日本買い 外資系M&Aの真実
加藤有治(著)
/日本経済新聞出版
作品情報
*ソフトバンクが3.3兆円で英アーム社を買収するなど、いま空前のM&Aブーム。でもにわか仕立ての日本勢の多くはM&Aで大やけどを負ってきた。外資系のM&Aファンドはどのような企業価値向上策を実行しているかを本書では紹介する。
*外資系ファンドによる買収というと「ハゲタカ」など負のイメージが強いが、企業の生産性を見直し、グローバルな視点で事業を見直す絶好の機会であることを説得的に解説。
*一口にM&Aといっても、ファンド系と事業会社系で目的や手法が大きく違い、買収する会社も違ってくることなどを説明。また、ファンド、投資銀行、コンサルタントなどが案件を巡って、実際にどのように行動し、協力・競争をするのか、現場を知る著者ならではの解説をする。
*「事業提携はまず出資が前提」「中期経営計画の発想はなく、短期目標を基点とした事業戦略」など外資系の行動特性を紹介する。
*著者は名門大型ファンドとして世界的に有名なペルミラの日本法人社長を務め、回転寿司スシローや農薬商社アリスタといった巨額M&Aを成功させた第一人者。
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商品情報
- シリーズ
- 日本買い 外資系M&Aの真実
- 著者
- 加藤有治
- 出版社
- 日経BP
- 掲載誌・レーベル
- 日本経済新聞出版
- 書籍発売日
- 2016.10.19
- Reader Store発売日
- 2019.02.23
- ファイルサイズ
- 8.7MB
- ページ数
- 240ページ
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この作品のレビュー
平均 3.5 (3件のレビュー)
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・PLは良い点、BSは悪い点に注目する
・BSを改善すれば企業価値が向上する「Low Hanging Fruits」の案件(例、遊休不動産の売却z)は少なくなってきており、PL(EBITDA)の上昇が…なければ、投資回収できなくなってきている
・日本では大型案件に対応できるファンド系のプレーヤーはほとんどいない。外資系、政府系がメイン
・「Show me the money」判断が難しい定性的な情報よりも、価格という定量的な情報に全てが含まれている、という考え方。事業面のシナジー、既存経営陣への評価なども全て価格に織り込まれていると考える。
・ファンドが参画することで、「雇用への悪影響がある」と言われることがあるが、「誰かの雇用の喪失は他の誰かの雇用機会の創出」に繋がる可能性があり、一概に悪いとは言えない
→概ねファンドは、「労働力流動化」を促進し、「雇用創出」に関して中期的にプラスまたは中立の影響を与える、というレポートが多い
・「創造価値が海外に移転する」という誤解
→確かに将来株式価値は海外に流出するものの、日本の売却株主は売却時にそのシナジーの一部を手に入れると同時に、別の企業やプロジェクトに参画するための資金を回収することになる。創造価値の海外移転の点は、大きな価値創造の絵の一部に過ぎない
・上場は企業へのExitよりも確度は低い続きを読む投稿日:2016.11.30
日本の企業が買われるという、国内の経営者には乗っ取り的な要素でみられることが多いが
グローバル企業の観点からすると、M&Aは日常茶飯事。そんなM&Aでの実態を日本の企業を買うという視点から描いた本。
…M&Aとして特別なことはないが、日本企業の特徴を織り交ぜながら描かれていて興味深い内容続きを読む投稿日:2019.06.12
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