社会・政治・法律
早稲田大学ブックレット 「震災後」に考える
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(10)
悲しみのなか子どもたちを支えたのは、日常と変わらない学校生活、そして友人たちとの関わりだった。学校、学級の再建に向けて取り組んだ岩手県教師たちの記録。全国教職員必読の書。全国学校図書館協議会選定図書第 1 章 3.11 当日とその後の教育現場 (河村茂雄)1 その時何が起こったのか 震災当時の学校の様子2 教師たちによる復旧の取組 物理的環境の確保に向けて第2 章 学校再開から1 学期末まで 教育関係者はどう取り組んだのか1 生徒指導主事の立場から 1 つの校舎で2 つの中学校の生徒が生活・活動・・・
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みずからの問題として大震災を考え、行動するために。被災地の復旧・復興に、原発事故への対処・管理に、次世代・未来世代に影響が及ぶ重要な意思決定をいかに行うか。専門家は、政策提言に際してどのような責任を負っているのか。全国学校図書館協議会選定図書
第1章 賠償・防災・減災
●契約理論で原発管理のあり方を考える (友利厚夫・荒木一法・小西秀樹)
契約理論とは/原子力損害の賠償に関する法律/原子力損害賠償支援機構/契約理論から見た原賠法の精神/事故の発生と被害の拡大をもたらした原因/防災と減災の最適水準/最善の契約と損害賠償/次善の契約と安全神話
第2章 疎開させるか/疎開させないか
●選択当事者としての視点 (清水和巳)
私はまず何をしたのか?/私の判断は根拠によって妥当なのか?/私の判断は手続きによって妥当なのか?/疎開問題が示唆すること――原発・放射能問題の「公」的性格
第3章 政策提言の方法論
●有識者の責任と「外部化」される政治について(河野勝)
政策提言する責任と無責任/「政治の外部化」と政策提言 -
壊滅した街の瓦礫の中で、人びとは前日までと同じように分けあい助けあった。非常時にも日常の倫理を喪わない日本人の心性の源泉を、近世の儒学思想に求め、明日への生き方を確かめる。全国学校図書館協議会選定図書
はじめに なぜ「日常」が問題なのか
1 大震災がつきけた問題
2 「日常」を問題にするということ
第1章 日本集団主義論――「世間」「空気」「間人」「甘え」「恥の文化」
1 集団主義の主張
2 日本集団主義論の虚実
第2章 江戸時代の歴史意識――連続する現状と個人の生
1 現代の歴史意識と江戸時代
2 『資治通鑑綱目』の影響
3 王朝交替の問題
4 皇 統 論
5 「勢」
6 現実の連続
第3章 江戸時代の社会意識――家職の世界と全体への献身
1 日本の家
2 全体への志向
3 分業主義
4 日本の公と私
5 忠孝一致論
第4章 伊藤仁斎の達成――日本的日常の思想としての「仁」
1 他者の視線
2 同 志 会
3 「仁」という軸
4 徳の涵養
第5章 仁斎思想の性格――戴震、荻生徂徠との比較から
1 仁斎と戴震の類似点
2 戴震と仁斎の差異
3 戴震における想像力
4 自己完成の問題
5 関係性の思想
6 仁斎と徂徠
おわりに 「ならぬもの」のありか――日常の中の不変なるもの
あとがき
注 -
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地域のきずなだけでは対応できない。3 月11日夕、福井県では消防、防災ヘリ、DMATが出動準備に入った。京都府からは約400 名の救助隊が、そして各府県から多くの人々が被災地に向け出発した。危機における遠隔自治体からの支援のあり方を考える。
第1章 広域災害時における遠隔自治体からの人的支援等のあり方 稲継裕昭
第2章 よりよい避難所運営に向けて──避難所の需給マッチングシステムの構築等 小西葉子(京府)
第3章 自治体派遣職員の類型と時期によるニーズの変化 若井憲彰(岐阜県)
第4章 東日本大震災に対する神戸市の取組及び派遣事例 島村恭平(神戸市)
第5章 災害時の医療体制と支援活動の実際──八尾市立病院のJMAT活動から 朴井晃(八尾市)
第6章 東日本大震災における福井県の取組事例 荒木一男(福井県)
第7章 京都府における人的支援等の記録 小川嘉幸(京都府)
第8章 岐阜県からの東日本大震災被災県への人的支援 若井憲彰(岐阜県) -
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大震災の記憶を刻む大地の公園を創ろう。地球との共生を学び、自然災害に備える知恵を日本列島に生きる次世代につなぐ、地質学・地形学からの提言。国民の地質・地形学についての知識・教養が乏しい状況に一石を投じる。
第 1 章 日本列島のジオの特徴
日本のジオの多様性/プレートテクトニクス/付加体-海から生まれた日本列島/火成活動
第 2 章 地震と震災
地震の原因/地震の分布と発生場/地震の規模/震災
第 3 章 ジオパーク
ジオパークとは/世界と日本のジオパーク/ジオパークに認定される仕組み
第 4 章 三陸地域のジオパーク構想
三陸地域のジオの特徴/いわて三陸ジオパーク構想/三陸地域の大津波災害/震災の教訓を活かす
第 5 章 震災復興のために
復興に向けた津波被災遺構保存の動き/環境省の復興国立公園構想/ジオパークを活用したツアーのアイデア -
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恐怖と悲しみ、深い傷を負った子どもの心に、おとなはどう向き合えばよいのか。さまざまな問いにカウンセラーがこころを込めて答えます。全国学校図書館協議会選定図書
第I部 子どもの心を理解し支援するための実践知識――おとなと教師とボランティアのために
第1章 災害と子どものSOS( 本田恵子)
時期別の反応と対応のあり方/子どものストレス反応/心の外傷が癒えるまでの経過 ほか
第2章 危機を越える力を育てる (本田恵子)
現実検討力を育てる/適切な行動力を育てる/七郷小学校で発揮された現実検討力と行動力 ほか
第3章 よくある質問と回答――11のQ&A (本田恵子)
第II部 被災地の事例に学ぶ――幼児,小学生,中学・高校生 それぞれの心に寄り添う
第4章 幼児の心に寄り添う (本田恵子)
恐怖の体験/津波なんかこわくないぞ/ごっこ遊びで乗り越える子どもたち/1~2カ月目 ほか
第5章 小学生の心に寄り添う (本田恵子)
絵手紙に母を亡くした思いをつづる兄弟/絵に込められた感情の渦/仮設住宅でのストレス ほか
第6章 中学生・高校生の心に寄り添う (本田恵子・上原美穂)
中学生・高校生の被災の状況/スクールカウンセラー派遣事業/生中学生・高校生の経過 ほか -
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荒ぶる神々との共生。長い歴史のなか、東北の人々は津波をはじめとする自然の脅威に幾度となくさらされてきた。東北各地に残る神社仏閣などの建築物、神楽、祭り、伝承の数々。そこに込められた自然との調和の思想。安全なまちづくりに向けて、いま古人の知恵に学ぶ。全国学校図書館協議会選定図書
第1章 研究の背景と視点(中川武)
1 文化遺産と自然調和
2 安全性とは創造性である
3 研究の進め方の基本方針
第2章 東北の有形文化財(真鍋怜子)
1 「祈り」としての建築物
2 関係団体による被害状況の調査
3 マッピングによる被害の分布調査
4 高地集落と移転
5 文化財から感じとる復興への勇気と希望
第3章 東北の無形民俗文化財(吉原信一)
1 東北の無形民俗文化財の概要
2 自然と早池峰神楽
3 海と無形民俗文化財
4 陸中沿岸廻り神楽
5 災害に強い共同体をめざして
第4章 被災古民家の調査と復興の考え方(米澤貴紀・宮澤秀輔)
1 遠藤家住宅
2 千田家住宅
3 被災民家と復興の考え方
第5章 祭礼・民俗芸能の再生とまちづくり(中川武)
1 大槌の鹿子踊から
2 遠藤家住宅の保存修復と黒船祭の再興
3 豊かで美しい山田湾の可能性と曳船祭の再編 -
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一刻も早く、そして一人でも多くの支援を実現するため、短期間に多くの学生を安全に被災地へ送り込む。この難題に取り組んだ早大ボランティアセンターの試行錯誤と創意工夫の軌跡。全国学校図書館協議会選定図書
プロローグ 3.11直後のWAVOC混乱期
第1章 WAVOC式震災ボランティアマニュアル
学生震災ボランティアの心得10か条/学生たちのリスクマネジメント/学生ボランティア派遣のスキームづくり/学内の支援チームをどうやってつくったか/参加者全員の気持ちを束ねる「講習会」/ボランティアに手を挙げてくれた留学生への対応/ウェブサイト・SNSを利用した情報発信/現地ニーズの掘り起こしとマッチング/ボランティアを単位化するか
第2章 震災ボランティア派遣を支えた教職員たち
石巻先遣隊派遣までの舞台裏/校友との連携で深まる被災地への思い/現地のニーズと学生の安全/音楽ボランティアにできることとは/夢と勇気,そして感動を生むスポーツ交流/復興支援チームに参加して
第3章 3.11前からのWAVOCプロジェクトは震災とどう向き合ったか
早大生による福島高校生の学習支援/農漁村の復興を目指して
エピローグ 悩みながらのボランティア派遣 -
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いまこそ、個人の尊重を問う。震災後間もなく、原発20キロ圏の南相馬市から大槌町吉里吉里地区まで800キロにわたる現地取材を敢行。憲法に基づく「人権」「平和」「自治」による復興への課題と展望をつづる。全国学校図書館協議会選定図書
序――その日
第I部 現場を行く
想定外という言葉――東日本大震災から1カ月/災害派遣の本務化へ/郡山から南相馬へ/「トモダチ」という作戦 /「避難所」になった女川原発 /石巻と大船渡――被災地における新聞の役割/南三陸、気仙沼、釜石など――被災地の自衛隊/陸前高田の人々/大槌町吉里吉里
第II部 東日本大震災からの復興に向けて――憲法の視点から
1 震災後初の憲法記念日に
2 大震災からの復興と憲法
3 大震災における多様なアクターの活動
4 災害と犠牲――補償をどうするか
5 国会と政府はどうだったか――「政治手動」の結果
6 足尾銅山問題とフクシマ――田中正造の視点
7 新しい連帯の芽生え――ウルリッヒ・ベックの主張から -
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危機における政策が満たすべき条件とは何か。被災者の「日常」を再建し、人々の権利・主体性を大切にしつつ、長期にわたる復興政策を正しくつくりあげるために不可欠の共通理解を探る。経済学・政治学をはじめ、現代の哲学・思想の原点に遡って徹底的に考える。
第1章 危機対応のための公共的選択の課題――《次善》の経済政策の構想と実装(鈴村興太郎)
1 危機対応のための公共的機構の課題――東日本大震災の教訓
2 社会的選択機構の設計と実装――標準的理論の点検作業
3 《最善》の性急な追求よりも《改善》の段階的な模索を
4 被災地を訪ねて考えたこと
第2章 政策決定の前提を疑え――復興政策の評価における価値基準(須賀晃一)
1 市場崩壊を生き残る倫理
2 政策評価の観点・情報的基礎・価値基準
3 功利主義の展開
4 復興政策を評価し選ぶための基準
まとめ:政策決定の前提を疑え
第3章 復興を支援することは,なぜ正しいのか――哲学・思想の先駆者に学ぶ(河野勝・金慧)
1 問いの構図
2 不運と不正義のあいだ――シュクラーの問題提起をめぐって
3 状況 vs 選択?――ロールズと「運の平等主義」について
4 憐れみか同情か――アーレントの感情論を手がかりに
5 結 論 -
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あの時の強い思いを風化させないために。被災地の厳しい状況を知り、何かをしなければというひたむきな思いに突き動かされた若者たちがいた。ボランティア先でのさまざまな体験、その後の心の変化をつづった記録集。全国学校図書館協議会選定図書
はじめに
2011年度前期(4月1日~9月30日)の活動派遣一覧
第I部 WAVOCによる震災ボランティア派遣活動
第1章 はやる思いにかられて――泥とほこりにまみれながら
1 石巻編
2 気仙沼編
3 田老・大槌・陸前高田編
第2章 被災者の心を支える――現地のリクエストに応えて
第II部 既存のWAVOCプロジェクトによる活動
おわりに -
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かつてない放射能汚染を前に、この国の政府・国会は私たち市民のいのちをどのように守ろうとしているのか。日弁連原子力PTメンバー弁護士が、法制度の現状と問題点を明らかにする。全国学校図書館協議会選定図書
序 放出された放射能
1 放出された放射能の量
2 放出された放射能量と汚染レベルの具体的イメージ
3 今回の事故は最悪だったのか
第I部 なぜ放射能はわかりにくいのか
第1章 放射能とは
1 放射能とは
2 放射性物質量と放射線強度
第2章 放射能が人体に及ぼす影響の不確実性
1 急性症状と長期的影響,被曝の状況
2 非特異疾患と因果関係
3 しきい値の存否と低線量の影響
4 自然放射能の存在
5 放射線の違いと核種の違い
6 外部被曝と内部被曝
7 有益な放射線利用との関係
8 十分な実証データがないこと――過去のデータの歴史的意味
9 政策的判断の余地とバイアス
第II部 拡大する放射能汚染と法規制の現状
第3章 わが国における放射能規制の基本的事情
1 行政規制の社会的な意義と放射能規制の問題
2 放射能に関する環境基準の不存在と被曝限度
第4章 放射能の空間線量に関する規制
1 事故後の原発周辺地域における規制
2 モニタリングポスト値の問題点
3 東京都内における汚染の実情
第5章 土壌汚染および放射性廃棄物に関する規制
1 土壌や放射性廃棄物に関する規定の不存在
2 深刻化する土壌汚染の実情
3 首都東京圏の汚染の実態
4 放射性物質問題で破綻寸前の首都圏の生活インフラと対策法
第6章 食品汚染に関する規制
1 食品汚染に関する基準
2 食品汚染をめぐる状況
3 牛肉汚染問題が教えた食品安全確保の問題点
補 論 過去の放射能汚染との比較
1 過去の大気圏内核実験による汚染との比較
2 大気圏内核実験による食品汚染
3 ビキニ水爆実験と水爆マグロ
最後に――そしてこれから -
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大震災の被害に立ち向かう自治体の財政は厳しく、行政力には限りがある。企業・NPO・市民など、民間の様々な力を集める調整役としての自治体の新しい機能を豊かな実例で示す。 全国学校図書館協議会選定図書
第1章 「震災後」の自治体の課題――「調整者」への役割転換―――小林麻理
1 重い課題と負担――調整者としての自治体へ
2 新しい自治体への脱皮を
第2章 民間のノウハウの貴重さ――賃貸住宅業界による被害者救援活動に学ぶ―――小林麻理
1 大震災による住宅被害
2 全国賃貸住宅経営協会の災害対策活動――震災以前
3 迅速・果敢な被害者救援活動の開始
4 福島県と宮城県における成果の差
5 触媒としての政府へ
第3章 市民社会の多様な力を引き出す――これまでの優れた経験―――小林麻理・蓑田謙司
1 市民の多様な知恵と力を集める
2 市民参加型の施設づくり――岩手県北上市さくらホールのケース
3 NPOによるコーディネート――米国のVANのケース
第4章 伝統的な政府観を脱して――新しい自治体のイメージ―――小林麻理
1 これまでの優れた試み――美祢社会復帰促進センターのケース
2 これからの官民協働――発想の転換を!
第5章 地方自治体が変わるチャンス――期待に応えるための3つの提言―――柴 健次
1 「できること」と「実行すること」
2 市町村が防災から減災への発想転換を推進せよ
3 市町村が主体となって復興を推進せよ――「離脱規定」に学ぶ
4 市町村が地元のつながりの核となれ -
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