、医療保険や生命保険の浮いた分の料金を好きに使える自由を手に入れる。
p313
・5つのリスク
経済に関する懸念は入っていない
「水危機、生物多様性の喪失、異常気象、気候変動、環境汚染」
地球が直面する環境問題を解決するにはもちろんテクノロジーが必要だが、人類史上最大規模の協力的取組みもまた必要だ。
p384★
この未知の領域を切り拓いていくための唯一の方法は、常に、そして継続的に学び続けることだ。
学びには、二つの核となる要素がある。
一つは心理的なもの、もう一つは物理的なものだ。
心理面では「フロー」と呼ばれる意識状態に入る方法を身につけ、パフォーマンスを大幅に高める事で変化に対応できる。
フロー状態では脳の基本的な情報処理能力がすべて強化されるので、思考のスピードを高め、スケールを広げられる。スピードとスケールは、エクスポネンシャルな世界で成功するための認知的必須条件だ。
物理的に存在するテクノロジーに関する学びも必要だ。
今日どんなテクノロジーが存在し、そのテクノロジーによって何が可能になるのかを、コツコツと間断なく学び続けなければならない。
p394
・日本のメディアが取り上げない分野こそが重要
自国企業が関わっていない「ハイパーループ」などの技術革新は、日本メディアでは小さく扱われがちだが、海外では重要視されている。
逆に、日本のスパコン「富岳」は海外でほぼ重要視されていない。重要視されているのは量子コンピュータだ。続きを読む投稿日:2021.03.01
物性研の所内者、柏地区共通事務センター職員の方のみ借りることができます。
東大OPACには登録されていません。
貸出:物性研図書室にある借用証へ記入してください
返却:物性研図書室へ返却してください投稿日:2024.02.09
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。