アーサー王伝説紀行 神秘の城を求めて
加藤恭子(著)
/中公新書
作品情報
円卓の騎士団の武勇伝。王妃と騎士の恋物語。異界との交流・・。恋と冒険、現実と神秘の織りなす華麗な伝説に秘められた遠い過去の記憶と未知の世界の魅惑に誘われて、著者はイギリスに向かう。史実と幻想の狭間に生まれ、さまざまな“霧”に包まれた英雄の実像を求めてイングランド、ウェイルズを巡り、物語に謳われた風景に接し人々と語る旅のなかから、今もイギリス人の心に生きつづけるアーサー王の世界が鮮やかに浮かび上がる。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- アーサー王伝説紀行 神秘の城を求めて
- 著者
- 加藤恭子
- 出版社
- 中央公論新社
- 掲載誌・レーベル
- 中公新書
- 書籍発売日
- 1992.02.25
- Reader Store発売日
- 2014.12.21
- ファイルサイズ
- 1.9MB
- ページ数
- 213ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 3.8 (4件のレビュー)
-
以下、非常に個人的な事情を書く。
この本は、約25年前に私が人生ではじめて買った新書である。
当時、アーサー王界隈にどっぷり浸かっていた学生の私は、ハードカバーの研究書(主に原書房とか原書房とか原書…房)は高いので、もっぱら図書館で読み、80年代刊行海外のものを、神田ですこし入手した程度だった。
そんな私にとって、この本は近所の本屋にもあり、まだしも廉価だったのである。
喜んで入手し、内容もまあ大体理解していたと思う。
先月、掃除中に、自分の当時のアーサー王メモ?が偶然目に入り、自分で噴飯ものなのは分かった上で、敢えて目を通してみた。
自作の[関連本リスト]があり、当然この本も載っていた。そこには、高校生のころ、イギリスに旅行したとき、ずっとこれを読んでいた、とある。
(たしかに、井村君江の岩波文庫のやつと、この本を持ってイギリスに行った気がする。しかし実際は、現地ではもっぱら井村さんの方を読んでたような。それもこれも、文庫だから、新書だから。改めて旅行中にも持ち運べる本ってすごいよな、と文庫の力を思った。この新書の内容をチラ見した姉からは「なんかこの本、自己陶酔的だね」と言われたのも覚えてる…。)
今回、その関連本リストと、今の本棚を見比べ、ハードカバー以外の研究書は、約10年前の断捨離祭りでほとんど処分したんだなと気づいた。
そのときには、アーサー王のことは、もう自分では黒歴史だと思った。(!)
でも時間が経ち、蔵書スペースと時間とお金を増やせるようになったいま、これらのものを紙の本で入手できるのもそろそろ最後の時期では、と気づいた。
というわけで、一度処分した本を再度買うという、ちょっと悲しくも意味のわからん体験をまたもやったわけ。
そしてさっそく再読。懐かしい!
やはり十代に読んだ本はよく覚えている。
内容は、アーサー王伝説の成り立ち、あらましの紹介、そしてこの本ならではの、実際の場所を特定しようという記録。
実はここまで書いてる私自身は、アーサー王伝説の史実か否かとか、実在のどこがモデルか、は全然興味がなくて。
ふーんと思いながらまあ読んだ。
ゆかりの土地がたくさんありそう、と、そりゃあそうだよね。
日本でいえば、行基や義経や蝉丸や芭蕉や夢二みたいなもんか。
今回、再読して一番ううむ、と共感できたのは、後書きだった。
戦後1953年に夫婦でアメリカに留学したとき、物質的に豊かなアメリカに感動し、下宿の小さな白黒テレビが宝物のように思えたということ。
アーサー王伝説ゆかりの土地を訪問したいとずっと思っていたが、仕事と家庭を持つ女性がそれを実現するのは難しくて、実現まで30年以上掛かったこと。
この本の刊行は1992年。
著者は1929年生まれで、現在のところ、おそらく存命なことも今回初めて知った。
余談ながら、この本を読んで、当時うっすら、右翼っぽさを感じていたのを思い出した。
まあ中公だしな、という程度だったけど、今回著者の他の著作物のタイトルを見て、もっとそれを感じたし、著者の父は仏教系政治保守派だったことを知る。
こういう匂いは、どうして発せられるのかなあと、どうでも良いことを思った。
※本書には全然関係ない話です、すみません。
※※追記。ブクログでみる著者 加藤恭子 さんは、同姓同名の複数の人が混ざってしまっているようだ。少なくとも横国大出身のPR会社の人は違う人だ。早稲田卒で仏文の人でアメリカや英語や星の王子さま本を書いているのが、この加藤さんですよね。続きを読む投稿日:2023.03.04
類似書と同じく、もう少しアーサー王伝説の成り立ちや背景に踏み込んだものかと思ったら、本当に普通の紀行文だった。
個人的にあった出来事に寄り過ぎていてあんまり資料的な価値が感じられなかった。投稿日:2009.10.08
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。