ボーイズラブ
永遠の青 ~Eternal Blue~
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「何があろうとも、僕は乾様のおそばにいます……」支配階級の子息が集う全寮制高校『海星聖明学園』への外部入学を認められた山崎静流(しずる)は、乾財閥の御曹司・蒼(そう)に無垢な憧れを抱き、彼の親衛隊へと入隊する。互いに強く惹かれ合う静流と蒼の想いは、周囲に渦巻く数多の思惑や画策、そして暗躍する巨大な力によって、あまりにも悲劇的な結末を迎えようとしていた。――が、その時。悲劇的未来から過去へとタイムスリップした少年が選び取る「もう一つの運命」とは…!?隠された過去の真実と、新たに切り開こうとする未来・・・
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他人を信じ、心を預けること──それは常に裏切りと背中合わせで、時に僕らの心を深く傷つけ壊していく。……それでも、人は人を信じたいと願う。
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「俺がおまえを傷つけるのだとしたら、俺のそばにいない方がいい。……そうすれば、静流はあの夢のように悲しまずに済む」
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「ずっと見続けてきた悪夢が、今日現実になったんだ……」
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貴方は、いつでも限りなく寛容で、そして優しすぎる……。
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今度こそ失敗しない。家族を、そしてこの世界で出会った大切な人たちを、僕は必ず守る。
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二度と誰の目にも触れぬよう、誰の名も呼ばぬよう、永遠の頸木に静流を縛りつけてしまえば……。
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君の全てが、いつでも僕を魅了してやまない。それが、決して手の届かないものだとわかっていても。
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(この世界で、生きていこう……)
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それでも、僕は、貴方から離れる道を選ぶ。
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以前の僕はずっと、この方の真っ直ぐな瞳から目を逸らし続けていた。でも、今度こそ――。
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いっそ出会わなければよかった。あの方を、こんなにも深く愛さなければよかった……。
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乾様の親衛隊員だった僕は、もういない。
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