「欲しいのは、あの男の魂だけ」。人間になりたくてなりたくて、地上にあがった河童?星河。しかし人間になるためには、誰かの“身も心も”手に入れて、その魂を奪わなければならない。星河は、冷たい目をした章吾という少年の魂を狙う。だが、いつしか星河は彼に惹かれていく……。深くせつない、妖異族?河童の恋のものがたり。
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源内は、直武の才を見抜き、江戸への道を拓く。だが、心の内なる鬼に追われ、己は何かを成し得たかと、焦燥を募らせる日々……。そんな源内を救ったのは、直武の絵と、まっすぐなその瞳だったのだが……。鬼外カルテシリーズ、完結!!
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他藩への仕官は許さない――。支配者である藩主の束縛から逃れた代償は大きかった。源内は、「鬼」から逃れるため、何にも捕われないため、より高みをめざし、本草学界に名を為していく。やがて燃えぬ布・火浣布を開発した彼は、時の権力者・田沼意次からの呼び出しを受ける!!そして、源内を待つ、もう一つの出会い……。
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ビィが消え、弁天はそのかけらだけ。そして、太夫も去った……。ひとり残った鬼外は、自らのルーツを辿る旅に出ることになる。彼の胸によみがえるのは、遠い遠い記憶。その昔、天才といわれ藩主にとりたてられた少年、長じて、平賀源内と名乗るようになった男のこと――。心ふるわすロングシリーズ、ついに最終章が開幕!!
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「心と体、両方の真を尽くす相手は私ひとり」。初めて恋した島田にそう言われ、ゆきは彼を裏切らないと約束する。だが、江戸の大火の後、島田は行方不明に――。やがて高尾太夫となったゆきの前に仙台藩主が現れる。そのまっすぐな気性に惹かれていくゆき。だが、この恋の結末は……!?そして、現代。“太夫”の前に現れた凪という青年と翼という少年は、何者なのか……。太夫の永い、恋の物語が終わる――!!
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もう一度、その男と巡りあいたい――。ある出会いが、太夫の記憶を揺さぶる……。それは、もうずっと遠い昔、吉原に売られた幼い子供の頃。やがて出会い、初めて愛したひとのこと。“虚空族”となった今も、太夫が待ち続けるのは誰なのか。永い、激しい恋の物語の幕があがる――!!
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猫を自在に操れる不思議な青年。ぬいぐるみの黒猫ケットシーを抱えた少女・美埜。青年は美埜にカシャと名乗り、自分は猫又だと笑う。美埜はカシャに、ケットシーのためにどこかにあるという『猫の王国』を見つけてくれと頼み、ふたりの秘密の暮らしがはじまる……!!「鬼外カルテ」シリーズ第十二弾!!
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「銀鉱山王国最後の財宝を探そう」。鬼外のもとに届いた、一通のメール。それは昔なじみの妖怪からのものだった。閉山した銀山の街に、ワケありの人々が集う。彼らを集めたのは、不思議な青年で……!?銀鈍色の王国の夢が、今、よみがえる……!!「鬼外カルテ」シリーズ第十一弾!!
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悲しい恋をした三百年前。それは赤穂の国のひと。眠っていても忘れることのない、大好きなジューローザ。あの恋は、きっとまだ、つづいている……。亡くなった赤穂浪士を三百年も待ちつづける妖異族の少女・ビィに、悪夢喰らいの獏の少年が囁きかける。「ジューローザに会わせてやるよ」??。ビィの長いながい恋は、果たして叶うのか……!?「花も雪もきっと…」待望の続篇!!「鬼外カルテ」シリーズ第十弾!!
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夢を語り、自由奔放に生きた父が海に消えて八年。残された家族を守り肩をいからせて生きてきた風渚生の前に、金髪碧眼の美少年が現れた。なんと彼は海の王国の第七王子で、風渚生に求婚するために地上にやって来たのだと言う……!!海辺の町を舞台におくる「鬼外カルテ」シリーズ、第九弾!!
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愛しい女を待たせ続けた。それは、二百年も前、もう取り返しのつかない過去のこと。今またテングの前に現れた、人待ち顔の少女。癒されぬ過去の傷に苦しむテングは思わず彼女に声をかけるが、彼女は自分を傷つける行為を繰り返す、孤独な少女だった……。傷つき彷徨い続けた孤独な魂がふたつ、巡り合い、惹かれ合う。だが、その頃、「大天狗の大将」の目覚めが近づいていて、否応なくテングは巻き込まれてしまう……!?人と、人ならざる者の恋を描く『鬼外カルテ』シリーズ第八弾!!
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「好きよ、覚」。女はにっこり笑ってそう言いながら、裏切り続けた。恋に傷つき、人に傷ついた「さとりの妖怪」、覚。人の心がわかってしまうが故の苦しみ。覚は人間たちのもとを離れ、山にこもった。そして時は流れ、癒されぬ人恋しさに、彼は気づく。狐たちとともに山間の静かな温泉宿の主人となった覚のもとには、今日も心傷ついた人々がやって来る……。やさしく深く人の心の扉を叩く「鬼外カルテ」シリーズ第七弾!!
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夢の終わりの時がきた。京に潜伏していた鷹弥(たかや)=弁天は捕えられ、おかしらや仲間たちも捕まった。だがおかしらの命(めい)で脱走し訪ねた遊女は、絶命寸前のしずくだった。すべては南宮(なんぐう)の裏切りから……。一人生き残ってしまった弁天は南宮を憎む。だが、今、すべてが明かされようとしていた……。
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