※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。山を紅葉させるのは、山神の大事な仕事のひとつです。この仕事をスズナ姫がひとりでやりおおせたら山神としての独立をゆるすと、お父さんの山神さまはやくそくしてくれました。小さなスズナ姫にそんなむずかしいことができるわけがないと思ったからです。そうとも知らないスズナ姫は、アマノスズシロという自家用雲(山から山へ空中を自由に・・・
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スズナ姫がスズナ山を山神としておさめるようになってからはじめての春が訪れました。スズナ姫はお花見パーティーをひらきます。ところがそこに、くらやみ谷の魔物と名のる不気味なお客があらわれ、スズナ山全体にとんでもない呪いをかけてしまいます。この呪いをとかなければ、スズナ姫には山神としての資格はありません。でも呪いを解くには、魔物の正体を明かさなくてはなりません。というのも魔物の本当の名前を呼べば、呪いがとけるのです。 -
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お正月の前の夜のことを山では「大雲払いの夜」とよんで、山神にとっては一年で一番忙しい夜となります。スズナ姫にとってはじめての大雲払いが近づいたある日、スズナ山の名物である千年桜がなにものかに盗まれたという知らせがはいります。 -
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スズナ山には水がありませんでした。あるのは「涸れ沼」とよばれる水のない沼だけです。スズナ山の山神となったスズナ姫は、さっそくその沼に水をよびもどそうと考えます。風の神や天の童子、そしてスズナ山いちばんのものしり大フクロウの力をかりて、スズナ沼の底にすむ大ナマズの怒りが原因であることをつきとめます。スズナ姫の力で、何百年ものあいだの大ナマズの怒りがとけるでしょうか。 -
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山を紅葉させるのは、山神の大事な仕事のひとつです。この仕事をスズナ姫がひとりでやりおおせたら山神としての独立をゆるすと、お父さんの山神さまはやくそくしてくれました。小さなスズナ姫にそんなむずかしいことができるわけがないと思ったからです。そうとも知らないスズナ姫は、アマノスズシロという自家用雲(山から山へ空中を自由にうごくためにつかう山神専用の雲)にのって、勇んで、スズナ山にむかいました…。 -
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