捨てられる宗教 葬式・墓・戒名を捨てた日本人の末路
島田裕巳(著)
/SB新書
作品情報
「終活さえもめんどくさい」
ベストセラー『葬式は、要らない』等、宗教学者が明かす
「宗教不要」な社会の真実!
「葬式は、要らない」や「宗教消滅」などでこれまで宗教の知られざる現状に警鐘を鳴らしてきた、島田裕巳氏。
そんな島田氏が迫るのは、コロナ禍と超・長寿化であきらかになったのは、恐ろしいまでの宗教を捨てる社会。
仏教徒が平成の30年で2000万人激減。
行事・しきたりの形骸化。
終活さえもめんどくさい、と感じる高齢者…
人生110年時代を生きなくてはいけなくなった日本人は、結果、死を考えなくなり、
死生観が変わってしまったのです。
人類史上、初の事態に直面する日本。
では、これからいかに生と死に向き合っていけばよいか。全国民が必読の1冊です。
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商品情報
- 著者
- 島田裕巳
- 出版社
- SBクリエイティブ
- 掲載誌・レーベル
- SB新書
- 書籍発売日
- 2020.09.04
- Reader Store発売日
- 2020.09.04
- ファイルサイズ
- 1.6MB
- ページ数
- 248ページ
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この作品のレビュー
平均 4.0 (6件のレビュー)
-
島田裕巳さんの作品、ブクログ登録は2冊目になります。
本作の内容は、次のとおり。(コピペです)
「終活さえもめんどくさい」
ベストセラー『葬式は、要らない』等、宗教学者が明かす
「宗教不要」な社会…の真実!
「葬式は、要らない」や「宗教消滅」などでこれまで宗教の知られざる現状に警鐘を鳴らしてきた、島田裕巳氏。
そんな島田氏が迫るのは、コロナ禍と超・長寿化であきらになったのは、恐ろしいまでの宗教を捨てる社会。
いやあ、創価学会員である私には、衝撃的な内容ですねえ。
今、信徒が増えている宗教は、イスラム教だけのような気がしてきました。
そのイスラム教が増えている理由は、イスラム圏の人口増のようです。
p197~p198に、気になった箇所があるので、抜粋します。
貧病苦の根底に孤独があるのだとするなら、超高齢社会における孤独を解消する役割を新宗教が果たしても不思議ではない。実際、創価学会の場合には、婦人部の中年女性たちが単身世帯の高齢者を訪れ、そのケアをする活動を展開している。創価学会の組織の中には、「団地部」があり、そこがそうした活動を担ってきた。それは、ケアする側にまわる会員たちに生きがいを与える効果もある。
だが、高度経済成長の時代に入信した会員は年齢が若く自分の未来に希望を持っていた。それに対して高齢者の場合には、未来において現在よりも好ましい生活が実現されるとは考えていない。未来に明るい希望があるわけではないのだ。
しかも創価学会は徹底した現世志向で、死後浄土に生まれ変わることを説く宗教ではない。1章で見たように、霊友会や立正佼成会が大幅に信者を減らし、創価学会でさえ信者が減る兆候を示しているのも、結局は新宗教が人生100年時代において機能しないことを示している。続きを読む投稿日:2022.04.05
日本人の平均寿命が伸びることで、死生観が変わった。死生観A(宗教により救いが必要な世界)とB(長く生きるため、老後までスケジュールする必要がある世界)があってBに移行しつつある。そうなると、宗教は不要…になってきてむしろ葬式に呼ぶ人がお互い死んでしまっていなくなるとか。
死生観変わったというのが確かにその通りで、私も感じてはいたことが思っていた通りに言語化されていて、うんうんうなずきながら読みました。続きを読む投稿日:2023.01.12
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