ビッグデータと人工知能 可能性と罠を見極める
西垣通(著)
/中公新書
作品情報
ビッグデータ時代の到来、第三次AI(人工知能)ブームとディープラーニングの登場、さらに進化したAIが2045年に人間の知性を凌駕するというシンギュラリティ予測……。人間とAIはこれからどこへ向かっていくのか。本書は基礎情報学にもとづいて現在の動向と論点を明快に整理し分析。技術万能主義に警鐘を鳴らし、知識増幅と集合知を駆使することによって拓かれる未来の可能性を提示する。
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商品情報
- 著者
- 西垣通
- ジャンル
- コンピュータ・情報 - IT・Eビジネス・資格・読み物
- 出版社
- 中央公論新社
- 掲載誌・レーベル
- 中公新書
- 書籍発売日
- 2016.07.25
- Reader Store発売日
- 2017.02.10
- ファイルサイズ
- 6.7MB
- ページ数
- 232ページ
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この作品のレビュー
平均 4.0 (53件のレビュー)
-
人工知能の未来を基礎情報学の立場から見直した本と言えるだろうか.深層学習などのAI技術にはさらりと触れるだけで,もっぱらその技術の社会的意味を問う本.
著者はソフトウェア技術者として出発しコンピュー…タ工学者から転身し,「情報社会や情報文化を論じる文系の学者になった」という人.「普遍主義を批判し相対化するため,構造主義やポスト構造主義などのフランス現代思想に夢中になり,1990年代半ばにフランスに留学」し,その後「文理融合の東京大学大学院情報学環」の教授になった人.
ここまで書くと,本書の読者層は全く限られたものになるんじゃないか.
人間のような生物と機械は「概念」「意味」「知識」といったものが持てるか持てないかによって劃然と区別されるべきで,従って機械は「人口知能」に進化することもなく,シンギュラリティなんて言うのも,一神教の欧米人達の戯言にすぎないというのが主張のようだ.
さすがの私でもこれはちょっと大雑把にすぎやしないかと思う.この前に読んだ戸田山和久の「哲学入門 」では少なくとも,「意味」や「情報」とは何かを丹念に考察していた.そういうスタンスがここにはどこにもない.文系の学者と理系の学者がもっと話し合うべきという著者の提言はその通り.しかしその前にお互いに会話のできる言葉を学ばなければいけないのだな.専門者の間のバリアは非常に高い.
私はコンピュータが人間を超越する人格を持つようになるとか,ならないとかの議論はするのはいいけど,実りがないんじゃないかと考える.それよりも人間から見て,「感情」「情緒」「気配り」なんてものを,全くもっていないような「人工知能」が重要な決定を瞬時に確率的なことだけで行う可能性のある社会の方がよほど怖い.もう金融市場はそうなっているし,金融恐慌は人間が止められるものではなくなっているように見える.そういう意味では是非「人工知能」にも心を与えて欲しいとも思うが,何が善で何が悪かというのはあまりにも線引きが難しい.
そういうことを偉い学者さんや政治家たちは文理を超えて,国境を超えて一生懸命考えなくてはならないのだな.続きを読む投稿日:2016.09.06
副題を意識しないままに読みはじめた。人工知能を完成させるためのビッグデータ……そんな誤解があった。しかし、本書を読み進めるうちに、人工知能に対する誤解や、SFに出てくる「意思」を持った機械、人類に君臨…するコンピュータが出現することの困難さを理解できた。p.147「そういう疑問をふまえて、近未来のコンピュータ文明のあり方をさぐるのが本書の目的」が腑に落ちるのだ。基礎情報学をもっと知りたい。続きを読む
投稿日:2023.11.18
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