創発型責任経営 新しいつながりの経営モデル
國部克彦(著)
,西谷公孝(著)
,北田皓嗣(著)
,安藤光展(著)
/日本経済新聞出版
作品情報
オムロン、ブリヂストン、丸井、ヤフー、三菱重工
SDGsを効果的に推進する新しいマネジメントの理念と実践を先進事例に則して提案する!
企業が対処すべき社会的課題は、SDGsに示されている分野を見るだけでも非常に多く、既存のCSR手法では対応できない。また、少子高齢化、地域創生、働き方改革など、日本固有の社会課題への対応も急務である。このような問題に対応するためには、従来のコンプライアンス型のCSRや、KPIを設定してPDCAを回すCSR経営では対応できないのだ。
また、現在の日本ではSDGsに大きな注目が集まりブームの様相を呈しているが、日本企業の多くの取り組みは、これまでの自社の活動をSDGsの枠組みに照らして分類しているだけであるため、早晩、大きな壁にぶつかることは避けられないであろう。SDGsを効果的に推進するためにも、新しいマネジメントの理念と実践が必要とされている。
そのためには新しい革新的なCSR経営のモデルが求められている。それは、従来のCSRの範囲を超えて、企業経営全体を対象とし、企業を社会問題の解決に向かわせるような仕組みを持つCSR経営である。そのためには、社員の創発性を軸とする制度設計が求められる。つまり、CSRの対象である社会課題は、与えられるものではなく、自ら探求しなければならない対象ということである。そのためには、受け身的なCSRから、社員1人ひとりが主体的かつ能動的に考えて行動するCSRへ転換することが求められるのだ。
本書は、このような活動を促進する仕組みを持つ経営を「創発型責任経営」と名付け、その理論を事例を分析して、実践に組み入れるプロセスまでを議論し提示するもの。「創発型責任経営」は、従来のCSRの範囲を超えた、全社レベルの経営手法であり、それを「理論」「事例」「実践」の3つの側面に分け、先進企業の具体的な事例を紹介しながら解説する。
著者は、企業との実際のワークにも取り組む経営学者。CSRに関する講演や企業へのCSR指導実績も豊富。また実務サイドの視点を補うため、共著者として、CSRコンサルタントの安藤光展氏が加わる。
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この作品のレビュー
平均 3.0 (2件のレビュー)
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5社の事例を交えて創造型経営を論じた内容であった。記載されてるのは、未だ創造型経営の定義とまではいかずある意味理想論的な概念が描かれていたようであった。一方、各事例に共通していたのは社員や個人が行動に…意義づけをして、企業もフォローすることであった。これまでのCSR的な活動は、個人のみ社外活動→企業主体で強制→個人主体で企業がフォローという流れであり、今後はその活動が価値を生む時代になってくることを予感させる図書であった。続きを読む
投稿日:2020.03.11
CSRのRはresponsibilityであり、これは「応答できる」という意味である。企業のCSR活動をより意味のあるものにするには社会の課題に対し自発的・主体的に応答していく姿勢が大事である。
そ…して企業がレスポンシビリティを発揮するためには今までの営利活動に捉われず、社会的課題を解決できる体制にしなければならない。
その際たる例がティール組織やホラクラシー経営ではあるが、大企業がいきなりそういった体制に変える事は難しい。そこでプロジェクト単位や企業外活動から推進していくのが第一歩。ということを5社の事例を交えながら論じているのが本書。
創発型責任経営という概念は一読した限りでは全て理解出来たとは思えないが、当社でもCSR活動に限らず社員に求められているのは主体的・自発的行動である。
自分で課題を見つけて解決していく。決して上から指示があるのではなく自分で探索する。理想として理解はできる。やらなければならない事である事もわかる。では、実際に実践が出来るかが一番の課題である。
当社でも様々なプロジェクト活動があるが、本業の営利活動と当然並行して進めることになり、どうしても優先順位が下がってしまう。両立が必須ではあるがいわゆるアカウンタビリティーが優先される。
よっぽどプロジェクトに対するモチベーションが強くないと挫ける。当社でのプロジェクトはその点を考えると完全な社員発信ではなく、上からの指示の要素が強い。この点が本書の事例との大きな相違点である。
主体的にやれ、というトップダウン。風土や仕組みではなく強制に近い。大きな矛盾を孕んでおり、日々悩ましく感じる事を本書を読んで感じた次第である。続きを読む投稿日:2020.07.14
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