町工場 世界を超える技術報告(小学館文庫)
小関智弘(著)
/小学館文庫
作品情報
【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
「最終的にものを創りあげるのは人の手だ」筆者はそう語る。どんなに科学技術が発達しようとも、研ぎ澄まされた職人の技を超えることはできないのだ。そして、日本の町工場には、その職人の技が生き続けている。未曾有の平成大不況の中、多くの町工場が倒産しているが、職人技を武器にどっこいしたたかに生き延びている町工場も少なくない。産業構造が大きく変わろうとしている日本で、彼らの挑戦は続いている。
※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
もっとみる
商品情報
- 著者
- 小関智弘
- 出版社
- 小学館
- 掲載誌・レーベル
- 小学館文庫
- 書籍発売日
- 1999.09.01
- Reader Store発売日
- 2015.05.21
- ファイルサイズ
- 37.6MB
- ページ数
- 256ページ
以下の製品には非対応です
※この商品はタブレットなど大きなディスプレイを備えた機器で読むことに適しています。
文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
この作品のレビュー
平均 3.5 (3件のレビュー)
-
このレビューはネタバレを含みます
1999年刊行(初出1982〜1996年)。
レビューの続きを読む
タイトルどおり、日本の製造業を縁の下で支える零細工場の模様をレポートする。
東大寺盧舎那大仏を見て、時代史や天皇権力、宗教的な荘厳さが心に去来するのではなく、その製造方法・技術的困難さとは何かに思いを馳せる思考に痺れる。
後継不足、元請の海外移転の加速、そして少子化。町工場に起因しない外生的な要因が亢進していく現代。本書の刊行から20年近く経過する中、あの頃の日本の製造業の技能には厚みがあった。なんていうおそれなし。と言えればいいのだが…。果たして…。投稿日:2016.12.17
現場の方のいい言葉がたくさんでてくる本だ。
なかでも「ひとり親方」の話がいい。著者が独立する職人がほしかったのは何かを推察する場面がいいです。「あるときぶらりと客がやってきて話が弾んだら、二時間…でも三時間でも機械を止めて、話に打ち興じてしまうことのできるような、そんな自由であったのかもしれない」(p.195)なるほどねえ。わがサラリーマン人生でも、仕事に打ち込んでいるときはそういう自由を満喫していたような気がする。読者私は内勤が多かったから相手は社内の人が多かったけれども。それはそれで組織が違う人とのこういうトークはとても楽しかったような記憶がある。実はたいしたことをしてないときは「ぶらりと客」など来ないんですよね。「ぶらりと客」が来るって言うのは充実しているときなんですよ。なんか「セロ弾きのゴーシュ」みたいな話だ。
でもそういう職人の方はどんどん減っているらしい。「工場のME化が進むにつれてNC機による加工が多くなる」(p.179)「工程そのものがブラックボックス化してしまう結果」「モノを作る人間がますます育ちにくくなってしまった」(p.179)
かつてこの過程にどちらかといえば加害者として参加していた情報化技術者の分野でも似たようなことを感じる。業務フローなんて書かない、データベースなんて設計しないというような人が「IT」を僭称していたりする。そういうのはERPの中でブラックボックス化しているのであろう。「人間は手間ひまかけなければ育たない」(p.179)のだけれども、そこを否定してきている。これが産業の発展なのであろうか。
だいぶ馬齢を重ねてしまったので耳に痛いのが、「技能は、それを獲得してゆく過程で常にそれを人に伝える方法をも孕ませて育ててゆくのでなければほんものにはなれない」(p.164)というくだり。
続きを読む投稿日:2009.09.30
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。