アジア経済とは何か 躍進のダイナミズムと日本の活路
後藤健太(著)
/中公新書
作品情報
戦後アジアをリードした日本経済。しかし20世紀の終わりから長期停滞に陥っている。一方、中国を筆頭にASEANなどのアジア諸国・地域は躍進し、21世紀は「アジアの世紀」とされる。日本の家電メーカーなどの凋落と、中国はじめアジア企業の急成長に象徴される激変の本質は何か。「グローバル・バリューチェーン」「インテグラル/モジュラー型」といった鍵となる概念をわかりやすく解説し、日本の活路を示す。
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商品情報
- 著者
- 後藤健太
- 出版社
- 中央公論新社
- 掲載誌・レーベル
- 中公新書
- 書籍発売日
- 2019.12.25
- Reader Store発売日
- 2020.03.13
- ファイルサイズ
- 11.3MB
- ページ数
- 240ページ
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この作品のレビュー
平均 4.3 (8件のレビュー)
-
おもしろかった。渦中にいる間は、わからず、何年もたって歴史になって腑に落ちるってことがあるんだなと感じました。
「まえがき」
アジアの発展とは、地域を広範にまたぐ国際的な生産分業体制、グローバルバリ…ューチェーンと説く。
ものづくりが大きく変化し、日本企業がアジアの企業に追い越され始めたことが象徴である。
キーワードは以下です。
冷戦終結までは、日本一極で、繊維、鉄鋼、家電が、NIEs、ASEANに産業伝播していった。
通貨危機がもたらした、短期投資から、海外直接投資(FDI)に向かった
21世紀はアジアの世紀
FDIがもたらしたものは、地域への浸透を図る「水平型直接投資」と、工程を多国に分散させる「垂直型直接投資」
近年の国際貿易と投資の重要性がFTA,EPAで高まった。
グローバル・バリューチェーンは、工程を分割するフラグメンテーションと、分業化によって地域に集約されて発展していくアグロメレーション(秋葉原の電気街の大規模なもの)
ものづくりが、日本の得意とするインテグラル型から、複数の部品を組み合わせるモジュール型にうつっていき、日本の強みが失われていく
生産・流通体制の高度化は、工程・製品・機能の3つ
成長し続けるアジアは、「世界の工場」のみならず、「消費者」、「投資家」としての存在感もましてきた。
日本にFDIすることはむずかしい。会社設立の煩雑さ、言語などが原因かもしれない
結論は、日本は複雑なものに強いのでそれを強みとして生かす。日本の強み暗黙知を積極的に伸ばして、多極化、変貌を遂げる です。
構成は、次の通りです。
まえがき
第1章 「日本一極」の20世紀
第2章 アジアの21世紀はいかに形成されたか
第3章 グローバル・バリューチェーンの時代
第4章 なぜ日本は後退し、アジア諸国は躍進したか
第5章 もう一つのアジア経済
終章 アジアの時代を生き抜くために続きを読む投稿日:2022.01.31
21世紀のアジア経済の発展と、その足掛かりとなった、20世紀におけるアジア経済の発展における日本の役割を説明した本、といえると思います。
それらを理解するうえでカギとなるのは、バリューチェーンの変化…(国際分業への変化)、工業製品の製造過程におけるインテグラル型からモジュラー型(モジュール型)への変化、フラグメンテーションやアグロメレーションなど。
アジア経済において日本の占める割合は、年々小さくなっているわけではありますが、著者によれば、決して悲観する必要はない、とのこと。
現在のアジア経済のあり方を踏まえ、これまでの日本経済の発展における強みを活かす形を作ることが、日本経済復活のカギ、といえそうです。続きを読む投稿日:2023.04.22
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