オスマン帝国 繁栄と衰亡の600年史
小笠原弘幸(著)
/中公新書
作品情報
オスマン帝国は1299年頃、イスラム世界の辺境であるアナトリア北西部に誕生した。アジア・アフリカ・ヨーロッパの三大陸に跨がる広大な版図を築いた帝国は、イスラムの盟主として君臨する。その後、多民族・多宗教の共生を実現させ、1922年まで命脈を保った。王朝の黎明から、玉座を巡る王子達の争い、ヨーロッパへの進撃、近代化の苦闘など、滅亡までの600年の軌跡を描き、空前の大帝国の内幕に迫る。
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商品情報
- シリーズ
- オスマン帝国 繁栄と衰亡の600年史
- 著者
- 小笠原弘幸
- 出版社
- 中央公論新社
- 掲載誌・レーベル
- 中公新書
- 書籍発売日
- 2018.12.25
- Reader Store発売日
- 2019.09.30
- ファイルサイズ
- 23.5MB
- ページ数
- 336ページ
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この作品のレビュー
平均 4.0 (30件のレビュー)
-
タイトル通り、オスマン帝国の600年史をまとめた1冊です。歴史好きの友人にオススメいただいて読了。
「歴史を綴って意味づけていく営みの面白さ」と、「権力のコントロールの巧みさ」が興味深いと感じた1冊で…した。
前者について、卑近な例で行くと、正直自分が普段接している会社の仕事でさえ、「この部長の時はこういう方針で他部にも強く出ていて」とか「この部長の時は景気が悪かったのもあって新しいコトができなくて」みたいな振り返りすらできてない訳なのです。客観的に振り返れるほどの第三者ではない、というのはあるかもしれませんが…。
それを、こんな何百年も前の歴史を分析して、「この時期は帝国の衰退期だと思われていたが、実際には権力構造の変革が進んだ時代で、今後の発展の礎となったと再評価されるようになった」なんて言えるのって凄いコトだなぁと。
ひょっとすると、歴史を学ぶ効用の1つとして、歴史的な事実の連なりの中で、それに流れや意味を見出していく思考訓練になる、というのはあるのかもしれません。
後者について、本著内でたびたび触れられ、終章でも取り上げられているように、権力構造が600年の間に移り変わっていく姿が、様々なステークホルダーの思惑も含めて描写されていて、これも面白かったです。
特に、スルタンによる中央集権体制から、徐々に分権化が進んでいくくだりは確かにある種民主的な香りもあるなぁ…と思いました。
ちなみに、セリム1世を指して、「冷酷王」と言うそうなんですが、振られているルビが「ヤヴズ」
これは…!と、ちょっと中二病的なコトを思ってしまいました(笑続きを読む投稿日:2022.06.05
トルコもオスマン帝国もほとんど知らないよ〜な完全初心者が読んでみた。
いやぁ、面白い!
同名の人物が出てくるのに最初は苦戦したけど、地図や家系図、索引も活用して読み進めていけば全体的に優しく解説してあ…るので、難しくはなかった。
はしがきに「時代ごとに違う国家があったよう」とある通り、区分通りの4つの時代で王権や政治体制が異なっている。それに至る経緯や事件などを流れとしてみると、なるほどなるほど…。
様変わりしていく様子や過程も興味深い。
たとえば、近代化に近づく政策が進められていったと思ったら、その直後に「王位を継げる唯一の男子になれば廃位されない」と古来からの「兄弟殺し」と同じ継承者の殺害が起こる。
長く続いた王権だからこそ、こういうことも起こる。
日本史はわりと好きだけど、世界史はさっぱりだよーな初心者当方からすると、
「母親は奴隷出身(母親の出自が子供に影響しない)」「兄弟殺し」はビックリするものだったが、これが王位継承をスムーズにしているのは納得。
婚姻によって母親側が権力を持つから関白だの院政だので朝廷内の権力闘争が起こるのだし、継承権が複数人にあるからゴタゴタが続く。
後者は人道的にはよろしくないし、王位継承がスムーズにいかずに断絶する危険性もあるけど。
こういうシステムもあった!というのは興味深かった。
続きを読む投稿日:2024.04.08
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