考える練習
保坂和志(著者)
/大和書房
この作品のレビュー
平均 3.9 (20件のレビュー)
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このレビューはネタバレを含みます
ネットに情報が溢れ出る昨今。考えないでもわかった気になる時代である。そんな時代だからこそ読みたい一冊だ。第一講から、思考に「公式」は役に立たない、「わかった」と思わずに考え続ける、とくる。
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実に多くのテーマを論考しているが、一貫して流れているテーマは、『学問は「頭」でするものではない、本当は情緒でやるものだ』という岡潔の言葉に集約されていると思う。保坂和志の文章は実に論理的なのだが、一方で「文体とはペンの動きやためらいである」とか、「小説を書くことは、最初の何フレーズかのメロディが与えられればあとは即興を引き続けられるっていうのに近いようなイメージ」であるとか、「辺縁的な観念を大事にする」とか、頭で生まれた観念をもとに言葉を紡ぐのではなく、五感で掴むリズムや音と、そこから生まれるライブの情緒を大事にしているのだな、と思った。
「文学は理屈ではなく芸術である」ということかなと。
共感した点が2つほど。1つは「理系と文系を繋ぐような本を書きたい」というモティベーション。もう1つは、ドラマ「ER」のように、物語の中に大きな視点と小さな視点のものが同時に描かれる群像劇が面白いってこと。そこで起こる問題は、見る視点によって大きくも小さくもなる。物事を多面的に見ることの重要性は、それに尽きると思う。
小説では伊坂幸太郎が得意とするスタイル。「あまちゃん」や三谷幸喜の映画や舞台もそう。登場人物全てのキャラクターに「人生」を与え、読み手がいろいろな立場で想像できる。小説を味わう醍醐味の1つであろう。投稿日:2013.06.27
第1講 自分の頭で考えるには?
第2講 テクノロジーを疑う
第3講 ぐらぐらしたものをそのまま捉える
第4講 「カネを中心にした発想」から抜け出す
第5講 文学は何の役に立つのか?
第6講 「神の手ゴ…ール」はハンドでは?
第7講 同じことを考えつづける力
第8講 「じゃあ、猫はどうするんだ」と考える
第9講 それは「中2の論理」ではないか?
第10講 飲み込みがたいものを飲み込む
第11講 収束させない、拡散させる
第12講 考えるとは、理想を考えること続きを読む投稿日:2023.05.27
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